はじめに
はじめまして。新卒1年目の新米エンジニアです。
Advent Calendar の8日目を担当させていただきます。よろしくお願いします。
さて、私は会社の充実したスキルアップ支援制度を有効活用したいという気持ちが入社後からずっとあり、少し前にちょうど良い機会があったので、自身のスキルアップも兼ねて資格の取得に挑戦しました。
そのときに感じたことや資格取得までの道のりについて書いていこうと思います。
同じように資格を取得したいと考えている方や、資格取得のメリットについて気になっている方の参考になれば幸いです。
Excel VBA ベーシックってどんな資格?
Excel VBA ベーシックは、正式名称を「VBAエキスパート Excel VBA ベーシック」といいます。
VBAに関する資格はExcelとAccessの二つに分かれており、それぞれ基礎レベルのベーシックと応用レベルのスタンダードに分かれています。
今回私が取得したExcel VBA ベーシックは、VBAの全4種の資格のうち、一般的に最も簡単な(=受験者数が多く合格率も高い)資格だと言われています。
また、この資格は他のIT系の資格と比べてもかなり易しい部類であり、初めての資格取得の挑戦にはうってつけであると考えました。
資格によって勉強方法や勉強時間は大きく変わると思いますので、 受験する資格に合わせて計画を立てるところからスタートする と良いと思います。
合格までの道のり
そもそも私が取得する資格にExcel VBA ベーシックを選んだ理由は、研修を終えて初めて配属されたプロジェクトで使われていた言語がExcelのVBAだったためです。
研修期間中は Java, C, TypeScript 等を主に学んでおり、VBAには一度も触れたことがありませんでした。
そのため、OJTや実務でVBAを書いているうちに少しずつ書き方を身に着けてはいたものの、 資格勉強を通じて知識を体系化することが延いてはスキルアップに繋がる と考えました。
勉強時間
私が資格取得のための勉強に費やした時間は、 合計で約20時間 でした。
とはいえ、先述したとおり実務などでVBAを書いていましたが、もちろんその時間は資格の勉強時間に含まれていません。
購入した公式テキストが手元に届いてから受験日まで約3週間だったので、1日当たりの平均勉強時間はだいたい1時間くらいということになりますね。(後述のように実態は少し異なるのですが…)
合格は堅いと感じてから受験日を決めた結果、約3週間という期間で資格取得することとなりましたが、結果的にはこれくらいの期間でちょうど良かったと感じています。
というのも、これより短い期間で合格しようとすると切迫感からストレスやプレッシャーを強く感じてしまったり、これより期間が長いとモチベーションが維持できなかったり勉強の密度が小さくなって学習効率が落ちる可能性が高くなったりするからです。
もちろん資格の難易度によりますが、 短すぎず長すぎない期間を設定して、計画的に勉強を進めていくことが大切 だと思います。
かく言う私は、試験1週間前から前日までの間は余裕ぶっこいてベーシックではなくスタンダードのテキストを読んでました。落ちたらメンドクサイことになるところでしたが、落ちた時のことなどは1ミリも考えてなかった気がします。
勉強方法
公式テキストのみを使用しました。
章ごとに内容がまとまっていて分かりやすいですし模試も付属しているので、これ1冊あれば個人的には十分でした。(学生時代はたくさんの参考書に手を出すよりも少数のものを全て完璧にしたいタイプだったなぁと懐かしくなります笑)
勉強のタイミングは、 隙間時間の活用や夜寝る前 に行っていました。
私は休日はリフレッシュしたかったので平日のみ勉強していましたが、難易度が高いものなら休日もそれなりに勉強する必要があると思います。
また、テキストを読むのは3周、模試は2回 受けました。
最初で全て覚えようとするとしんどくなって挫折するので、1周目は流し読み程度で済ませ、理解できなかった部分を2周目以降で潰していったり模試の問題を通してあやふやな部分を固めていくのが良いと思います。
特に 実際に問題を解いてみることは非常に効果的 で、知識のアウトプットと弱点の可視化、さらに試験の出題形式に慣れることもできるので、問題はできるだけ解いた方が良いです。
また、プログラミング言語に関する資格なら、テキストに書かれているサンプルコードを写経してみるのも有効だと思います。
