■概要
ちょっとした演算や勉強、作成した関数の結果などを調べたいときにアプリケーション全体を作成せずに、軽量な方法でKotlinコードを作成および実行できます
■特徴
- 軽い!!!
- AndroidStudioのエディタと基本同等機能が使える
- 入力保管
- 動的なエラー表示
- 関数ジャンプ
- ローカルヒストリーなどなど
- プロジェクト内のクラス、関数の利用
- 全プロジェクトで共通のScratch Fileを使用可能
- プロジェクトに含めなくてよいのでGitなどで他者と共有する心配がない
■使い方
・ショートカット
【Mac】command + shift + N
【Windows】Ctrl + Alt + Shift + Insert
言語を選択すると下の画像のような状態になると思います
今回はKotlinを選択しました
Windowsの場合は結果画面が右に別れています
■機能説明
実行結果の削除
モジュールの選択
選択するとプロジェクト内のクラスや関数が使用可能になります
コンテキストは使えないので注意
モジュールを選択すると出現
実行時にモジュールを作成する
一回はモジュール作成しないとモジュールの関数等使えないので注意
インタラクティブモード
何もしていないと2秒おきに結果を出力してくれる
しかしMacでは使えない???(調査中)
Read-Eval-Print-Loopの略で対話型実行のこと
新しいコードのみが実行されます
結果の表示形式も若干変わって
3 * 5 res1: kotlin.Int = 15
res1 * 10 res2: kotlin.Int = 150
といったように結果を利用することもできます
■色々試してみる
いちいちprintlnとか入力しなくても値を出してくれるのはありがたいですね
モジュールの関数を使う場合はimportが必要ですが、基本自動で補完してくれます
■保存場所
多少環境によって変わりますが以下でした
【Mac】~Library/Preferences/AndroidStudio3.5/scratches
【Android】~Users/user/AndroidStudio3.5/config/scratches
全プロジェクトで同じファイルを呼び出せます
Scratche File選択時のみに出る【Scratches】をクリックしてファイル選択、削除、名前変更するのがお勧めです
ファイル検索にひっかからないのでFavoritesにScratch Filesを登録しておくのも良いかも
新規作成して【Scratches】を出すのもありかと思います
■参考
・IntelliJ IDEA
https://pleiades.io/help/idea/scratches.html
・Kotlin
https://kotlinlang.org/docs/tutorials/quick-run.html
・Productivity Hack: AndroidStudio Kotlin Scratch File
https://medium.com/@shivam.gosavi340_58315/productivity-hack-androidstudio-kotlin-scratch-file-e17cfde152c6
■おまけ 他の簡易実行方法
1.WEB常にて実行
入力補完がなく動的にエラーを教えてくれないですが、ちょっとしたプログラムをコピって試すぐらいなら便利です
https://try.kotlinlang.org/#/Examples/Hello,%20world!/Simplest%20version/Simplest%20version.kt
2.Kotlin REPL
上の手順でREPLを起動
補完は効きますが、対話式で前の編集が効きません
私の使い方が悪いのかもしれないですが、使いどころが思い浮かびませんでした