今回は旧EnPiTこと、創造力実践プログラムに参加してきたので紹介する。
結論から言うと、まだ就職先が不明という方は参加すべきだと思っている。逆にもう就活で手一杯な場合はかなりハードスケジュールとなるので少し考えるべき。基本的にはおすすめという形だが、なぜそう思ったのかを以下の記事としてまとめたので見ていってほしい。
創造力実践プログラムのカリキュラム
- 創造力開発スタジオ
- 開発プロジェクト入門
- 開発プロジェクト実践
必修なのはこの3つ。私は会津大学でなく、同じく福島の郡山にある日大工学部に所属するものだが、この半年だけは会津大生という名目も背負っている。
詳しい流れは面倒なので会津大学の公式サイトをご覧ください。2023/08/25現在では去年のデータだが、流れは多分一緒。下記では要約した説明のみ記載している。
創造力開発スタジオ
8/15~8/18は、創造力開発スタジオが実施された。その名の通り、アイデアを提案するフェーズだ。私のところでは、地方創生や異文化理解の意味合いが強くあり、実際にその地方(今年度は福島県喜多方市)に訪れて現地調査をした。
開発プロジェクト入門
8/21~8/24は開発プロジェクト入門が実施された。次は、開発の環境構築や実践を行った。今回はJava EEとMySQLの環境をローカルのPCに構築して、それまで考えたアイデアを元に簡単なWebアプリケーションを作成した。
開発プロジェクト実践
10月~2月は開発プロジェクト実践が実施される。実際にシステムを作成してデプロイまで実施する、はずだった。
全てに共通して
時間が切羽詰まってる
全てに共通して言えることは、本当に時間がないということ。常にフルで頭を回転させないといけないため、体力がえぐられる。9:00~17:00のカリキュラムだが、当然これで足りるわけもなく、その後残って話し合ったり、夜にミーティングを実施したり。人によっては睡眠時間1時間という人もいたくらい。
アイデア出しが地獄だった
次に、私たちが出すアイデアは、ほぼ100%講師からツッコミが来る。
- そのシステムを導入してどんなメリットがあるか
- 地域の何を実現したいのか
- 現状のアプリケーションでいけるのでは
- もっと独創的なアイデアでいい
特に、地域の何を実現したいのか、というところでかなりダメ出しを食らった。途中から手段が目的になっていて、私自身は「またか」と嘆いているくらい。
講師側の中には70代くらいの年配の方もいたが、その方のほうがいいアイデアを出せていたりして、結構きつかった。若い人ほど自由な発想ができると思っていたが、実際は知識のほうが重要だったりする。
また、その方が仰ってたのは、会社に頼む。こんなにもシンプルで大きな影響が与えられるのは私でも天才的だと感じたくらい。まだまだ私たちは思考が硬いと痛感した限り。
アイデアは掛け算
今回の中で、アイデアは0→1
というより、1→1.2
, 1→1.14
という事が多い。
0→1
はアイデアと言うより必然的な事象。マズローの5段階欲求で言う生理的欲求。
実際求められているのは1→0
を防いだり、1→1.2
として、地域をより良くするアイデアだ。
そうなったとき言われたことが、アイデアは掛け算だ、ということ。
既存のアイデア1つでは、既にやっていること、これに更に掛け算することで、地域独自のアイデアとなる。
自分の欲求に偏りすぎた
これは私自身のことだが、私は地方創生というより、自分が実現したい、というアイデアばかり思いついてしまい、チームに対して的はずれな回答をすることがあった。
当然それでは地域に何を実現したいかが不明である。ただ正直私自身は、この地方はオワコンだ。と、心の奥底で思ってたため、もう他人にアイデア出しを委ねる他なかった。
チームに助けられた
この活動は4人のグループを作成してそこで議論をする形だが、今回参加メンバーが8人だけだったので、特に戦闘意識もなく、一瞬でお酒を飲める仲に。
アプリ開発もJava EE
あと、開発プロジェクト入門では、WebアプリケーションをJava EE(表現あっているか不明だが、xhtmlのファイルが出てくるやつ)でやった。講師は敢えて難しい状態でやらせることでチームの団結的なものを促進させる、という狙いがあったらしい。
まあ構築は相当困難を極め、一人ひとり状況も違かったが、最終的には全員コンプリートすることができた。一応Webアプリケーションも軽くは作ることができた。Java特有のオブジェクト指向は曲者だと感じた。MySQLのデータベースに触れるのにSQL文が一切表示されない、Next.jsで言うPrisma的な立ち位置。
開発プロジェクト入門ではあくまでプロトタイプなので、プレゼンをする際どういった経緯で開発するか、という方が重要で、技術的なアプローチはここまででは詳しくされることはない。
今回の気づき
ここからは私の感想になるため適当に見てほしい。
まず、上記の繰り返しになるが、アイデアを出すことは本当に難しい。特に私自身は途中からやる気を無くしていたため、もしかしたら自らアイデアを出すことが苦手なのかもしれない。
逆に、コーディングになって一気にモチベーションが上がったため、コーディングの作業は好き、なのかもしれない。
アイデアは本当に重要
でもやはり、自分のプロジェクトに落とし込むとき、アイデアの構成は重要だと感じた。特に、「何のために作るか」「新たにイチから作る必要はあるのか」と必死にQ&Aを繰り返して、ようやくコーディングに踏み込む、ということが必要なんだ。
まあ今回のプログラムで分かったが、これをやるのは本当にキツい。上記の項目を考えると、最悪何も作れなくなる。だからこそ、アイデアをともに共有したり、深掘ってくれる仲間を作るのも一つの手だな、と思う。
最後に
まだ最後まで実施していないので、今の段階の結論、まあ最初の方にも述べたが、参加すべきだよ。
今後の個人、そしてチームでのプロジェクトに強く生きていく。一番はアイデア。その次にコーディング、という流れというのが深く感じることができた。
ということで私の3年の夏季休業は8月後期からゴリゴリ忙しいものになって、私は幸せである。このモチベのまま個人のプロジェクトやしゅーかつを頑張りたいなー。