はじめに
これは Sansan Advent Calendar 2019 第19日目の記事です。
食事におけるセキュリティを考える
皆さんこんにちは、Sansanでセキュリティエンジニアをしているものです。
自分はサイバー空間や物理空間におけるセキュリティを日々考えていますが、食事のセキュリティはあまり考えたことがありませんでした。
しかし、歴史を見れば毒殺や食あたりで要人が逝ってしまい歴史が動くこのとも多々あります。
社内のCSIRTメンバーや要人(経営陣・エンジニア・キーマン)などを守ることができる脆弱性の無い食事をどのようにしてとればいいのでしょうか?
セキュリティ飯の要件
以下の二点を満たすことができればセキュアなご飯だといえます...(多分)
- 可用性:常に食べることができる
- 完全性:毒を盛られることがない
-
機密性:第三者に知られることがない(食事については不要な要素)
これらを満たす、セキュリティ飯とはズバリ MRE でしょう!
MREとは
MRE(Meal Ready-to-Eat)とは米軍のレーション(戦闘糧食)です。
MRE(エムアールイー)は、アメリカ軍が採用している個包装されたレーション。MREはMeal, Ready-to-Eatの略。1980年代頃からMCIレーション(Cレーション)に取って替わった。
wikipediaより
一つのパッケージにデザートを含む一食分が入っており、栄養のバランスは完璧です。
加えてパッケージ化されているため毒を盛るのは困難であり、加熱キットを利用し、いつでも暖かい食事が可能です。
世界最強のセキュリティ組織(国家安全保障組織)であるアメリカ軍が利用している点もプラス点です。
MREを食べてみる
二重のビニールを破りMREのパッケージを破ると、ずらずらと沢山の主食・副菜などが出てきます。
食事が楽しみですね!
順に食レポをしていきます。
1.お手拭き
いきなり食糧ではないものが出てきましたが、こうしたオプションが充実しているのもMREのいいところです。手が汚い状況でご飯を食べておなかを壊したらせっかくのセキュリティ飯も台無しです。
お手拭き類は濡れているタイプと乾燥タイプがありました。
濡れているタイプ、食事前のお手拭きに利用しました、通常のお手拭きと変わりません
濡れていないタイプ、枚数が多かったので推察ですがトイレッ〇ペーパーとして利用することが加味されているのではないでしょうか?
2.レモンライムジュース
食料のトップバッターはレモンライムジュースです、駄菓子屋の粉ジュースみたいなもので酸味の強い粉レモネード
という感じです。説明書通りの水量を入れましたがうまく溶けてくれませんでした…
個人的に粉ジュースは好きなので100点満点中70点のおいしさです
3.ビーフスナック
メインディッシュの一角を担う肉です、豪勢な名前がついていますが味はカルパス
です。
もう少し量が欲しかったとこですが、他の料理もあるのでこのくらいで適切でしょう。
点数は100点中75点です
4.ミートボール
うまい! 先に言いいますが美味しいです。
味としてはトマトペーストのソースにミートボールが入っており専用のヒーターを利用することで料理が温まり非常においしかったです。ただ中の肉に味が染みていませんでした、しかしおいしかった
です。
点数は100点中85点です
5.パン&チーズ
パンは少しパサつく感じでしたが見た目よりも固くなく食べやすい
ものでした。
チーズは粘性のあるセロハンチーズの味
がしました。パンの上にチーズをのせると冷たくても割と行ける印象でした
点数は100点中60点とさせていただきます
6.マッシュポテト
口に入れた瞬間、味がせず美味しくなかった
です。急遽、塩をマッシュポテトに入れましたが味にムラができてしまい無理やり口の中に入れるような食べ方になってしまいました。
点数は100点中30点です
7.クッキー
保存食にもかかわらずクッキーの質感が残っており穀物の素材感がはっきり感じることができる
など大変美味しかったです。サイズも大きく大満足でした。
100点中75点とします
8.ガム
いよいよラストが見えてきました。ガムはミント味のようですがあまり刺激は強くなく甘く食べやすい
ものでした。日本のガムと違いしばらく噛んでいるとすぐに味がなくなるのが難点です。
100点中65点です
9.コーヒー
食後のコーヒーです、専用の袋にインスタントコーヒーと水とその他(砂糖・クリーマー)を入れてバシャバシャと混ぜ飲みました。自分はコーヒーには詳しくないので感想は特にありませんが。飲むことは可能でした
点数は100点中50点です
総評と今後
巷で言われているような、まずくて食べられないものではありませんでした。
むしろインシデント対応や日々の食事の中で取り入れていきたいと思えるものでした。
特に海外など食事に不安を抱えるときには、セキュアな食事として食べていきたいと思いました。
なお一食当たり日本(Amazon)では2000円以上するものなので、普段の食事としては高いですが、アメリカのAmazonですと一括購入で一食当たり500円を切るものもあるようです。輸送費が別にかかるため何とも言えませんが、今後個人輸入も視野に積極的な利用を考えていきたいです。
最後に
この記事におけるMREの評価は個人の感想です。
MREは原則一般には販売されておらず、入手できたとしても味や安全性等は一切保証されません。
この記事を参考にMREやレーションを購入し健康被害などが生じても筆者は一切の責任を負いません。