0
0

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

More than 1 year has passed since last update.

COVID-19 日本の都道府県別感染状況を可視化する

Last updated at Posted at 2020-04-23

次の図は、新型コロナウイルス(COVID-19)の都道府県別の感染状況を示しています。各都道府県にある円をバブルと呼びますが、このバブルが大きいほど感染者数が多いことを示します。
(データの出典:厚生労働省 都道府県別の患者報告数 2020/4/19)
image1.png
ご存じの通り東京都の感染者数が多いため、東京都のバブルは最も大きくなっています。東京都のバブルに隠れてはいますが、関東地方の神奈川県、千葉県、埼玉県のバブルも大きいです。近畿地方では、大阪府、兵庫県のバブルが大きく、他にも福岡県、北海道のバブルが大きくなっています。

以降では別の可視化方法を用い、都道府県別の感染者数を比較してみます。

●面積で比較する
都道府県別の感染者数をツリーマップで表してみます。

ツリーマップは、多くのカテゴリがあるパターンを調べるときに有効なグラフです。この例でのカテゴリは”都道府県”であり、47個のカテゴリがあります。各カテゴリの長方形の大きさ(面積)が、そのカテゴリの度数を示します。この例での度数は、”感染者数” です。

以下のツリーマップでは、地方(関東、近畿など)で色分けし、都道府県の位置情報をある程度反映させたものです。
imsge2.png

地方別に見ると関東地方(赤色)が全体の半分程度を占めることがわかります。その中でも東京都は半分以上を占めています。次いで近畿地方(緑色)が大きいことや、九州地方の中で福岡県が大きく占めていることなどがわかります。逆に中国地方や四国地方は、全体に対し小さいです。

●大きいところを強調して
パレートの法則という有名な法則をご存じでしょうか。「全体の上位2割で全体の8割を占める」という法則です。たとえばある会社でいくつかの製品を販売しているとき、全体の上位2割の製品で売上の8割を占める。だから、上位2割の製品に力を注ぐ方が良いといった感じです(最近はロングテール理論というものもあり、上位2割以外のものに注視するという考え方もあります)。

上記の感染者数の状況がパレートの法則に従っているかを確認するために、パレート図を作成してみます。

パレート図とは、カテゴリの度数が大きい順に割合の棒グラフを描いていき、折れ線で累積割合を示すグラフです。この例では、都道府県別に感染者数が多い順に棒グラフを描いていきます。
image3.png

上記のパレート図で、赤色で示したのが値の大きい上位10都道府県です。東京都、大阪府と続き、最後が京都府ですが、これらの都道府県が上位約2割です( 10 / 47 = 0.213)。上側の折れ線グラフをみると、この10都道府県で全体の約8割( =0.802) を占めており、パレートの法則が成立していることがわかります。

そのため、上位に着目した次のような棒グラフを描いてみます。

上位10位までは値の大きさを棒グラフで示し、上位11位以降は、棒グラフを積み重ねて1つの棒グラフにします。
image4.png

上位11位以降は石川県、茨城県・・・と続きますが、これらの度数をすべて足し合わせても、東京都より小さいことがわかります。

今回の可視化に関連する情報は、以下のページで確認することができます。今回分析の対象とした2020/4/19より前の状況も掲載しており、感染者数のほかに、人口1万人あたりの感染者数、死亡者数などのデータの可視化もインタラクティブに行うことができます。

JMP Public

ただ私の切なる願いは、感染者数がいなくなり、このようなデータの集計、可視化をしなくて良くなることです。

■ さあ始めよう!
JMPの全機能を30日間試せるトライアル版で、データからさらなる情報を導き出せることを実感してください。
さあ始めましょう。

ダウンロードはコチラ!

■ JMPについて
JMP(ジャンプ)は世界中のエンジニア、データアナリストに選ばれているインタラクティブで可視的なデータ分析ツールです。

< SNSで様々な情報をお届けしています >
Facebook
Twitter

0
0
1

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
0
0

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?