「git status」と打つつもりが「git stats」と打ってしまった...
「docker compose up」なのに「dokcer compose up」と打ってしまった...
そんな経験、ありませんか?
今回は、そんなちょっとしたタイプミスを魔法のように修正してくれる「thefuck」というツールを紹介します.
thefuckとは?
thefuckは、コマンドラインでの入力ミスを自動で検出し、正しいコマンドを提案してくれる便利ツールです.
名前は少しあれですが、使い方は超シンプル!
インストール方法
Homebrewでインストール
brew install thefuck
実践的な使用例
例1: gitコマンドのタイプミス
$ git stats # 間違い
git: 'stats' is not a git command. See 'git --help'.
The most similar command is
status
入力ミスをしてしまったので以下のコマンドで正しいコマンドを提案させてみる
$ fuck
git status # 自動で正しいコマンドを提案 [enter/↑/↓/ctrl+c]
例2: dockerコマンドのタイプミス
$ dokcer ps
Command 'dokcer' not found
dockerコマンドのミスもOK,
$ fuck
docker ps # 自動修正!
例3: ファイル操作のミス
$ rm -rf /tmp/test # 権限がない場合
rm: /tmp/test: Permission denied
ファイル操作の際に権限がないと出た.これはsudoを使えばよかったのだが,この修正も提案してくれる
$ fuck
sudo rm -rf /tmp/test # sudoを自動で追加
thefuckの賢い機能
-
複数の修正候補の提示
間違いの種類によっては、複数の修正候補を提示してくれる. 矢印キーで選択可能. -
履歴からの学習
よく使うコマンドのパターンを学習し,より適切な修正を提案してくれます. -
様々なコマンドに対応
- git
- docker
- npm
- apt-get
など、主要なコマンドツールに対応していました
注意点
しかし注意点もあります.
- 全てのコマンドミスを修正できるわけではない
- 複雑なコマンドやオプションの組み合わせは苦手な場合がある
- システムコマンドの実行には注意が必要
こんな時に特に便利
- 長いコマンドを入力中にタイプミスした時
- 似たようなコマンドを間違えた時
- 権限関連のコマンドを忘れた時
- 異なるOSでコマンドを打ち間違えた時
thefuckは、日々のコマンドライン作業での小さなストレスを解消してくれる強力なツールである.
ぜひ普段の開発作業に取り入れて、ストレスフリーな開発ライフを送りましょう!