海外旅行では、レストランのメニュー、駅の案内板、商品のラベルなど、
画像の中にしか存在しない外国語に出会うことがあります。
文字をコピーできる画像であれば、翻訳サイトに貼り付けるだけで済みます。
しかし、手書き文字や写真の中にある文字は、入力するだけでも時間がかかります。
特に、メニューのように文字と価格が複雑に配置されている画像では、
単純にテキストだけを翻訳すると、どの翻訳がどの項目に対応しているのか
分かりにくくなることがあります。
そこで今回は、画像内の文字を読み取り、画像の視覚的な情報を確認しながら
翻訳できるオンラインツールを、旅行中に想定される場面で試しました。
※筆者は本記事で紹介するサービスの運営に関わっています。
使用感や結果については、筆者が確認した範囲を記載しています。
翻訳内容は画像の状態や文字の種類によって変わるため、
重要な情報は原文や専門家による確認をおすすめします。
検証したいこと
今回確認したのは、次の5点です。
- 画像を翻訳するまでの操作が分かりやすいか
- メニューや看板などの画像を読み取れるか
- 翻訳前後の対応関係を確認しやすいか
- 翻訳結果をテキストとして利用できるか
- どのような場面で注意が必要か
画像翻訳の基本的な使い方
使用したのは、オンラインで利用できる Image Translator です。
基本的な操作は次の3ステップです。
1. 画像をアップロードする
画像をドラッグ&ドロップするか、端末から選択します。
対応形式はJPG、PNG、WEBP、SVGです。
画像のアップロード上限は3MBと案内されています。
2. 翻訳先の言語を選択する
画像の内容に合わせて、翻訳先の言語を選択します。
原文の言語は自動検出に対応しており、翻訳先の言語を指定して実行できます。
3. 翻訳結果を確認する
翻訳が完了すると、翻訳結果を画面上で確認できます。
画像の内容や文字量によって処理時間は変わりますが、
文字数の少ない画像であれば比較的短時間で結果が表示されます。
旅行中の利用を想定した検証
メニュー
メニューのように、料理名、説明文、価格などが近い位置に配置されている画像では、
単純なテキスト翻訳よりも、元画像との対応関係を確認できる方が便利です。
翻訳結果を元の画像と比較することで、料理名だけでなく、
価格やメニュー内の位置も同時に確認できます。
ただし、手書き文字や装飾の多いフォント、照明の反射が強い写真では、
文字の認識に誤りが出る可能性があります。
注文前に、重要な情報を原文と照らし合わせる必要があります。
駅の案内板
駅名や乗り換え案内のように、短い文字が多く含まれる画像では、
翻訳結果をテキストとして取り出せる機能が役立ちます。
抽出した駅名を地図アプリや検索画面に貼り付ければ、
手入力の手間を減らせます。
一方で、固有名詞や地名は一般的な単語と異なる翻訳になることがあります。
目的地の確認では、翻訳結果だけで判断せず、
地図や公式案内も併せて確認した方が安全です。
商品ラベル
商品ラベルでは、原材料、使用方法、注意事項などを確認できます。
画像のレイアウトを保ったまま翻訳結果を確認できれば、
どの説明がどの部分に対応するのかを把握しやすくなります。
ただし、薬品、食品アレルギー、医薬品などに関する情報は、
機械翻訳だけで判断しないように注意が必要です。
特に安全性に関わる内容は、販売員や専門家に確認するべきです。
翻訳結果の表示方法
今回確認できた表示方法は、次の3種類です。
バイリンガル表示
原文と翻訳を並べて確認する表示です。
原文と訳文を比較しながら読みたい場合や、
翻訳内容に誤りがないか確認したい場合に向いています。
翻訳のみの表示
翻訳された内容を中心に確認する表示です。
原文の文字が多く、画面上で情報を整理しにくい場合は、
翻訳のみの表示の方が読みやすいことがあります。
テキスト抽出表示
画像内の文字をテキストとして確認する表示です。
駅名や商品名をコピーしたい場合など、
翻訳画像ではなくテキストそのものを利用したい場面で便利です。
レイアウトを確認できるメリット
画像翻訳では、翻訳された文章が自然かどうかだけでなく、
元画像のどの部分に対応しているかも重要です。
例えば、メニューに20種類の料理が並んでいる場合、
翻訳結果が文章だけで出力されると、料理名と価格の対応が分からなくなることがあります。
原文の位置関係や画像全体の構造を確認できれば、
翻訳結果を実際の判断に使いやすくなります。
これはメニューだけでなく、次のような画像にも当てはまります。
- 商品パッケージ
- アプリのスクリーンショット
- ポスター
- 施設の案内
- 取扱説明書
- 観光マップ
画像の状態による違い
画像翻訳の結果は、画像の状態に大きく左右されます。
比較的読み取りやすい画像は、次のような条件を満たしています。
- 文字がぼやけていない
- 文字が極端に小さくない
- 画像が明るい
- 文字が大きく傾いていない
- 背景と文字のコントラストが十分にある
反対に、次のような画像では誤認識が起きる可能性があります。
- 暗い場所で撮影した写真
- 強い反射や影がある画像
- 手書き文字
- 装飾的なフォント
- 複数の方向に文字が配置された画像
- 低解像度のスクリーンショット
精度を上げたい場合は、できるだけ明るい場所で撮影し、
文字が正面から写るようにするとよいでしょう。
画像をアップロードする際の注意点
画像には、個人情報や機密情報が含まれている場合があります。
例えば、次のような画像をアップロードする際は、
サービスのプライバシーポリシーを事前に確認する必要があります。
- パスポート
- 予約確認書
- 処方箋
- 契約書
- 社内資料
- 個人情報が写ったスクリーンショット
サービスの案内では、通信時の暗号化、処理後の画像削除、
AIモデルの学習への不使用が説明されています。
ただし、機密性の高い画像を扱う場合は、サービス側の最新の規約や
プライバシーポリシーを確認したうえで利用してください。
まとめ
画像翻訳は、画像の中にある文字を一つずつ入力する手間を減らせる方法です。
特に、メニュー、駅の案内、商品ラベル、観光マップのように、
文字と画像の位置関係が重要な場面では、
翻訳文だけでなく元画像と比較できることにメリットがあります。
一方で、翻訳結果が常に正しいとは限りません。
固有名詞、手書き文字、専門用語、安全性に関わる情報などは、
必ず原文や公式情報と照らし合わせる必要があります。
画像の状態を整え、翻訳結果を確認しながら使えば、
旅行中や日常生活で外国語の画像を読むための補助ツールとして活用できます。
