Git クライアント Fork の基本

当記事の目的

• Git クライアント Fork について、簡単に紹介する。
  • Git の用語や仕組みそのものについては述べないため、別途お調べください。

Fork とは

• Git クライアントの一種。
• Git 周りの一連の操作を直感的に行える便利ツール。

基本操作

リポジトリを開く

File → Open からリポジトリを選択して開く。

ブランチ作成

1. 作成するブランチの生やし元となるブランチに移動。
2. New branch を押下し、作成するブランチ名を入力。

※ checkout after create にチェックを入れると、作成後そのままそのブランチに移動してくれる。

ブランチ移動

All Commit 画面左側にあるブランチ一覧部分にて、移動したい先のローカルブランチをダブルクリック。

※元々いたブランチにて、変更点が一切ない状態でのみ移動が可能。（変更点がある場合は、それをコミット or スタッシュ or 破棄することで、変更点をなくす必要がある。）

ブランチ削除

1. 削除対象ブランチとは別のブランチに移動。
2. 削除対象ブランチを右クリックして Delete [ブランチ名] を押下。

stage, unstage

1. 左上 Local Changes からコミット画面に移行。
2. stage したい場合、 Unstaged の中にあるファイルのうち stage したいものをクリックしてから stage を押下。
3. unstage したい場合、 Unstage ボタンを押下。

※ ファイルの一部分のみ stage または unstage したい場合は、 Local Changes 画面右側にて差分を表示している箇所から該当部分を選択の上、右クリックしてから Stage または Unstage を実行するとよい。

commit

1. 左上 Local Changes からコミット画面に移行。
2. commit したいファイルを stage した状態でコミットメッセージを書く。
3. Commit ボタンを押下。

push

1. push したいブランチに移動。
2. All Commits 画面にて、真ん中上辺りにある Push ボタンを押下。
3. プッシュ先のリモートブランチを選択して実行。

※ Force Push にチェックを入れると、強制的に push される。

discard

（変更を破棄したい場合）

1. Local Changes 画面に移動。
2. 変更を破棄したいファイルの上で右クリックし、 Discard Changes を押下。

※ ファイルの一部分のみ変更を破棄したい場合は、 Local Changes 画面右側にて差分を表示している箇所から該当部分を選択の上、右クリックしてから Discard Changes を実行するとよい。

reset

1. reset したいブランチに移動。
2. 戻りたい先のコミットを右クリック。
3. Reset [ブランチ名] to Here を押下。

merge

（A ブランチを B ブランチに merge したい場合）

1. A ブランチに移動。
2. All Commit 画面左側のブランチ一覧部分にて、A ブランチを B ブランチに向かってドラッグ & ドロップ。
3. Merge A into B を押下。

rebase

（A ブランチを B ブランチに rebase したい場合）

1. A ブランチに移動。
2. All Commit 画面左側のブランチ一覧部分にて、A ブランチを B ブランチに向かってドラッグ & ドロップ。
3. Rebase A on B を押下。
   a. コンフリクトが起こらなかった場合、ここで rebase は完了。
4. コンフリクトが起こった場合、その旨が知らされるので、解消する。
5. コンフリクトを解消したファイルを、 Local Changes 画面の Stage ボタンから stage し、 右下の Resolve Conflicts を押下。
6. rebase をなかったことにしたい場合は Local Changes 画面右上の Abort ボタンを押下。

stash

1. All Commits 画面真ん中上辺りにある Stash ボタンをクリック。
2. スタッシュの名前を入力し、実行。

※一部ファイルのみ stash したい場合は、Local Changes 画面にて該当ファイルの上で右クリックし、 Stash Changes を押下するとよい。

stash を適用

1. All Commits 画面左下にある stash 一覧にて、適用したい stash の上で右クリック。
2. Apply Changes を選択して実行。
   a. コンフリクトが起こらなかった場合、ここで終了。
3. コンフリクトが起こった場合、その旨が知らされるので、解消する。
4. コンフリクトを解消したファイルを、 Local Changes 画面の Stage ボタンから stage し、 右下の Resolve Conflicts を押下。
5. コンフリクトの解消を含めた stash の適用をなかったことにしたい場合は Local Changes 画面右上の Abort ボタンを押下。

※ Delete Stash After Applying にチェックを入れると、適用された stash が stash 一覧から削除される。

pull

リモートリポジトリにあるブランチを、新規にローカルに pull してきたい場合

1. All Commits 画面左側のブランチ一覧部分にて、 Remotes 内にあるリモートブランチをダブルクリック。
2. Track Remote Branch とのダイアログが出てくるので、 Track を押下。

既存のローカルブランチに向かって、リモートブランチの状態を pull したい場合

1. pull したい先のブランチに移動。
2. All Commits 画面真ん中上辺りにある pull ボタン を押下。

fetch

All Commits 画面真ん中上辺りにある Fetch ボタンを押下。

※リモートブランチの状況を「取得」するだけなので、どのブランチにいても OK。

まとめ

Fork は使いやすいのですが、使い方を詳細に解説したドキュメントがあれば便利かと思い書いてみました。少しでもお役に立てれば幸いです。