Visual Studio for Macのインストール時に接続エラーとなる場合の対処

Visual Studio for Macをインストールしようとしていて、以下のエラーが出た場合の対処を記載します。社外へのアクセスに認証プロキシを必須とするような会社で、Visual Studio for Macをインストールしようとしている方に役立つかもしれません。

System.InvalidOperationException: Android SDK was detected for update, but list of installed SDKs was empty.
Please check your internet connection and run the installer again. If it fails, file a bug report: https://go.microsoft.com/fwlink?linkid=852416

原因

詳細は不明ですが、インストーラの処理に認証プロキシを介すとうまく動作しない個所があるのではないかと思われます。

対処

認証プロキシの前段に、認証を行わない別のプロキシサーバを設置します。
認証プロキシ側の認証は、追加したプロキシサーバ側で代行します。

対処方法のイメージ

[Mac] --1-- [追加プロキシ] --2-- [会社の認証プロキシ]

1では認証不要
2で認証

対処方法の実施例

1. homebrewをインストールします。
   以下のページを参照してhomebrewをインストールします。
   https://brew.sh/index_ja.html
2. squidをインストールします。
   brew install squid
3. squidを設定します。
   対象ファイル：/usr/local/etc/squid.conf
   ○以下の設定を追加

<プロキシPW> （会社の認証プロキシに転送するための設定）

例： cache_peer 10.10.10.10 parent 8080 0 no-query login=user:password```  
```never_direct allow all （追加したプロキシサーバを必ず経由させる設定）```  
```never_direct allow CONNECT （SSLの接続も追加したプロキシサーバを必ず経由させる設定）```  
**○以下の設定を必要に応じて変更**  
```http_port 3128 ＜－ お好みのポートに変更```


4. システムのプロキシ設定を変更します。  
設定先： システム環境設定　＞　ネットワーク　＞　詳細　＞　プロキシ  
HTTPSのWebプロキシサーバの情報をsquidをインストールしたサーバのアドレスとポートにします。  
5. squidを起動します。  
```/usr/local/opt/squid/sbin/squid -N -d 1```
6. Visual Studio for Macのインストーラを起動してインストールを実施します。

インストールが済んだらプロキシの設定を元に戻します。
インストール後はシステム環境設定のところでプロキシ設定をすれば問題無く利用できます。