このシリーズを最後まで読んでくださった方、ありがとうございます。
ここまで書いてきたのは、私がワープロに触れた小学生の頃から、Excel・VBA、そして今のPython・AI活用に至るまでの、ごく個人的な記録です。
なぜ今、これを書こうと思ったのか。最後に少しだけ振り返らせてください。
氷河期世代として、選ばなかった道
短大時代、就職に向けて総合就職テストというものを受けました。
事前アンケートでは第2志望業種に「情報処理」を挙げていたのに、返ってきた職業適性診断書には、一般事務の到達度95%、経理・徴収・金銭出納事務の到達度98%と書かれていました。
当時は「情報系に行くと暗い人になる」というような、根拠のないイメージが漂っていた時代でもありました。暗くなりたくない一心で、私はそちら方面の仕事を探そうとすらしませんでした。就活のやり方がよくわからないまま、診断結果に沿うように事務職ばかり受けていたのです。
今にして思えば、私は就職氷河期世代でした。求人は少なく、選択肢は最初から狭かった。「向いている」と言われた道を選ぶ以外の余裕が、当時の自分にはなかったのだと思います。
このシリーズを書きながら、当時の選択を後悔しているわけではないと気づきました。ただ、あの頃選ばなかった道に、20年越しでもう一度足を踏み入れている今の自分を、どこかで記録しておきたかったのだと思います。
ポートフォリオとしての側面
もう一つ、正直な動機もあります。
本当にやりたいことを言うと、私はAIと一緒に手を動かして、何かを完成させる仕事がしたいのです。プログラマーという言葉が近いのかもしれませんが、これからはAIがコードを書く時代だとも言われています。だから私が目指したいのは、AIを相方にして一緒に作るエンジニアという立場です。パソコンの前でAIと壁打ちしながら、ものを完成させていく。それが正直、一番したいことです。
ただ、そういう職種は今のところ存在しません。転職サイトに登録するとき、選べる職種の中に近いものがなく、便宜的に「PM」「PMO」を選んでいるだけなのが実情です。選びたい職種がない、というのは、今の転職活動で地味に困っていることの一つです。
20年の事務経験だけでは伝えきれない部分を、この一連の記事が補ってくれたらという思いもあります。コードがまだ完全にはわからないまま、AIと一緒に手を動かしている今の状態を、隠さずそのまま書きました。それが誰かの目に留まり、次の一歩につながればという、実務的な期待も込めています。
おわりに
書き残したかったから書いた。結局のところ、それが一番正直な理由です。
このシリーズが、同じように「選ばなかった道」を抱えている誰かにとって、何かのきっかけになれば嬉しいです。そうでなくても、私自身にとっては、これまでの歩みを一度きちんと言葉にできた、それだけで十分な意味がありました。
ここまで読んでくださり、ありがとうございました。