この記事は日本語・JIS配列を強烈に否定するシーンがあります。JIS配列を敬愛する人は、こちらの見出し以降の閲覧を推奨します。
こちら社内LTで発表したネタとなっています。
早速クイズ
下記のキーボードは 日本語・JIS配列 でしょうか?それとも 英語・US配列 でしょうか?
引用:https://www.fmworld.net/fmv/keyboard/nkbu/2203/
正解は、日本語・JIS配列 です。日本語・JIS配列の多くは、かな印字がされていることが多いです。しかし、上記のキーボードはそれがなく、英字のみで非常にシンプルとなっています。
とはいえこれはJIS配列であり、Enterキーの形状、変換・無変換及び、半角/全角キーの有無により判断できます。
QWERTY配列の種類
そもそもキーボードの歴史を語るとかなり奥が深く、QWERTY以外にも配列があったっぽい。そこの話が気になる方はwikiを読んでほしい。
現在普及されているQWERTY配列は、主に国によってわずかに配列や印字が異なっている。
US配列
QWERTYの根幹を作ったベースの配列。
特徴
- Enterキーが横長、Spaceがデカい
- 一部キー配置が異なる
JIS配列
日本で標準化された配列。
特徴
- キーボードに「かな印字」が追加されている
- 「変換・無変換」「半角/全角」など、日本語入力に最適化されたキーが一部追加
UK配列
UK配列は、イギリスで使用されている配列らしいが、Apple Storeで同じく英語配列としてあるため、存在を知る人(間違って購入した人)も多いだろう。
特徴
- Enterキーが縦長で小さい
- キーボードに若干印字が追加
他にも韓国語、中国語など、Apple Storeを見ると執筆時点で6種類ある。Apple製品は日本でも他の配列を非常に選びやすいが、WindowsだとUS配列ですら購入するのが難しい。
全力でUS配列をオススメする理由
タイトルにあるように、私はUS配列信者であり、JIS配列アンチ、いや、生理的に無理なくらいJIS配列を敵対している。
記号が整理されている
もしJIS配列を使用している場合は、これらのキーを探してみてほしい。
キー | 名称 |
---|---|
' |
シングルクォーテーション |
" |
ダブルクォーテーション |
: |
コロン |
; |
セミコロン |
- |
ハイフン |
_ |
アンダーバー |
US配列のほうは、比較的右側に集中的に分布しており、'
, "
が同じキーにまとまっており、直感的で分かりやすい。
しかし、JIS配列はどうだろうか(棒読み)。まんべんなく散らばってる。JIS配列を開発した人は馬鹿なのだろうか。嫌がらせとしか感じない。
ちなみに他の国の配列は上記で示した記号の位置は変わっていない。日本のJIS配列だけ。日本が今テクノロジーで遅れていると言われているが、JIS配列が発端と言っても過言ではない。タッチタイピング(キーを見ないで打てる)を阻害してるため生産性が下がる。
Enter, BackSpaceまでの距離が近い
Enterキー及びBackSpaceキーは切っても切り離せない存在だ。US配列は、そのEnterキー及びBackSpaceが横長である。
逆に、日本語配列はEnterキーが縦長で、かつBackSpaceも小さい。1キー分右にズレている。
で、Enter及びBackSpaceが右にズレていると、ホームポジションから離れてしまう。使用頻度の高いキーが1キーズレるだけで、押し間違いが増発するし、ホームポジションを維持できずタイプミスが増えてしまう。
特にUS配列に慣れるとJIS配列はEnter隣のキーの誤連打がヤバすぎてキーボードクラッシャーになる、私は(倒置法)。
ちなみにUK配列も同様に縦長のEnterキーを採用しているのでゴミです。
ここまでの引用:https://www.apple.com/jp/shop/product/MXCL3J/A/magic-keyboard-usb-c-%E6%97%A5%E6%9C%AC%E8%AA%9Ejis
JIS配列は右側のキーが多い分、左側のキーが小型となり、全体的に左にズレていたりする。これはUS配列も若干左にズレているため普段遣いではそこまで気にならない。
その他
- 日本語かな印字が非常に汚い
- MacとWindowsで配列が異なりすぎる
-
0
の修飾キー仕事してない
US配列の注意点
とはいえ「じゃあ今日から全員US配列に乗り換えましょう」と言うつもりはなくて、この記事は「そんな配列もあるのかー」と知ることが大切である。また、いきなりUS配列にすると戸惑うこともあるため、ここでは若干JISを甘やかす形とする。
ニッチなサイト(特にWindows)はJIS配列がいい?
自分の昔の記憶では、動画編集アプリ・ゲームが、キーボードショートカットがJISとUSで全く異なるのを見たことがある。その場合は注意が必要である。
というのも、JIS配列のほうがキーボード数は多い。その分キーボードショートカットが増える。日本向けのアプリはJIS配列を元に開発されることが多いため、そこは、うん、頑張ってください。
Windowsでは併用が困難
WindowsはJIS配列・US配列両者とも対応している。しかし、これらを変更する際は再起動が必要となる。
これがMacだと、キーボードを接続した際にウィンドウが表示され、正しいキーを識別するアクションが取られる。US・JISが混在しても使用できる。
英語/日本語切り替えは Alt
+ `
US配列の難所で議論されるのが英語/日本語切り替えである。Windowsの場合「半角/全角」で変更するのが一般的だが、US配列にはそのキーがない。これについては、
- Windowsなら
Alt
+`
- または
CapsLock
- または
- Macなら
Control
+Space
で切り替えられる。また、ソフト等を導入することで、MacならCommandに「英字・かな」のボタンを割り当てる事ができるらしい。私は Control
+ Space
派。あと地球儀マークでも行けた気がする。
まとめ
今回は私がUS配列を推す理由を紹介した。「記号が整理されている」「Enter, BackSpaceまでの距離が近い」この2点がもろに自分の生産性に究極的に繋がっているため、私はUS配列を手放すことはできない。
逆に、普段記号を使用しない執筆者やクリエイターなどは、JIS配列でもそこまで問題とならない。プログラマ、エンジニアだからこそUS配列のありがたみを感じやすい分野となる。
この記事を通して、一人でもUS配列を購入して生産性を上げることができるようになれば幸いだ。
最後の最後に
私が使用しているキーボードは、HHKB Professional Hybrid Type-Sである。3万円の高級キーボードであるのは間違いないが、US配列は日本語配列と比較して品質が良く、価格が高いものが多い。だが買う価値は非常に高い。
HHKBは独立した矢印キーがなく、Fnキーの同時押しで矢印を打つ仕組みだ。こうすることでホームポジションは圧倒的に保てるし、何より打鍵感が最高。流石にアフィリエイトリンク出すと性格悪いので、自身のブログ経由で深ぼりしてください。