はじめに
以前に投稿した記事「【生成AI入門】「RAG」をできるだけわかりやすく解説してみる」がよく見られていますので、今回は 「AIエージェント」 をテーマにした記事を書きたいと思います。
前回は「RAG」をテーマにしましたが、今、AIの世界ではその次のステップとして 「AIエージェント」 という言葉がすごく注目されています。
今回は、難しい言葉は抜きにして、この 「AIエージェント」 が一体なんなのか、通常のAIと何が違うのか を、技術に詳しくない人でもわかるように解説していきたいと思います!
AIエージェントってなに?
AIエージェントを一言で説明すると
「これやっておいて」と頼むだけで、AIが自分で考えて、ツールやネットを使いながら、最後まで仕事をやってくれるAI
です。
一般的に使われるAIチャットボット(ChatGPTなど)との違いを、もっと分かりやすく 「料理」 で例えてみます。
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一般的なAI(チャットボット)
- 「カレーの作り方を教えて」と聞くと、レシピを詳しく教えてくれます。
- でも、料理をするのはあなたです。
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AIエージェント
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「カレーを作っておいて」と頼むと、冷蔵庫の中身を確認して、足りない材料をネットスーパーで注文して、スマート調理家電を操作して…
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料理を完成させるところまで全部やってくれます。
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※実際にAIが料理してくれることはないですが、イメージとしてはこんな感じです!
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もう少しわかりやすく例えてみる
もう少しわかりやすく例えてみますと、AIエージェントは、「めちゃくちゃ優秀なバイトリーダー」 をイメージしてください。
あなたが店長で、AIがバイトリーダーだとします。
これまでのAIの場合
「明日のシフト表作れる?」と聞くと、「シフト表の作り方はこうしてください。」と教えてくれるだけ。
実際に希望を確認しシフト表を作って連絡するのは店長(あなた)です。
AIエージェントの場合
「明日のシフト表作っておいて」と頼むと…
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スタッフの希望休を確認する
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天気予報を見て、明日忙しそうか調べる
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ちょうどいい人数でシフト表を作る
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スタッフ全員にLINEで連絡する
ここまで全部自動でやってくれます。
「話すだけ」ではなく 「行動する」 のがAIエージェントのすごいところなのです。
なぜAIエージェントが必要なのか?
「AIにいろいろ教えてもらうだけでも便利やん」と思うかもしれません。
でも、実際の作業が面倒くさいんですよね。。。
今までのAIの弱点
これまでのAIは「頭はいいけど、手足がない」状態でした。
「旅行の計画を立てて」と頼んで完璧なプランを作ってもらっても、ホテルの予約サイトを開いて、日付を入力して、予約ボタンを押すのは、結局ヒトがやらないといけませんでした。
AIエージェントができること
AIエージェントは「デジタルの手足(ツール)」を使うことができます。
私たちヒトが普段スマホやパソコンでやっていること(検索する、アプリを開く、ボタンを押す)を、AIが代わりにやってくれるようになるのです。
AIエージェントの仕組み
では、どうやってそんなことができるのでしょうか?
AIエージェントの頭の中では、「RPGゲームの攻略」 のようなことが行われています。
たとえば「友達とUSJに行く計画を立てて」と頼まれたとき、AIエージェントは以下のように動きます。
考える(作戦タイム)
- 「まずは天気を確認しよう」「次にチケットの値段を調べよう」と計画を立てます。
道具を使う(行動)
- 実際に「天気予報アプリ」や「乗り換え案内アプリ」を使います。
- 公式サイトにアクセスして「チケット」を予約します。
確認する(状況把握)
- 「あ、その日は雨だ!プランを変更しよう」と結果を見て考え直します。
これを図にすると、以下のような感じです。
これまでのAIは「質問に答えたら終わり」でしたが、AIエージェントは 「ゴールするまで、自分で考えて動き続ける」 のが大きな違いです。
注意点
夢のような技術ですが、まだ完璧ではありません。
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無限ループするかも
- 「いいレストランが見つからない」→「もう一回探す」→「見つからない」…と、ずっと悩み続けて止まらなくなることがあります。
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勝手なことをするリスク
- 「メール送っておいて」と頼んだら、間違えて全然違う人に送ってしまうかもしれません。ですので、実行時の最終確認は人間がすることをお勧めします。
おわりに
AIエージェントについて、なんとなくイメージできましたでしょうか?
これまでのAIは 「物知りな先生」 でしたが、これからのAIエージェントは 「頼れるパートナー」 になっていきます。
「最新のニュースの調べ物をしてまとめてメールしておいて」「暇な時間に遊べるゲームを探してインストールしてレベルアップしておいて」というようなことを頼める未来は、もうすぐそこまで来ています。
技術としては難しそうに見えますが、基本は 「私たちがしている面倒な作業を代わりにやってくれる」 ためのものです。
新しいAIのニュースを見かけたら、「これはどんな面倒なことを解決してくれるのかな?」と考えてみると面白いですよ!