仮想化のメリット
仮想化技術は、物理的なハードウェアリソースをソフトウェアで模倣し、複数の仮想マシンを同時に可能にする。その主なメリットは以下の通り
- 柔軟性とコスト削減:物理的なハードウェアに依存しないため、CPU、メモリ、ストレージの追加や複製が容易。
- スケーラビリティ:需要に応じてリソースを動的にスケールアップ・ダウン可能。
- 冗長化と高可用性:ソフトウェア的にサーバを複製・増設し、システムの冗長化が容易に実現可能。
分散処理
分散処理は、処理を複数のサーバーに分散させて実行する技術である。これにより、アプリケーションの処理能力と耐障害性が向上する。
ロードバランサーとELB
AWSのElastic Load Balancing(ELB)は、複数のサーバー間で入ってくるトラフィックを自動的に分散させるサービスである。ELBを利用することで、アプリケーションの可用性と耐久性を向上させることが可能。
アベイラビリティーゾーンについて
アベイラビリティーゾーンは、物理的に分離されたデータセンターを指し、AWSではこれを利用して高可用性を実現する。複数のアベイラビリティーゾーンにインスタンスを分散配置することで、一つの場所に障害が起きても他の場所でサービスを継続可能。
機能としてのサーバと物理的なコンピュータとしてのサーバの違い
「サーバ」という言葉は、特定の機能(例:Webサーバー)を提供するソフトウェア、またはそのソフトウェアが動作する物理的または仮想のコンピューターのいずれかを指す。
コンピュータ内のサーバ
サーバーは物理的な障害が発生した場合に、サービスの提供を停止するリスクがある。AWSなどのクラウドサービスでは、冗長化やバックアップを通じて、このようなリスクの軽減を図っている。
サーバ用のOS
代表的なサーバ用OSにはLinux(例:Ubuntu、CentOS)とWindows Serverがある。Linuxはオープンソースでコストが低く、カスタマイズ性が高い一方、Windows Serverは使いやすいGUIとMicrosoft製品との高い互換性を提供する。