概要
Stable Diffusion WebUI AUTOMATIC1111(以下SD WebUI)をローカルにインストールしようと思ったら、Python3.10.6が推奨らしい。
でも既に他のバージョンのPythonを使っているので、環境がごちゃごちゃになるのは嫌だ…
そんな時、Python仮想環境が便利です。
環境
OS : Windows11
CPU : Core i5-12400
GPU : GeForce RTX 3060
Pythonをインストールする
もちろんバージョンは3.10.6。
公式サイトから Windows installer(64-bit) をダウンロードし実行する。
何も考えずNextを押して行けばOK。
「Add Python 3.10 to PATH」をチェックしないようにする。
(チェックすると現在のPython環境が上書きされるので)
私の場合は以下のフォルダにインストールされました。
C:\Users\ユーザー名\AppData\Local\Programs\Python\Python310
このパスを忘れずメモっておきましょう(後で使います)。
Gitをインストールする
既にインストール済の方は飛ばして下さい。
ダウンロードページの Click here to download と書かれたリンクをクリックして最新版をダウンロードし実行する。
何も考えずNextを押して行けばOK。
Stable Diffusion web UIをインストールする
インストールする場所を決める
SD WebUIをインストールする場所を決めます。
ファイルパスが長くならないよう浅目の階層が便利です。
今回は例として、Cドライブ直下に sd というフォルダを作ります。
インストール
コマンドプロンプトを開き、先ほど作ったフォルダ C:\sd へ移動し、以下のコマンドを実行します。
git clone https://github.com/AUTOMATIC1111/stable-diffusion-webui.git
Python仮想環境の作成
ここからが本番です。
SD WebUIのインストールが終わったら、続けて以下のコマンドを実行します。
最初にメモっておいたPythonのインストール先をここで使います。
C:\Users\ユーザー名\AppData\Local\Programs\Python\Python310 -m venv C:\sd\venv
これによって指定したフォルダに仮想環境が作成されます。
今回は C:\sd\venv フォルダの中にPython3.10.6の仮想環境を作りました。
webui-user.batの編集
SD WebUI が仮想環境で実行されるようにバッチファイルを編集します。
C:\sd\stable-diffusion-webui フォルダにある webui-user.bat をテキストエディタで開きます。
これを下のように変更します(補足:-は削除、+は追加)。
@echo off
set PYTHON=
set GIT=
- set VENV_DIR=
+ set VENV_DIR=C:\SD\venv
set COMMANDLINE_ARGS=
+ call %VENV_DIR%\Scripts\activate
call webui.bat
やっている事は、仮想環境のフォルダを指定し SD WebUI を起動する前に activate で有効化しています。
SD WebUI を起動
テキストエディタを閉じ、 webui-user.bat を実行します。
初回起動なので、必要なファイルのダウンロードが行われます。
何も入力せず見てるだけでOKですが、かなり時間がかかるので(私の環境では10分ほど)気長に待ちましょう。
自動的にブラウザが立ち上がれば完了です。
後は良き画像生成ライフを!