当然だろ!と思われるかもしれませんが、 テキストや記事を読むだけというのは、勉強や努力の仕方として絶対的に誤っている と思っています。
読むだけで満足したりなんとなく理解した気になったりしてしまっている状態が一番危険です。
手を動かしたり言語化したりしてアウトプットすることで初めて、「知識」が「技術」になるのだと思います。(「知識」と「知恵」で例えられたりもしますね)
模試はこんな感じ
他の資格に関しては残念ながら存じ上げないのですが、VBAエキスパートの公式テキストは模試も受けられるのが本当にありがたかったです。
本番形式で問題を解きながら理解度をチェックできるのは、学習効率が非常に高まります。
また、親切だと感じたのは、単元ごとに自分の得点率と受験者全体の得点率、そして合格ラインが一目で分かるグラフを出してくれた点でした。
おかげで 弱点の把握が容易になり、復習もしやすかった です。
これは実際に私が受けた1度目の模試の結果です。何を優先して復習すべきか一目で分かりますね。
私が模試を受けたタイミングは、テキスト2周目の直後と試験前日の2回でした。
Excel VBA ベーシックの得点合格ラインは65~80%とされていますが、1回目85%、2回目92.5%だったので、本番でやらかしさえしなければ受かるだろうと思っていました。
自分の現在地を把握して、合格までのプランを再構築できるのも模試の良いところ だと思います。
試験当日の流れってどんな感じ?
これ、結構気になっている人が多いんじゃないかと思ってます。
受験する資格や会場によって変わるとは思いますが、 あらかじめなんとなくイメージできていると、余計な思考を減らしたり緊張しすぎずに済んだりする のではないでしょうか。
以下で私が受験したときの流れについて説明していきます。
- 身分証と受験票に加え、VBAエキスパートの場合はオデッセイのIDとPWが書かれたメモを持参します。(自分はメールそのものが受験票になっていました)
- 会場到着後、指定された席に着席し、用意されたPCにオデッセイのIDとPWを入力してログイン。その後は注意事項を読んで開始まで待機します。
- 開始の合図があったら、問題を解き始めます。操作感が普段の環境と異なるので少し戸惑うかもしれませんが、どうしようもないので割り切りましょう。また、筆記用具や電卓の使用が禁止されているため、暗算を要求するような問題が出題されたとしても落ち着いて解くようにしましょう。
- 難易度は個人的に模試よりやや難しいと感じました。また、模試では記述形式がほとんどありませんでしたが、本番では増えていたように感じました。ただ、模試で見たことあるような問題も普通に出てくるので、模試を完璧にしておけば合格できると思います。
- 試験時間は50分で、解き終わったらいつでも解答を切り上げてしまってよいです。ただ、解けなかったり解答に不安があったりした問題はチェックを付けて後で確認することができるので、自分は時間ギリギリまで見直しをしていました。
- 試験が終わると、オデッセイ公式からの10問ほどのアンケートが表示されます。それの回答が終わると結果発表です。
- 自分の得点率と合否が書かれた画面が表示されます。合格だった場合はその場で紙の合格証を印刷してもらい、それを受け取って終了となります。お疲れ様でした。
受験して良かったと思ったこと
- なんとなくで覚えていたものが知識として定着した
用語の細やかな定義だったり、実務ではほとんど使わなかった機能の仕様を覚えることができました。
- 成功体験を得ることができた
個人的にかなり重要視していることです。
簡単なものから挑戦して要領を掴んだり目標を達成したりした経験は、次に難しい挑戦をするときの心的障壁を取り払ってくれます。
前できたんだから次もなんとかなるだろ!の精神です。
- 自身の成長や能力を定量的に示せる
資格勉強はあくまでも手段の一つであって、一番大事なのは実務で如何に使いこなせるかだと思います。
とはいえ、資格を取るために学んだことは決して無駄にはならないはずです。
それに自分の能力を定量的に示すことになるので、周りからの評価の助けになったり自身のモチベーションアップに繋がると思います。
最後に
資格の取得だけに止まらず、このような形で思考をアウトプットすることができ、とても貴重な機会に感謝するとともに、言語化することの重要性を再認識しました。
文章ばかりで読みづらくなってしまいましたが、この記事を読んでいただいた方にとって、一つでも参考となるものがあれば嬉しいです。