AWSのEC2を利用するには、複数の設定ステップを経る必要があります。本記事では、EC2インスタンスの立ち上げから、セキュリティ設定、ソフトウェアのインストールまでの手順を詳細に解説します。
1. AWSにログインし、準備する
- AWSにログイン: AWSマネジメントコンソールにアクセスしてログインします。
- リージョンの選択: 利用するリージョンを選択します。リージョンによって利用できるサービスやインスタンスタイプに違いがあるため、プロジェクトのニーズに合ったリージョンを選択しましょう。
- EC2ダッシュボードの開始: マネジメントコンソールから「EC2」を検索し、ダッシュボードを開きます。
2. EC2インスタンスを作成する
AMIの選択
Amazon Machine Image(AMI)を選択します。AMIは、インスタンスのテンプレートとなるもので、OSやプリインストールされたソフトウェアを含みます。
インスタンスタイプの選択
必要なCPU、メモリ、ストレージの種類に合わせてインスタンスタイプを選択します。用途に応じて、最適なインスタンスタイプを選定しましょう。
ネットワーク設定とIPアドレスの割り当て
VPC(Virtual Private Cloud)を選択し、サブネットを設定します。また、インスタンスにはデフォルトでプライベートIPが割り振られますが、外部との通信が必要な場合はパブリックIPの割り当ても行います(※要確認)。
ストレージの追加
必要に応じてEBS(Elastic Block Store)などの追加ストレージを設定します。データの永続性やI/Oパフォーマンスに応じたストレージタイプを選択しましょう。
セキュリティグループの設定
インスタンスへのアクセスを制御するセキュリティグループを設定します。セキュリティグループは、特定のポートへのアクセスを許可または拒否するルールを設定することで、インスタンスのセキュリティを強化します。必要な通信のみを許可するように細かく設定しましょう。
キーペアの選択(または作成)
インスタンスへのSSH接続に必要なキーペアを選択します。まだキーペアを持っていない場合は、新しく作成することができます。キーペアはインスタンスに安全にアクセスするために必須ですので、紛失しないように注意しましょう。
3. EC2インスタンスに接続する
インスタンスが起動したら、SSHを使用してEC2インスタンスに接続します。接続には、前段階で設定したキーペアが必要になります。ターミナルまたはコマンドプロンプトから、AWSが提供する接続情報を使ってインスタンスに接続しましょう。
4. ソフトウェアのインストールや設定を行う
インスタンスに接続できたら、必要に応じてソフトウェアをインストールし、アプリケーションの設定を行います。これには、Webサーバーの設定、データベースのインストール、アプリケーション固有の設定などが含まれます。
インスタンスの設定項目について
EC2インスタンスを設定する際には、以下の項目に特に注意が必要です。
- AMI: インスタンスのOSや初期ソフトウェア環境を決定します。
- インスタンスタイプ: CPU、メモリ、ストレージの性能を決定します。
- リージョンとAZ(アベイラビリティゾーン): データセンターの物理的な場所を決定し、可用性とレイテンシーを最適化します。
- VPCとサブネット: インスタンスのネットワーク環境を設定します。
- IAMロール: AWSリソースへのアクセス権をインスタンスに割り当てます。
- ストレージ: EBSなどの追加ストレージの容量と種類を選択します。
- セキュリティグループ: インスタンスへのアクセスを制御するルールを設定します。
プライベートIPアドレスは、VPC内でインスタンスが通信するために割り当てられます。外部インターネットとの通信が必要な場合は、パブリックIPアドレスを割り当てるか、NATゲートウェイを使用する必要があります。
以上が、AWSのEC2を設定するための基本的なステップと重要な設定項目です。これらのステップに従って、セキュアでパフォーマンスの高いEC2インスタンスを設定し、アプリケーションの運用を始めましょう。