この記事は株式会社カオナビ Advent Calendar 2025(シリーズ3)の25日目の記事です。
こんにちは!株式会社カオナビの新卒エンジニアです。
みなさんは「見取り稽古」という言葉をご存知でしょうか?
武道をされていた方には馴染み深い言葉かと思いますが、文字通り「他者の稽古を見て学ぶこと」を意味します。
私は剣道をしていた経験があり、練習では他者の動き見る機会が多かったです。
見取り稽古の目的は様々ですが、私は他者の動きを観察し、自分の動きに取り入れることが本質であると考えています。
なぜ見取り稽古の話をしているのか?
私はエンジニアとして働き始めて8ヶ月が経ち、日々の業務の中でエンジニアの成長にも見取り稽古が有効であると感じたからです。
今回は、私が実務の中で感じた見取り稽古とその効果について共有したいと思います。
画面共有から始まった見取り稽古
私は現在、エンジニアとして8ヶ月目のいわゆる「駆け出し」ですが、フロントエンドからバックエンド、外部設計や詳細設計まで、幅広く業務を任せていただいています。
日々新しい挑戦の連続ですが、未経験の業務ではどうしても手が止まってしまうことがあります。
そんな時、上司に画面を共有して相談したり、逆に上司の画面共有を見ながら作業を教えていただいたりする機会があります。
そこでしていることこそが見取り稽古でした。
見取り稽古で得られた知見
上司や先輩の作業を見ることで以下のとような気づきがありました。
1. ツールの活用法やコマンドの引き出し
私はまだ各種ツールの使い方やコマンドの知識が浅く、手持ちのカードが少ない状態です。
例えばGitの操作一つとっても、私が普段使うのは以下のような基本的なコマンドに限られていました。(あくまで一例です)
git status
git add .
git commit -m "コミットメッセージ"
git push origin ブランチ名
これらはコードをプッシュするための「最低限」の操作です
(何を最低限と定義するかは諸説あるかと思います)
しかし、上司の操作を見ていると、私が知っているコマンドに知らないオプションを組み合わせていたり、全く見たことのないコマンドを使用していることに気づきます。
2. コードリーディングの「思考プロセス」
ある時、上司がコードリーディングをしている様子を拝見する機会がありました。
私にとって上司・同僚はスーパーマンのような存在でありますが、コードを追う際に
「ここで〇〇を取得しているから...」
といったように、すごいスピードで読んでいるのですが、非常に丁寧に、ロジックを声に出して確認しながら追っている様子はとても印象的でした。
私自身、理解を深めるために独り言のように声に出して作業することがありますが、それはまだ自分の経験が浅いからであると考えていました。
しかし、上司の姿を見て、経験が浅いなどは関係がなく、自分の作業の仕方が間違っていないといった自信につながりました。
見取り稽古は双方向のコミュニケーション
ここまで「学ぶ側」の視点で書きましたが、この手法は一方通行ではありません。
逆に私が作業している画面を見て、上司などから
「それは何ですか?」
「それってそんなこともできるんですね」
と言われることもあります。
プログラミングの書き方に個性が出るように、ツールの使い方や作業フローも千差万別です。
キャリアの長い短いに関わらず、他者の作業を見ることは、お互いに新しい発見をもたらします。
終わりに:見取り稽古は自分の世界を広げるチャンス
エンジニアの作業時間は一人で行うことが多いかと思います。
他者の手元をじっくり見る機会は、意識して作らないとなかなかないのではないでしょうか?
最近ではペアプログラミングやモブプログラミングといった手法も普及してきています。
もし、自分の作業効率や学習方法に悩みを持っている方がいれば、同僚や先輩とお互いの作業を共有してみるとそのような悩みが解決するかもしれせん。
見取り稽古は少しハードルが高いと感じるかもしれませんが、自分の世界を一気に広げるチャンスになるはずです。
決して小さくない一歩ですが、踏み出してみるのいかがでしょうか?