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Railsで多対多の関係を扱う - Part 2: `includes` と `joins` の使い分け

Last updated at Posted at 2024-04-22

前回までの記事

はじめに

前回の記事で、Railsで多対多の関係を持つモデルの設定と基本的なデータ取得方法について説明しました。今回は、includesjoins の違いに焦点を当て、これらのメソッドをいつ、どのように使い分けるべきかを詳しく見ていきます。

joins メソッドの基本

joins はSQLの INNER JOIN を使ってテーブルを結合し、関連するデータを取得するために使用します。しかし、joins だけでは関連テーブルのカラムは自動的には選択されません。これが意味するのは、関連データにアクセスしようとした場合、追加のクエリが必要になることです。

@services = Service.joins(:categories)

このクエリは servicescategories を結合しますが、Service オブジェクト内で直接 Category のデータにアクセスすることはできません(追加のクエリを記述しないと、@servicesに空の配列が代入されます)。これが、直感に反しているように感じるかもしれません。

補足: @services = Service.joins(:category)と記述した場合

以下のようなエラーが出る。

ActiveRecord::ConfigurationError at /services
Can't join 'Service' to association named 'category'; perhaps you misspelled it?

includes メソッドの利用

一方、includes は関連データを事前に読み込むために使用されます(Eager Loading)。これにより、必要なすべての関連データが初期のクエリで読み込まれるため、後からアクセスする際に追加のクエリが発生しません。これは特に、ビューで多くの関連データに頻繁にアクセスする場合に有効です。

@services = Service.includes(:categories).all

この方法では、各 service から service.categories にアクセスする際に、関連する categories がすでにロードされているため、効率的です。

joinsincludes の使い分け

  • joins の利用: 特定の条件でフィルタされたレコードを抽出する場合や、関連テーブルのデータでソートする場合に有効です。例えば、特定のカテゴリに属するサービスだけをリストアップする場合などです。
  • includes の利用: データを表示する際に関連データも一緒に扱う必要がある場合、または N+1 クエリ問題を回避したい場合に適しています。

まとめ

includesjoins の違いを理解することは、Railsで効率的なデータ取得戦略を立てる上で非常に重要です。各メソッドの使用目的を理解し、適切な状況で適切なメソッドを選択することで、アプリケーションのパフォーマンスと保守性を向上させることができます。

次回以降の記事

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