今度は Chromium OS Custom Build を使用して Chromium OS の仮想化に挑戦。
前準備
- 元のイメージを 公式サイト から入手する。
- ダウンロードした圧縮ファイルを解凍する。
- VBoxManage を使用して VDI へ変換する。
ここまでは前回挫折した CloudReady の仮想化 と同じ手順。
仮想マシンの作成
名前: 任意の名前を設定する。
タイプ: Linux を指定する。
バージョン: Linux 2.6/3.x (32-bit) を指定する。
(前回と同じ Other Linux(32-bit) を指定すると動きません)
メモリーサイズ: 1500 MB に設定。
仮想ハードディスクを搭載する
コントローラー: SATA に仮想ハードディスクを2機搭載する。
(コントローラー: IDE に仮想ハードディスクを搭載するとブートに失敗します)
1機目: VBoxManage で作成した VDI
(インストールメディアとして使用する)
2機目: 空の仮想ハードディスクを新規作成する。
(OS のインストール先として使用する)
システム設定
設定 > システム > マザーボード > PAE / NX を有効化 にチェックを入れる。
crosh 起動
- 仮想マシンを起動してログインする。
- crosh を起動して以後の操作を行うのだが ...... ここで一旦凍り付く。
crosh の起動方法が解らない!!
Qiita で探索してみると Ctrl+Alt+t で起動できるらしい ので試してみる。
(yasuki さん、ありがとう!!)
管理者権限を取得する
- 起動したシェルに
shell
と入力する。 -
sudo su
を入力して管理者権限を取得するのだが ...... 再び凍り付く。
パスワードが解らない!!
公式ページを探索すると、 初期パスワードは password らしい。
インストール先デバイス名を調べる
rootdev
と入力する。
/dev/sda3
と返ってくるのだが、最後の数字を除いた /dev/sda
が
1機目の仮想ハードディスク(インストールメディア)のデバイス名。
今回は2機目の仮想ハードディスクに OS をインストールしたいので
デバイス名を知るべく
公式ページのガイダンスに従って disklist
と入力するが ......
bash: disklist: command not found
コマンドが存在しない!?
ならばコレでどうだろう。
ls /dev/ | grep sda
sda
sda1
sda10
sda11
sda12
sda2
sda3
sda4
sda5
sda6
sda7
sda8
sda9
どれだよ!?
ちょっと削ってみる。
ls /dev/ | grep sd
sda
sda1
sda10
sda11
sda12
sda2
sda3
sda4
sda5
sda6
sda7
sda8
sda9
sdb
sdb か!?
長くなってしまったが、
- /dev/sda = 1機目の仮想ハードディスク(インストールメディア)
- /dev/sdb = 2機目の仮想ハードディスク(OS インストール先)
であろうと推測する。
OS インストール
chromeos-install --dst=インストール先装置名 --skip_src_removable
と入力すると OS インストールが始まる。
今回の(推定)インストール先は /dev/sdb なので
chromeos-install --dst=/dev/sdb --skip_src_removable
で実行してみる。
インストールが完了したら仮想マシンを一度シャットダウンする。
インストールメディア除去
設定 > ストレージ > 1機目の仮想ハードディスクの割当てを解除 > 仮想マシン起動
これで終了。2機目の仮想ハードディスクから OS が起動する。
(1機目の仮想ハードディスクを割当てたまま起動すると
またインストールメディアの方が起動します)