Drupalを運用する上でdrushコマンドはなくてはならないものです。
もしまだセットアップしていなればdrushコマンドをインストールしておきましょう。
インストールの手段はいくつか用意されています。
Drupalのバージョンや環境に合わせて任意のインストール手段を実施してください。
検証環境
- Macbook Pro (Retina, 15-inch, Mid 2014)
- Mac OS X 10.11.6 El Capitan
- PHPStorm 2017.3
- VirtualBox 5.2.6
- Vagrant 2.0.2
- CentOS 7.4.1708
- PHP 7.1.14
- Drupal8.4.4
Comporserでインストールする(D8.4+)
Drupal 8は、モジュールやテーマなどの各種ライブラリ群はComporserでのインストールが推奨されています。
一応、Drushコマンドに関してはGit
やPEAR
を使ってインストールをすることも出来ますが、とくに最新バージョンのDrush 9は、Comporserによるインストールのみがサポートされています。
そのため、最新環境を作りたければ必然的にComporserを使ったインストール方法を選択することになります。
Comporser本体をインストールする
もしまだComporser自体をインストールしていなければ先に入れましょう。
$ cd /tmp
$ curl -sS https://getcomposer.org/installer | php
$ mv composer.phar /usr/local/bin/composer
$ composer --version
(Drupal 8.4.xは、Drush 8.1.12以降のバージョンが必須になっています)
Comporserの環境設定を確認する
$ composer global config --list
Comporserでdrushコマンドをインストールする際にunzipが必要になるため、併せてインストールしておきます。
$ sudo yum install -y zip unzip
drushをインストールする
composerの環境が整ったら、次はdrushコマンドをインストールします。
$ composer global require drush/drush:dev-master
$ export PATH="$PATH:$HOME/.config/composer/vendor/bin"
$ echo 'export PATH="$PATH:$HOME/.config/composer/vendor/bin"' >> ~/.bashrc
$ source ~/.bashrc
$ drush --version
Drush Commandline Tool 9.2-dev-dev
drushコマンドをグローバルインストールすると、通常はカレントユーザーのホームディレクトリ配下にインストールされます。
~/.config/composer/vendor/bin/drush
composerが参照しているリポジトリによって、Drush 9.x または、Drush 8.x のどちらかがインストールされているはずです。
drushコマンドを任意のパスにインストールする
drushコマンドなどのcomposerパッケージをホームディレクトリ以外にインストールしたい場合は、configコマンドであらかじめパスを設定した上でインストールを実施すればOKです。
$ composer global config vendor-dir '/var/lib/vendor'
$ composer global config bin-dir '/usr/local/bin'
$ cat ~/.config/composer/composer.json
$ sudo /usr/local/bin/composer global require drush/drush:dev-master
以上により、/usr/local/bin
配下にdrushコマンドがインストールされます。
drushコマンドをアンインストールする
もし、composerでインストールしたdrushコマンドを削除したい場合は、以下手順を実施してください。
方法01)removeコマンドを実行する
$ composer global remove drush/drush
方法02)composer.jsonから行削除してアップデートする
composer.jsonファイルからdrushの行をコメントアウトしてからアップデートすることで削除することもできます。
$ vim ~/.config/composer/composer.json
{
"require": {
# "drush/drush": "dev-master"
}
}
$ composer global update
Gitでインストールする(D7、D8)
git cloneコマンドを使えば、お手軽に最新版をインストールできます。
$ cd /opt
$ git clone https://github.com/drush-ops/drush.git
$ cd drush
$ composer install
$ ln -s /opt/drush/drush /usr/sbin/drush
$ drush --version
公式サイトから実行ファイルを取得してインストールする(D6、D7)
2018/03/19現在、http://files.drush.org/drush.phar
からファイルが削除されているようです。
代替方法としてcomposer、またはgit cloneを使ったインストール方法を選択ください。
(以下コマンドは現在利用不可)
$ cd
$ wget http://files.drush.org/drush.phar
$ php drush.phar core-status
$ chmod +x drush.phar
$ mv drush.phar /usr/sbin/drush
$ drush init
$ drush --version
PEARでインストールする(D6、D7)
まずPEARを入れます。
$ sudo yum install php-pear
そしたらDrushコマンドをインストールします。
$ pear channel-discover pear.drush.org
$ pear install drush/drush
$ drush --version
以上です。
念のため、drush --version
を実行してインストールされたdrushコマンドのバーションを表示して、自分が使っているDrupalバージョンに対応しているかどうか確認しましょう。
Drush docsの対応表にて確認できます。