Dockerを用いたローカルPostfixサーバー構築方法 メモ

• ローカル環境でメール通知系のテストをするためにメールサーバー(Postfix)を構築したかったので、Dockerを用いたその構築方法をメモする。

Postfixとは

• オープンソースのメール転送エージェント(Mail Transfer Agent、MTA)ソフトウェア。
• MTA間のメール送信/受信を行う。

メールサーバーコンテナ起動方法

• こちらのイメージを利用させていただく。
• Dockerコマンド

docker run -d -p 25:25  --name testmailserver -e maildomain=example.com -e smtp_user=username:password catatnight/postfix

• ユーザー認証設定を複数指定する場合

  • -e smtp_user=user1:pwd1,user2:pwd2,...,userN:pwdNのように指定する。

• Open DKIM (Domainkeys Identified Mail) を有効化する場合

  • なりすましやメール改竄を検知するための電子署名方式の送信ドメイン認証。
  • -v /path/to/domainkeys:/etc/opendkim/domainkeysのように指定する。
    • 鍵ファイル(.private)を/etc/opendkim/domainkeysへマウントする。

• TLSを有効化する場合

  • -v /path/to/certs:/etc/postfix/certsのように指定する。
    • 鍵ファイル(.key)と証明書(.crt)を/etc/postfix/certsへマウントする。

動作確認

• コンテナ起動状態確認

  docker ps
  CONTAINER ID   IMAGE                         COMMAND                  CREATED                  STATUS          PORTS
         NAMES
  df86879c9e0c   catatnight/postfix            "/bin/sh -c '/opt/in…"   Less than a second ago   Up 3 seconds    0.0.0.0:25->25/tcp
         testmailserver

• 接続確認

  • 自身の環境がWindowsのため、telnetを有効化する。
  • クイックアクセスメニューから［アプリと機能］を実行し、［プログラムと機能］のリンクをクリックし、［Windowsの機能の有効かまたは無効化］を実行する。
  • 追加機能の一覧画面から［Telnetクライアント］項目を選んで追加する。
  • 次のコマンドを実行する。

  telnet localhost smtp

  220 example.com ESMTP Postfix (Ubuntu)

次はアプリとつなぐところまで試したい。

参考情報

• Postfix
• catatnight/postfix