vagrant init
で生成される Vagrantfile のコメントの日本語訳。
#Vagrant.configure
Vagrant の設定を下記のブロック内へ記述する。
Vagrant.configure に記述されている “2” は設定のバージョンを表す。
(旧式の設定書式との後方互換をサポートしている)
設定について理解を深めたうえで変更を行うこと。
Vagrant.configure(2) do |config|
config.プロパティ名 = 値
.
.
.
.
.
.
end
最も一般的な設定オプションを以下に記載する。
詳細は オンラインドキュメント を参照。
##config.vm.box
Vagrant の開発環境では box が必要となる。
ユーザは box の検索 を行うことができる。
config.vm.box = "ubuntu/xenial32"
##config.vm.box_check_update
box の更新確認を無効化する。本設定を無効化した場合、
ユーザが vagrant box outdated
を実行した時に box の更新確認が行われる。
更新確認の無効化は推奨しない。
config.vm.box_check_update = false
##config.vm.network(ポート転送)
ポート転送の関連付けを作成する。
ホストマシンのポートからゲストマシンのポートへの接続を許可する。
下記の例では “localhost:8080” からゲストマシンの 80 番ポートへ接続する。
config.vm.network "forwarded_port", guest: 80, host: 8080
##config.vm.network(プライベートネットワーク)
プライベートネットワークを作成する。ゲストマシンへ指定した IP を割当て、
host-only ネットワークを介した接続を許可する。
config.vm.network "private_network", ip: "192.168.33.10"
##config.vm.network(パブリックネットワーク)
パブリックネットワークを作成する。一般的なブリッジネットワークを作成する。
ブリッジネットワークはネットワーク上の他の端末から接続することができる。
config.vm.network "public_network"
##config.vm.synced_folder
ゲストマシンへ共有フォルダを登録する。
最初の引数はホストマシンに実在するフォルダのパスを指定する。
第二引数はゲストマシンのマウントパスを指定する。
第三引数は省略することができる。
config.vm.synced_folder "../data", "/vagrant_data"
##config.vm.provider
プロバイダの設定を行う。
ユーザは任意のプロバイダを Vagrant へ適用することができる。
以下へ Virtual Box を使用する場合の例を掲載する:
config.vm.provider "virtualbox" do |vb|
vb.プロパティ名 = 値
.
.
.
.
.
.
end
###vb.gui
仮想マシン起動時に VirtualBox GUI を表示する。
vb.gui = true
###vb.memory
仮想マシンのメモリー容量を設定する。
vb.memory = "1024"
プロバイダで使用できるオプションの詳細についてはオンラインドキュメントを参照。
##config.push
Vagrant Push による Atlas へのプッシュ方法を定義する。
FTP や Heroku 等、 他のプッシュ方法 を利用することもできる。
config.push.define "atlas" do |push|
push.app = "YOUR_ATLAS_USERNAME/YOUR_APPLICATION_NAME"
end
##config.vm.provision
shell script によるプロビジョニングを有効にする。
プロビジョナとして Puppet, Chef, Ansible, Salt, Docker を
利用することができる。詳細は オンラインドキュメント を参照。
config.vm.provision "shell", inline: <<-SHELL
sudo apt-get update
sudo apt-get install -y apache2
SHELL