FIDO認証 概要

認証プロトコルの一つであるFIDOについてまとめる。学習記事。

FIDOとは

• FIDO認証:パスワードの依存度を減らし、利便性と安全性を満たすための認証プロトコル。

FIDO登場の背景

• 認証手段として、パスワードは利便性と安全性の両面で課題がある。
  • 利便性：複数のパスワード管理、小型端末での入力が不便。
  • 安全性：パスワード漏洩時の不正アクセスの危険性。
• 上記課題を解決するための認証プロトコルとして、FIDOが登場した。

FIDO認証概念

• 認証器：利用者の本人性を検証する主体。
• 認証サーバー：認証器による検証結果を受け取り、その妥当性を確認するサーバー。

FIDO認証の流れ

署名情報の生成・登録

1. 認証サーバーに認証器を登録する。
   • 認証器は秘密鍵と公開鍵を生成する。
     • 認証器は秘密鍵を保管する。
     • 認証サーバーは利用者のIDに紐づけて公開鍵を保管する。

認証

1. [認証器]認証サーバーからチャレンジ(有効なランダム文字列)を受け取る。
2. [認証器]本人性の検証を行う。
3. [認証器]　(本人性が検証できた場合、)1.で受け取ったチャレンジを秘密鍵で署名する。
4. [認証器]検証結果＋署名付きチャレンジを認証サーバーに送信する。
5. [認証サーバー]受け取った署名付きチャレンジを対応する公開鍵で検証する。
6. [認証サーバー]　(署名検証に成功した場合、)認証成功。

参考情報

• Fido認証概要説明
• Bonfire API #1 生体認証のAPI化