グラフとデータの連携がもたらす深い洞察
統計ソフト「JMP(ジャンプ)」は、30年以上の歴史を持つ統計ソフトです。これまで製造業をはじめとして様々な業界のエンジニア、科学者、データサイエンティストの方々に利用されてきました。
JMPの強みは何でしょう?
グラフを描くだけなら、RやPython、そして他の統計ソフトでもできます。ですが、そのグラフを100%活用して、データから価値ある洞察を得られるかと言われるとどうでしょうか?
この点、JMPの良さを一言でまとめると「グラフを描いて終わりにならない」ことにあります。たとえば、JMPではデータとグラフがインタラクティブに連動するため、作成したグラフに気になるデータが見つかれば、簡単にその深掘りが可能で、そこから深い洞察やデータへの理解が得られます。
棒グラフとデータの連動
幾つかJMPのグラフを見てみましょう。まず棒グラフでは、下のようにグラフの棒をクリックすることで、対応するデータがハイライト表示されます。
異なるカテゴリを比較するのに便利な棒グラフですが、なぜこのカテゴリが特徴的なのか、その意味を探るため、データに戻って詳細や傾向の分析を深めることができるのです。
複数表示できる箱ひげ図
次に箱ひげ図を見てみましょう。JMPでは箱ひげ図を同時に複数表示でき、平均値や5数要約(最小値・第1四分位数・中央値・第3四分位数・最大値)も同じウィンドウに表示できます。
ひと目でデータの分布や外れ値を視覚化でき、それを1つのウィンドウ内で比較できるので、たとえば、製造業では、品質特性の分布の確認や比較をする際に活用できます。
グラフを見ながら解析結果を考察できる散布図
さらに、散布図も見てみましょう。散布図は、例えば、温度と製品の品質の関係を可視化するなど、2つの変数間の関係を示すために使用されます。
その散布図にJMPでは、回帰直線を追加できます。そして、解析結果をグラフとともに考察しながら、グラフで気になるデータ点があれば、それをクリックすることでグラフと連動するデータがハイライトされ、そのデータを詳しく確認できます。
また、相関の解析結果と散布図行列を表示させた状態から、確率楕円や回帰直線、そしてヒストグラムを追加できますし、そこから掘り下げたいデータをダイナミックに分析もできます。
初心者でもわかりやすく使いやすい実験計画法
最後に、JMPの「実験計画」がいかに初心者の方にも使いやすく便利かについてご紹介します。
JMPの「実験計画」には、ニーズに合った柔軟なモデルの作成ができる「カスタム計画」とワークフローに沿って気軽に操作できる初心者向けの「ナビ付DOE」の2種類があります。製造業などにおける実験計画法の重要性を理解しているJMPだからこその充実した機能です。
「ナビ付DOE」はとても使いやすく、初心者にとって強力なツールになります。細かい操作はここでは省略しますが、下のように1つのウィンドウのなかで流れるように定義から始めて、分析、予測プロファイルの作成、そして最適化、さらには同僚とのレポートの共有まで、スムーズかつシンプルに実施できます。
データ分析の面白さをJMPで体験
ここまで幾つかのJMPの優れた機能についてご紹介しました。データ分析の業務を担当する際には、グラフを作成して、それで仕事が終わるわけではありません。そこからいかに有益で意味のある洞察を得られ、データへの理解を深められるかという点こそが重要です。
そして、グラフやデータが意味するものを、そして、その価値を引き出すことができるのがJMPなのです。
JMPには、すべての機能を30日間利用できるトライアル版があります。ひと月近く思いっきりJMPを試してみてください。きっとデータ分析の醍醐味を味わえるはずです。