Raspberry Pi3へのUbuntu18.04 serverの導入

Raspberry Pi3にUbuntu18.04 LTS Serverの導入。
OSのダウンロード、書き込み、ネットワークの設定、ユーザ名とホスト名の変更について書いてます。

必要なもの

• Raspberry Pi 3 Model B+
• micro SD(8GB以上あったほうがいい)
• Raspberry Pi電源用のmicro USB
• HDML端子　& ディスプレイ
• LANケーブル
• PC

OSイメージのダウンロード

Ubuntu WikiのRaspberry Piのサイトから対象のOSイメージ(ubuntu-18.04.2-preinstalled-server-armhf+raspi3.img.xz)をダウンロードする。

SDカードへOSイメージを書き込む

micro SDカードをpcに接続する。
OSイメージを書き込む前にアンマウントする必要がある。

Ubuntuの場合

SDカードの名前を確認

$ ls -l /dev/mmcblk0*

アンマウントが必要かを確認

$ df -h

/dev/mmcblk~が表示されたら以下のようにアンマウントする

$ sudo umount /dev/mmcblk0p1

ダウンロードしたファイルを解凍し、SDカードに書き込む

$ xzcat ubuntu-18.04.2-preinstalled-server-armhf+raspi3.img.xz | sudo dd bs=1MB of=/dev/mmcblk0

Macの場合

SDカードの名前を確認

$ diskutil list

アンマウント

$ diskutil umount /Volumes/<micro_sd>/

ダウンロードしたファイルを解凍し、SDカードに書き込む

$ xzcat ubuntu-18.04.2-preinstalled-server-armhf+raspi3.img.xz | sudo dd bs=1m of=/dev/<micro_sd>

raspberry piを起動

SDカードをRaspberry Piに挿して、HDMIケーブル、LANケーブルも接続して、電源を入れRaspberry Piを起動する。
このとき、HDMIケーブルを先に挿しておかないと画面がつかないので注意が必要。

初期IDとパスワードはどちらもubuntuなので、それを入力する。
新しいパスワードを設定しろと言われるので、設定する。
（簡単すぎるとerrorが出る→後で変更可能）

ネットワーク設定

Ubuntu16.04と違い/etc/network/interfacesが設定ファイルではなくなり、Netplanで行う。
設定ファイルは/etc/netplan/50-cloud-init.yaml(01-netcfg.yamlの場合もある)であるのでこれを編集する。

以下に有線と無線をを固定IPアドレスの割り当てにする場合の例を示す。

$ sudo vim /etc/netplan/50-cloud-init.yaml

network
    version: 2
    renderer: NetworkManager
    ethernets:
        eth0:
            dhcp4: false
            dhcp6: false
            addresses: [192.168.0.100/24]
            gateway4: 192.168.0.1
            nameservers:
                addresses: [192.168.0.1]
    wifis:
        wlan0:
            dhcp4: false
            dhcp6: false
            addresses: [192.168.0.100/24]
            gateway4: 192.168.0.1
            nameservers:
                addresses: [192.168.0.1]
            access-points:
                sample-wifi-SSID:
                    password: sample-password

$ sudo apt-get install network-manager

設定ファイルを適用する。(rebootしても良い)

$ sudo netplan apply

補足(hostname, usernameの変更)

hostnameの変更

現在のhostnameを確認

$ hostname

hostnameを<new_host_name>に変更

$ hostnamectl set-hostname <new_host_name>

usernameの変更

tmpユーザを作成する。(最後に削除するので名前はなんでもいい)
オプションの-Mでホームディレクトリを作らない様にする。

$ sudo useradd -M tmp

sudoグループにtmpユーザを追加する。

$ sudo gpasswd -a tmp sudo 

tmpのパスワード設定してから一旦ログアウトしtmpユーザとしてログインし直す。

$ sudo passwd tmp
$ exit

ubuntuから<new_username>にユーザ名を変更する。

$ sudo usermod -l <new_username> ubuntu

ホームディレクトリをubuntuから<new_username>に変更する。

$ sudo usermod -d /home/<new_username> -m <new_username>

ubuntuグループを<new_username>グループに変更してログアウトする。

$ sudo groupmod -n <new_username> ubuntu
$ exit

<new_username>でログインしてtmpユーザを削除する。

$ sudo userdel tmp //tmpユーザを削除

参考資料

「Raspberry Piで学ぶROSロボット入門」　上田隆一 著