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OpenWrt を自宅検証環境用に便利に使う(2)

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OpenWrt を自宅検証環境用に便利に使う(2)

前回まで

OpenWrtについてのご紹介と、私の自宅ネットワークをさらしました。

自宅検証環境用に便利に使う

実は何も考えなくても便利に使えます…

OpenWrtは 標準で家庭用無線LANルーターとして動作するための基本レベルの機能を持っています。

  • DHCPサーバ
  • DNSフォワーダー
  • NAPT(IPマスカレード)
  • PPPoEクライアント
  • 管理用Web-UI

OpenWrtは、IPv4のDHCPサーバとDNSフォワーダーとして dnsmasq を利用しています。
DHCPリクエストの中で受信したクライアントのホスト名をキャッシュして名前解決に使えます。

このため、DHCPでIPの割り当てを行いつつも、OSに設定したホスト名で名前解決できてしまいます。

検証用仮想マシンにLinuxやWindowsなど適当にガシガシインストールしても、IPv4アドレスをDHCP割り当てにしておけば、インストール時に設定した任意のhostnameで SSHやRDPできてしまいます。
これが想像以上に便利で快適です。

dnsmasq 自体は buffaloのルータの標準ファームウェアなどでも利用しているはずなのですが、セキュリティ対策のためか、この機能は有効になっていないようです。

逆に、例えばVCSAなど、IPv4アドレスを固定で割り当てを行う場合は自動でホスト名登録はできません。ただ、OpenWrt の場合、Web-UIから DNSmasqのレコード登録が行えるので、簡単な操作で名前解決ができるようになります。
DNSmasq のDHCPでMACアドレスに対して固有のIPアドレスの払い出しを行えるようも、Web-UIでできるため、DHCP運用をしつつ、常に同じIPアドレスを使うこともできます。

加えて、OpenWrt の opkg コマンドで ルータ上に tcpdump などの CLIベースのネットワークユーリティティをインストール可能です。検証用機器からインターネットへ抜けていくパケットをOpenWrt ルーター上でキャプチャして解析などに役に立ちます。

OpenWrtは 初期状態で Web-UIを持ったDHCP+DNSフォワーダー設定がされており、追加設定がいらないのは大きなメリットです。
OpenWrt自体のインストールが難易度が高いといえますが、ぜひ挑戦してみてください。

まとめ

自宅検証環境でOpenWrtを使った時の利点についてご紹介しました。

次回

未定。。。。

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