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IBM i OSスリップインストールをシュッとやる

Last updated at Posted at 2024-05-07

スリップインストールの背景

  • 「検証用の環境がなんだかおかしいぞ?」
  • 「sshdも起動できない」
  • 「必要なライセンスがないぞ・・・・」
  • 「もう一回OSインストールからやろう!」

環境・前提

  • IBM i バージョン:V7.5

1.事前準備(メディア準備)

  • IBM i7.5のOSメディアを事前に取得しておく
  • FTPでアップロードした際のコマンドログは以下の通り
    • 区画Aのbase0305というディレクトリーにIBM i 7.5のOSメディアが置いてある
      • もちろん、PCのディレクトリーからFTPで区画Bに送る方法で置き換えて実施していただいてOK
    • 区画B(今回スリップインストールしたい区画)には、/OS75というディレクトリーを事前作成している
  • 区画Bにて、以下をコマンドラインに入力
FTP RMTSYS('区画AのIP')
  • FTPログは以下の通り。(lcdcdを使って事故防止をしたい)
    • IFS領域でのFTP転送のため、namefmt 1の設定は必須
(略)ID/パスワード入力
BIN
namefmt 1
cd /base0305
lcd /os75
get XXX.zip 
  • メディアがzipファイルだったため、qshを起動して、以下コマンドでファイルを解凍する
jar -xvf XXX.zip     

2.ACSのシステム構成からHMC5250コンソール接続設定を作成&接続

  • 今回は5250コンソール経由(HMC経由)で実施

  • ACS>システム構成

    • image.png
  • 以下の通り設定を行う

    • 接続にSSLを使用するは必ずチェックを入れる
    • ※HMCのV10R2以降はPort:2300が非推奨・無効となり、HMC5250コンソール接続時は、接続にSSLを使用するをチェックしてPort:2301で接続しないといけない
    • image-1.png
  • 5250コンソール画面が開いたら日本語の54を選択

    • image-2.png
  • HMCのIDとパスワードを入力

    • image-3.png
  • サーバーを選択

    • image-5.png
  • 区画を選択

    • 今回は専用接続
    • image-6.png

3. イメージカタログ準備

  • イメージカタログの作成

    • CRTIMGCLG
    • OS75IMGという名前でイメージカタログを作成。ディレクトリーはメディアをGETしてきたディレクトリーと同じにしている(/OS75)
    • image-7.png
  • 作成イメージカタログにOSメディアを追加

    • WRKIMGCLG
    • 12:項目の処理を選択
    • 1:追加を選択
      • image-8.png

      • image-9.png

      • 解凍したファイルを1つずつ追加していく(1枚ずつDVDをセットするような感覚)

  • イメージ・カタログのロード処理を行う

    • イメージ・カタログの処理画面に戻り、8:ロードを選択
    • 仮想装置にOPTVRT01をセット(仮想ディスク)
    • image-10.png
  • イメージ・カタログのロードがされたことを確認

    • image-11.png

4. ジョブKILL

  • WRKACTJOBで接続しているユーザーを確認、連絡が取れれば切断してもらいましょう・・・
  • ENDSBS SBS(*ALL) OPTION(*IMMED)

5. HMC(Web)経由でIPLを手動モードに変更

  • 標準→手動へ切り替え
    • image-12.png

6.いざ、PWRDWNSYS、IPL

  • PWRDWNSYS
    • *NOJOBLOGだとJOBLOGを出力しないため、より早くシャットダウンができる
    • IPLソースに*IMGCLG、イメージ・カタログにOS75IMGを設定
    • image-14.png

7. OS導入

  • IPL後、オペレーティング・システムの導入を選択

  • 以下の画面で実行キー

    • image-15.png
  • 導入開始!しばらく見守りましょう

    • image-16.png

8. 設定を進める

  • ログイン画面が出てきたらサインインする。

  • IPLオプション画面が表示されるがそのまま実行キー

    • image-17.png
  • 主要システム・オプションのセット も実行キー

    • image-18.png
  • アクセス・パスの再作成の編集もそのまま実行キー

    • image-19.png

9. ライセンス適用

  • GO LICPGM1.全ての導入を選択

    • image-20.png
  • 導入オプション:2、導入装置:OPTVRT01をセット

    • image-21.png
  • HMC(Web)でIPLモードを標準へ戻し、PWRDWNSYSでIPL実施する

    • image-22.png

おわりに

  • 実は今回何回もPWRDWNSYSをしてあれー導入されない?あれー?!💦を繰り返していました
  • ポイントは、PWRDWNSYSのパラメーターで、イメージ・カタログからロードの設定でした
  • 皆様はこの手順を見てシュッとOSスリップインストールを実施してください!
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