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通信会社はどうやってあなたのSIMを認証しているのか?

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Last updated at Posted at 2026-02-26

通信会社はどうやってSIMを認証しているのか?

目次

はじめに

普段、スマホでデータ通信を行う際、Webサービスのようにログインをすることはありません。
しかし、通信会社は私たちが「どのプランに加入しているのか」を識別して、使用量を管理しています。

バックグラウンドでは 5G AKA (Authentication and Key Agreement) という強力な認証プロトコルが存在しています。
自分の学習アウトプットを兼ねて、SIMカードがネットワークからどう認証されているのか、その仕組みを解説できればなと思います。


image.png

登場人物(コンポーネント)の紹介

5Gの認証には、主に以下の5つの要素が登場します。

略称 正式名称 役割
UE User Equipment スマホ(SIMカード搭載端末)
RAN Radio Access Network 基地局(アンテナ)
AMF Access and Mobility Management Function 認証の窓口
AUSF Authentication Server Function 認証サーバーの司令塔
UDM/ARPF Unified Data Management / ARPF 加入者データ(秘密鍵)を保管するDB

5G AKAによる認証フロー

5Gでは、4Gまでの課題だった 「IDの平文送信(IMSIキャッチャー問題)」 を防ぐ工夫がなされています。


1. 接続開始とIDの暗号化(SUCI)

UEがネットワークに接続する際、自分のIDを送信します。

  • SUPI: SIMに書き込まれた、ユニークID
  • SUCI: SUPIを公開鍵で暗号化したもの

5Gでは、空中に流れるIDが常に SUCI(暗号化済み) であるため、第三者が通信を傍受しても「誰が接続したか」を特定できないようになっています。


2. ネットワーク識別子の付加

RAN(基地局)は、UEから受け取った情報をAMFへ転送します。
このとき、現在接続しているネットワークを示す SNID (Serving Network ID) を付加します。

これにより、ローミング中(海外利用時など)でも「どこのネットワーク経由のアクセスか」を判別します。


3. 認証ベクトルの生成

AMFからリクエストを受けた UDM/ARPF は、データベースからそのSIMに対応する秘密鍵 (K) を取り出し、以下の計算を行います。

  1. ランダムな値 (RAND) を生成
  2. 秘密鍵 (K) と (RAND) を用いて、期待される応答値 (XRES^*)(Expected Response)を計算

この (XRES^*) は、後ほどUEが計算する値と照合するための「正解データ」になります。


4. チャレンジ&レスポンスによる検証

  • AMFへ転送:
    AUSFはAMFに対して (HXRES^*)((XRES^*) をさらにハッシュ化したもの)を渡します。

  • UEへの転送:
    AMFはUEに対して (RAND) を送り、計算を行うようにリクエストを送ります。

  • UE側の計算:
    UE(SIM内部)は、持っている秘密鍵 $K$ と届いた $RAND$ を使って、自らレスポンスを計算します。

\text{Hash}(RAND \parallel RES^*) \stackrel{?}{=} HXRES^*
  • AMFでの照合:
    UEから返ってきた $RES^$ をAMFがハッシュ化し、事前に持っていた $HXRES^$ と比較します。

一致すれば「UEは正しい秘密鍵 $K$ を持っている(=正当な契約者である)」ことが証明されます。


最後に

正直なところ、5Gの認証構造を細かく追ってみて一番強く残った感想は、 「これを作り上げた開発者、マジで凄すぎる…」 という圧倒的なリスペクトでした。
巨大なシステムの一部を理解するのが精一杯ですが、こうした「裏側の凄み」を解像度高く語れるような、変態的(褒め言葉)なITオタクを目指してこれからも学習を続けていこうと思います!

参考
https://www.techplayon.com/5g-authentication-and-key-management-aka-procedure/

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