はじめに
- 本記事は、Automation Cloud のIP制限の利用方法を扱います。
- 記事の内容は、個人の見解または確認結果であり、UiPath の公式見解ではありません。
- 製品仕様や参考画像は2025年10月1日時点のもので構成しています。
公式ガイドページ
利用方法
- IP制限機能を利用することで、登録済みのIPからのみアクセス可能にできます。
- IP制限機能は「組織」単位の機能です。※テナント単位ではありません。
組織 > セキュリティ設定 > IP制限タブより「信頼できるIP範囲」を追加できます。
アクセスを許可するIPはCIDR形式で登録する必要があります。
ご自身のIPは画面上(上図の赤枠内)に表示されます。
補足:CIDR(Classless Inter-Domain Routing)形式
- IPアドレスは32ビットで構成されます。
- 最初の24ビットがネットワーク部で、残りの8ビットがホスト部です。
- 192.168.0.0 ~ 192.168.0.255 を指定する際は、「192.168.0.0/24」と書きます。
- 192.168.0.0(10進数)を2進数に変換すると「 11000000.10101000.00000000.00000000 」です。
- ネットワーク部:太字 11000000.10101000.00000000.00000000
- 192.168.0.174 と個別IPを指定する際は、 「192.168.0.174/32」と書きます。
- 「192.168.」で始まるすべてのIPアドレスを指定する場合、「192.168.0.0/16」と書きます。
IP制限誤設定時の復旧方法
ご自身のIPアドレスが変わってしまった場合、次の確認サイトなどでIPを確認し、Automation Cloudの組織管理者にIP追加を依頼しましょう。
https://checkip.amazonaws.com/
IP制限機能に設定するIPはグローバルIPです。ローカルIPではありません。
モバイル通信や一般的なインターネットプロバイダの利用においては電源再起動時などにIPが変わるのでご注意ください。
万一、組織管理者もアクセス不能となってしまった場合は、次のカスタマーポータルからサポートチケットを起票し、復旧を依頼してください。
https://customerportal.uipath.com/support/add-case
さいごに
本記事は動作確認時の反省(まさかすぐに手元のIPが変わることはないとおもって自爆)から自戒を込めて書きました。
みなさん、当たり前だけど、IP制限の設定追加は慎重にね(-ω-)/