vPro対応PCを検証用仮想プラットフォームにする話(2)〜AMT設定編〜
前回まで
vPro/AMTの概要とvPro対応PCの選び方を書きました。
準備したvPro対応PC
ヤフオクで HP EliteDesk 800 G5 SFF を入手しました。
3年ほど前に発売されたデスクトップPCです。いわゆるスリムデスクトップサイズですが、メモリslot4、M.2 SSD Slot2基、PCIe slotも4つあるなど拡張性は高いモデルです。
これに手持ちの中古パーツを搭載しています。
種別 | 品名 | 備考 |
---|---|---|
PC本体 | HP EliteDesk 800 G5 SFF | Chipset Q370 |
CPU | intel Core i7 9700 | 8C/8T 3.0-4.7GHz |
Memory | DDR4 32GB x 2 | 64GB |
Boot SSD | Crucial CT128M4SSD | SATA3 128GB |
DataStore SSD | intel SSD 600p | NVME 512GB |
*chipsetから分かりますが、実は 一世代前のEliteDesk 800 G4 SFF と同じマザーボードのようです。
intel AMTの設定方法
BIOS/UEFI セットアップと同様にpc起動時に特定のキーを押下することでAMTのセットアップ画面に入ります。
入り方はPCによって様々ですが HP EliteDesk 800 G5 SFF の場合は電源ON後 [ESC] キー押下でスタートメニューが現れます。ここで[F6]のMEセットアップを選びます。
Management Engine BIOS Extension(MEBx)が開きます。
MBEx以降はどのメーカーのPCでも設定方法は同じです。
-
MEBx Login
vProにアクセスする際のパスワードを入力します。初期パスワードは admin です。
入力すると新しいパスワードの入力になります。
英語キーボード配列状態での入力になります。日本語キーボードで記号を入力する場合は注意してください。 -
Intel AMT
[Enabled] にしてください。 -
Intel AMT Configuration 以下の設定
- User Consent
リモート制御される場合のユーザ同意の設定です。
検証マシンのヘッドレス運用のためには無効にします。- User Opt-in ⇨ NONE
- Opt-in Configuration from Remote IT ⇨ Disable
- Network Setup
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Intel ME Network Name Settings
- Host Name ⇨ vPro用Hostnameを指定
- Domain Name ⇨ vPro用domain名を指定
- Shared/Dedicated FQDN ⇨ Shared
- Dyanmic DNS Update ⇨ Enabled
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TCP/IP SETTINGS
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Activate Network Access ⇨ ここで Enter 押下で ネットワーク設定が有効になり、以降は表示が
Unconfigure Network Access に変化します。(ネットワーク設定を初期化したい時に押下)
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- Power Control
- Intel AMT ON in Host Sleep State
ホストの電源がOFFでもvPro機能にアクセスできるようにするために以下を指定します。
Desktop: ON in S0,ME Wake in S3, S4-S5
- Intel AMT ON in Host Sleep State
- User Consent
以上の設定ができたら、[ESC]でMEBxを抜けます。
まとめと次回予告
ここまででvPro/AMTの最低限の設定ができました。
次回は リモートマシンからvPro対応PCを操作する方法を紹介する予定です。