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LINEとローコードで新規事業ローンチした話

Last updated at Posted at 2022-05-04

※ こちらのサービスは現在提供中止しております(2022/07/13)

はじめに

こんにちは!
この度弊社では「roomby」という提案型のお家探しサービスをβローンチしました!
LINEで条件入力するだけで、希望に合った物件の提案をもらうことができます。

SUUMOとかのポータルサイトだと様々な条件で検索できて便利なんですが、そもそもどこに住めば良いの? みたいな悩みは意外と解決できません。
roombyでは優先度やコメントの反映もでき、自分だけの微妙なニュアンスを考慮した提案をもらえるのがポイントです。

anybot

サービス開発にあたりanybotというLINEのmessagingAPIをオーバーラップしたローコードツールを使用しました。

これが便利でして、LINE上でのこれらの機能はローコードでサクッと作れます。

  • メニュー作成(いわゆるリッチメニュー)
  • チャットボット機能
  • ユーザー管理
  • アプリ画面作成(ユーザー毎の情報表示、フォーム 等)

もちろん一長一短あるので、今回はその辺りのお話をできればと思います。

簡単にビジネスモデル

roombyは家を探したいユーザーと、営業をしたい不動産仲介者のマッチングサービスです。
弊社サービスに登録している不動産仲介者は、ユーザーの依頼一覧から自分が提案できる依頼を選び、自由に提案することができます。
料金は物件制約時の成功報酬のみで、提案は何件やっても無料です(2022/5/5現在)
キャプチャ.PNG

ローンチまでの流れ

とにかく早くローンチしたい

サービスの構想ができてからは、ローンチ後のPDCA試行回数が重要だと考えました。
そこでコアな機能の質は担保した上で、とにかく早くβローンチすることを目標としました。

しかし当時はメンバー2名で開発ができるのは私1人、
さらに別の受託案件があったり経理等の雑務にも意外と時間を取られるので、私自身も開発だけしていれば良いというわけではありません。
(現在は4名、エンジニア1名の状況は変わらず・・・)

優先度をつける

そこで必要な機能を3つのランクに分類しました。

  • S群:サービスの質に大きく関わる為、注力すべき機能
  • A群:サービスの質に関わるが、β版での優先度は落ちる機能
  • B群最低限のUI/UXがあればローンチはできる機能

するとこんな感じに↓
開発優先度.png

このマッピングをもとに実装を進めていきます。

構成

アーキ設計.png
エンドユーザー側のフォームとサーバーはよくあるRails API+SPAの構成です。
ログインはLINEログインを使用してます。
LINEを選択した理由として上述の実装コストの観点もありますが、そもそもアカウント登録やログインはユーザーの負担と思った部分も大きいです(実際僕もよくログインのアイパスを忘れる)

その他の部分はanybotもしくはGoogleフォーム&スプシを使い、できるだけ工数をかけずに実装した部分がポイントです。

また上記の図には表現されてませんが、LPLINEのリッチメニュー・イメージパネルはサービスのペルソナ像を考慮してこだわった点です。
といってもLPは知り合いのデザイナーさんに、LINE周りの素材は優秀なアルバイトの子に作ってもらいました(感謝、、、!)
Frame 1.png

anybot

本題のanybotです。
roombyで使用している機能と、使用してみての感想を紹介します(私個人の意見です)

①リッチメニューの設定が楽

画像素材をアップロードし、ドラッグ&ドロップでボタン範囲を作成できます。
ボタンはチャット、URL、ミニアプリ(3で後述)などのアクションと紐づけられます!
ezgif.com-gif-maker (1).gif

この手の画像素材などは手元で作成しているときは良い感じな気がしても、実際にスマホのLINE上で見ると、なんか違うな🤔となりがちです。
anybotではUI上で一瞬で新しい画像を反映&デプロイできるためストレスなく検証できます!

②チャットbotの作成が楽

送信したいテキストに変数を埋め込めるのがポイントです。
また、次に表示したいテキストの設定や条件分岐もできます。
スクリーンショット 2022-05-03 21.53.38.png
上記の例では変数としてユーザー名を埋め込んでいますが、後述のミニアプリのフォームで登録された情報等も変数として埋め込むことができます。

またイメージパネルと呼ばれる、画像をボタン化したメッセージも作成できます。
リッチメニューのときと同じ要領で選択範囲をボタン化し、アクションを選択できます。
スクリーンショット 2022-05-03 21.53.49.png

③ミニアプリでUI作成が簡単

次にミニアプリと呼ばれるUI作成機能です。
roombyでは、提案物件の一覧画面(index)と詳細画面(show)に使用しています。
(今回は利用していませんが他にもフォームやカレンダーなども作れます)
Frame 2.png

このような画面をスクラッチで作ろうと思うと意外と手間です。
anybotではUI上で簡単に画面を作れます!

一覧画面の作成時の例を載せます。
スクリーンショット 2022-05-04 14.20.49.png
ここではRailsサーバー側のAPIから物件情報を呼び出しています。
やったことは図の赤枠箇所にAPIのURLを設定したことと、タイトル部分のメッセージを作成したくらいです。

デメリットとして、表示速度がやや遅いのと、使用感にクセがあり直前に作った設定が稀に消えます(これは僕の使い方が悪いのかもしれないですが、、)
またデザインの細かい部分を調整するには痒いところに手が届かない場合もありますが、こういったUIを手軽に作れるのはありがたいですね。

物件詳細画面もほぼ同じ要領で作成しました。

④ユーザー管理が楽

個人情報も含まれるので詳細画面は割愛しますが、、、
LINEに友達登録しているユーザー情報を管理画面から参照できます。
更にユーザー毎にタグや変数を持たせることもでき、それらの値によってリッチメニューやテキストメッセージを出し分けることができるのがgoodです!

さいごに

roombyはまだまだローンチしたばかりですが、みなさんが理想のお家に出会えるよう今後もより良いサービスにしていければと思います。
お引越しの際はぜひご活用下さい!
必ずみなさんに満足のいく物件をご紹介できることを約束します!

また、副業等で開発ご協力いただけるエンジニアの方も大募集中です。
作りたい機能や改善していきたい点は山ほどあります。
4月に社員も2→4名となり会社自体も拡大中です!
エンジニアに限らず興味ある方は、プロフィールにFacebookリンクとメールアドレスがあるのでいつでも私までご連絡ください!

最後に自己紹介も兼ねて会社HPとroombyのLINEアカウントを貼っておきます!

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