はじめに
Claude Codeは、Anthropic社が提供するAIエージェント型開発ツールです。自然言語でAIと対話しながら、コードの生成・編集・実行ができる強力なツールとして注目を集めています。
しかし、プログラミング未経験の方やターミナル操作に慣れていない方にとって、「どう始めればいいのか」は大きな壁になりがちです。
本記事では、非エンジニアの方がClaude Codeを始める際にVSCode(Visual Studio Code)版を選ぶべき理由を、実体験をもとに解説します。
対象読者
- プログラミング経験がない、または少ない方
- ターミナル(コマンドライン)操作に慣れていない方
- Claude Codeに興味があるが、始め方がわからない方
- 「黒い画面」に苦手意識がある方
結論
Claude Codeは、VSCode版で始めることを強く推奨します。
理由は以下の3つです:
| 理由 | ターミナル版 | VSCode版 |
|---|---|---|
| 起動方法 | コマンド入力が必要 | クリックで起動 |
| 学習コスト | コマンドを覚える必要あり | 直感的に操作可能 |
| ファイル管理 | 見えにくい | エクスプローラーで一目瞭然 |
VSCodeで始めるべき3つの理由
理由1:ターミナルを開く必要がない
ターミナル版の場合
ターミナル版でClaude Codeを使う場合、以下の手順が必要です:
# 1. ターミナルを開く
# 2. 作業ディレクトリに移動
cd ~/my-project
# 3. Claude Codeを起動
claude
# 4. 対話を開始
この「ターミナルを開いて、ディレクトリを移動して」という手順は、慣れている人には自然ですが、初心者には以下のような疑問が生じます:
- 「ターミナルってどこにあるの?」
- 「
cdコマンドって何?」 - 「パスってどう書くの?」
VSCode版の場合
- VSCodeを開く
- フォルダを開く(ドラッグ&ドロップでOK)
- Claude Code拡張機能を起動
マウス操作だけで完結します。
理由2:細かなコマンド操作を覚える必要がない
覚える必要があるコマンド(ターミナル版)
| コマンド | 用途 |
|---|---|
cd |
ディレクトリ移動 |
ls / dir
|
ファイル一覧表示 |
claude |
Claude Code起動 |
claude --help |
ヘルプ表示 |
Ctrl+C |
処理中断 |
これらは基本的なコマンドですが、初心者にとっては「覚えること」が増えることを意味します。
VSCode版のメリット
- ボタンクリックで起動
- 右クリックメニューで操作
- ショートカットは覚えなくてもOK
コマンドを覚える脳のリソースを、本来やりたいこと(AIとの対話) に集中できます。
理由3:フォルダ構成が直感的に理解できる
Claude Codeは、プロジェクトフォルダ内に .claude/ ディレクトリを作成し、以下のような構成で設定を管理します:
my-project/
├── .claude/
│ ├── CLAUDE.md # プロジェクト指示
│ ├── agents/ # エージェント定義
│ │ └── my-agent.md
│ ├── skills/ # スキル定義
│ │ └── my-skill/
│ │ └── SKILL.md
│ └── rules/ # ルール定義
│ └── my-rules.md
├── src/
│ └── (あなたのコード)
└── README.md
ターミナルでの問題
ターミナルでは、この構成を確認するために ls -la や tree コマンドを実行する必要があります。また、隠しフォルダ(. で始まるフォルダ)は通常表示されないため、.claude/ の存在に気づかないこともあります。
VSCode版の利点
VSCodeのエクスプローラー(サイドバー) では:
- フォルダ構成がツリー形式で表示される
- 隠しフォルダも表示可能(設定で切り替え)
- ファイルをクリックするだけで内容を確認できる
「今、何がどこにあるのか」が視覚的にわかる ため、非エンジニアでも全体構成を理解しやすくなります。
VSCode版のセットアップ手順
事前準備:Gitのインストール(必要な場合)
Claude Codeを使用する際に、Gitのインストールを求められる場合があります。
Gitはソースコードのバージョン管理ツールで、Claude Codeの一部機能で使用されることがあります。
Gitが必要かどうかの見分け方
VSCodeでClaude Codeを開いた際に、画面上部に赤い文字でエラーメッセージが表示されていたら、Gitのインストールが必要です。
Gitのインストール方法がわからない場合
Claudeに「Gitのインストール方法を教えて」と聞けば、OS別の手順を丁寧に教えてくれます。Claude Code以外のClaude(チャット版)でも問題ありません。
Step 1:VSCodeのインストール
公式サイトからダウンロードしてインストールします。
- URL: https://code.visualstudio.com/
- 対応OS: Windows / macOS / Linux
- 料金: 無料
「VSCode インストール」で検索すると、図解付きの親切な解説記事が多数見つかります。初めての方は検索してみてください。
Step 2:Claude Code拡張機能のインストール
- VSCodeを起動
- 左サイドバーの拡張機能アイコン(四角が4つ並んだマーク)をクリック
- 検索欄に「Claude Code」と入力
- 「インストール」ボタンをクリック
Step 3:作業フォルダの作成と設定
推奨フォルダ構成:
~/projects/
└── my-first-claude-project/ ← このフォルダをVSCodeで開く
フォルダ名は英数字とハイフンのみを推奨します。日本語や空白を含むと、予期しないエラーが発生する可能性があります。
Step 4:Claude Codeの起動
- VSCodeでフォルダを開く
- コマンドパレット(
Ctrl+Shift+P/Cmd+Shift+P)を開く - 「Claude Code」と入力して選択
- AIとの対話を開始
よくある質問
Q1:ターミナル版とVSCode版で機能差はありますか?
A: 基本的な機能は同じです。ただし、VSCode版はエディタとの統合が強化されており、ファイル編集やコード補完がよりスムーズに行えます。
Q2:VSCode版からターミナル版に移行できますか?
A: はい。.claude/ フォルダの設定は共通なので、同じプロジェクトをターミナル版で開くこともできます。慣れてきたらターミナル版に挑戦するのも良いでしょう。
Q3:VSCodeの使い方がわかりません
A: VSCodeには豊富な日本語ドキュメントとチュートリアルがあります。まずはファイルの開き方、保存の仕方から始めてみてください。
ターミナル版を選ぶべきケース
以下のような場合は、ターミナル版も検討してください:
- サーバー上での作業が多い(SSH接続など)
- CIパイプラインでの自動実行
- VSCodeが使えない環境
- コマンドライン操作に慣れている
まとめ
非エンジニアがClaude Codeを始めるなら、VSCode版を強く推奨します。
| メリット | 詳細 |
|---|---|
| ターミナル不要 | 黒い画面を開く必要なし |
| コマンド不要 | 直感的なGUI操作 |
| 視覚的な管理 | フォルダ構成が一目でわかる |
「AIでコードを書く」という体験を、できるだけ低いハードルで始めましょう。
参考リンク
検証環境
- 検証日: 2026年1月時点
- VSCode: 最新版
- Claude Code: VSCode拡張機能版
仕様は変更される可能性があります。最新情報は公式ドキュメントをご確認ください。