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OpenChain JapanAdvent Calendar 2024

Day 22

Eclipse Foundation と Eclipse SW360 プロジェクト

Last updated at Posted at 2024-12-21

Eclipse Foundation と Eclipse SW360 プロジェクト

今回のアドベントカレンダーではEclipse SW360 プロジェクトのco-leaderとして、Eclipse Foundation と SW360 プロジェクトについて簡単にご紹介します。この記事では、Eclipse Foundation の概要やそこで活動する SW360 プロジェクトがどんなことを目指しているのかを説明します。

Eclipse Foundation とは?

Eclipse Foundation は、オープンソースソフトウェアの協力や革新のためのビジネスに適した環境を、個人や組織に提供する国際的な団体です。

Eclipse Foundation が行うこと

Eclipse Foundation は、20 年以上にわたり、コミュニティ主導で業界に適したオープンソースの革新を支援してきた実績があります。Adoptium、Software Defined Vehicle、Jakarta EE、Eclipse IDE をはじめ、企業向け、クラウド、エッジ、自動車、AI、組み込み、IoT、システム工学、オープンプロセッサ設計など、410 以上のオープンソースプロジェクトをホストしています。

また、360 を超える世界中のメンバーによって支えられ、国際的な影響力と信頼性を確立しています。

出展: Eclipse Foundation の公式ウェブサイト

SW360 プロジェクトとは?

SW360 は、ソフトウェアの部品やライセンス情報を管理するためのツールです。元々は Siemens が開発していましたが、今は Eclipse Foundation の一部として、世界中の人たちと一緒に成長しています。

SW360 でできること

詳しくは SW360 公式ページSW360 ユーザーガイド をご覧ください。

SW360 を使うと、例えば次のようなことが簡単になります:

  • ソフトウェアの部品がどれくらいあるかを把握する。
  • OSSライセンスの履行義務が守られているか確認する。
  • セキュリティの問題を見つけて対応する。
  • チームで情報を共有して効率よく作業する。

主な機能

  1. 部品管理: ソフトウェア部品の情報を製品・プロジェクトごとにまとめて管理。
  2. ライセンス確認: ライセンス情報を整理して、ルールを守れるようにする。
  3. 脆弱性チェック: セキュリティ問題を早く見つける。
  4. リリース管理: 部品のバージョンや依存関係を管理。
  5. REST API: 他のツールと連携しやすい仕組み。
  6. SBOM 管理: ソフトウェア部品表(SBOM)を作って、どんな部品が使われているか明確にする。

SW360 が役立つ理由

ソフトウェアがたくさん使われる今、部品やライセンスの管理はとても大事です。もし管理がうまくできないと、法律の問題やセキュリティのリスクが増えるかもしれません。SW360 を使うと、こうしたリスクを減らし、チームの作業をスムーズにすることができます。

SW360 の未来

私たちの目標は、SW360 をソフトウェア管理のスタンダードにすることです。具体的には:

  1. グローバルな普及: より多くの組織やプロジェクトで採用されることで、オープンソースや商用ソフトウェアの部品管理が標準化されるようにします。
  2. 高度な連携: 他のオープンソースツールや商用ソフトウェアとさらに統合を進め、DevOps パイプラインの一部として活用されることを目指します。
  3. 包括的な SBOM サポート: SBOM の生成、共有、検証機能を拡充し、ソフトウェアサプライチェーン全体の透明性を確保します。

これらの取り組みにより、SW360 はソフトウェア開発者やマネージャーにとって欠かせないツールとなることを目指しています。

SW360コミュニティに参加しよう!

SW360 プロジェクトは、みんなで作り上げていくオープンなコミュニティです。どなたでも気軽に参加でき、初心者の方から経験豊富な開発者まで歓迎しています。

参加方法

  • コードを書く: 新しい機能を作ったり、バグを修正したりして貢献できます。

    • 公式ページ内のドキュメントの改善や翻訳など、コード以外での参加も大歓迎です。
  • 使ってみる: SW360 を実際に使ってみて、フィードバックをお寄せください。

  • 議論に参加: Slack や Matrix を使って、コミュニティメンバーと交流しながらアイデアを共有しましょう。

    • Slack チャネル
    • Matrix チャットルーム
    • 他に、(特に日本語で議論したいときは)OpenChain Japan の Slack の10_automation_and_sbom-sg チャンネルで何か質問やコメントいただけると私が返答します!
  • 周りに広める: 自分のネットワークやイベントで SW360 を紹介してください。

    • 新しいアイデアやユースケースを共有することで、コミュニティ全体が成長します。

コミュニティへの参加はアクティブな貢献だけでなく、見守る形の参加や意見を伝えるだけでも歓迎されています。まずはお気軽に参加してみてください!

参加者やルールに関しての詳細は Eclipse SW360 プロジェクトページ もご覧ください。

最後に

Eclipse Foundation の SW360 プロジェクトは、みんなで協力してソフトウェアと SBOM 管理の未来を作る取り組みです。一緒にソフトウェアを作りましょう!

最新情報については、LinkedIn グループ で公開予定です。

また、もうすぐ SW360 のバージョン 20 がリリースされる予定で、フロントエンドが従来の Liferay から TypeScript を使用した新しい設計に変更されます。このアップデートにより、さらに使いやすく、新機能の開発も容易になる見込みです。

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