・アジャイル開発のプロジェクトマネジメントと品質マネジメント: 58のQ&Aで学ぶ
・アジャイルソフトウェア要求
を参考に書いていますが、スクラムについての独自見解も混在していますので、多少間違いや誤解があるかもしれません。
お許しください。
###本文
1.生産方式
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アジャイル
- セル生産方式 機能分割
- 一人の作業者(または一つのチーム)が完成までのすべて(あるいはほとんど)の工程を受け持つ 多品種少量生産向き
- 分割統治法 問題のスコープを小さく分割することで、問題の連鎖を最小限に限定する
広範囲のスキル向上のチャンスが多く、流動性が高い
- セル生産方式 機能分割
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ウォーターフォール
- ライン生産方式 工程分割
- 一人の作業者(または一つのチーム)が特定の工程のみを専門に受け持つ 少品種大量生産向き
- 一括統治 すべての問題を一括で扱うので、問題の連鎖が複雑化してしまう
専門スキルの習得はできるが、技術の使いまわしができないので、流動性は低い
- ライン生産方式 工程分割
2.アジャイル開発で一番重視するのはQ(品質)
C(コスト)とD(納期)は一定(固定)、可変できるのはQ(品質)とスコープだけ
管理できるものも少なく、調整できる範囲も小さいので、セルフマネジメントが容易
3.中間成果物は極力作成しない、管理しない
ソースコード重視(ソース内コメント重視)
4.全ての事項はバックログ(チケット)で管理
手戻りや課題、品質保証作業もすべてバックログとして同一の管理ルールに則って行う
バックログ管理ルールとは
C(コスト)とD(納期)は一定(固定)
スクラムの原則、スクラムの役割、完了の定義など
5.要求者は要求内容を理解していない、または、正確に表現できない
実際に納品後に、「やっぱり、これじゃないなあ」とか「この機能も欲しかった」
などということは、珍しくないことです。
アジャイルは、要求内容は変わるということを前提に開発を進める
###おまけ
「機能分割」について
「機能」には「利用者側視点」と「開発者側視点」をつなぐインターフェースの役割があり、言葉として、業務側、プログラム側の両方で使える便利な言葉です。
アジャイル(スクラム)でのユーザストーリーの意味とバックログ、インクリメントの要素をザクっと含んでいる意味で、「機能分割」と表現しています。