はじめに
前回、基本情報技術者試験(FE)の合格記を書いた際に、「簿記についてもいずれ別の記事で書きたい」とお伝えしていました。
今回はその約束どおり、日商簿記3級に合格するまでの話をまとめてみます。
FEと同じく、1回目は不合格でした。その失敗談も含めて正直に書いていきます。
結論
- 1回目は不合格(原因は勉強不足だけではなく「準備不足」)
- 2回目はFE受験の翌日に受験し、88点で合格
- 合格の決め手は、ちゃんとした電卓とネット試験形式の模擬試験
簿記を勉強しようと思ったきっかけ
以前、両親の事業を手伝っていた時期がありました。
その中で、従業員の給与や車のガソリン代、材料費など、経費の処理がうまくできていない部分があることに気づきました。
税務署を通して代理で処理はしてもらっていたのですが、それでも漏れている部分がありました。
その問題を解決するために自分で調べて勉強しながら対応していくうちに、お金の流れを正しく記録することの大切さを実感しました。
それなら、せっかくなので自己啓発として体系的に勉強して、資格として形に残しておきたい。そう思ったのが簿記を始めたきっかけです。
なぜ韓国の資格ではなく、日本の簿記なのか
ここが一番気になるところだと思います。
理由はシンプルで、もともと韓国での就職は考えていなかったからです。
日本で働くことを目指していたので、取るなら日本で通用する資格の方がいいと思いました。
それに、日本語の勉強にもなりますし、試験を受けに行くという名目で日本に遊びに行ける、というのも正直ありました。
使った教材
| 教材 | 用途 |
|---|---|
| すっきりわかる日商簿記3級 | 最初に使ったメインのテキスト。紙の本をAmazon Japanで取り寄せました |
| 簿記教科書 パブロフ流でみんな合格 日商簿記3級 | 途中からKindle版で購入。試験対策向けの問題が多く、個人的に一番おすすめです |
| 日商簿記3級講座(YouTube:公認会計士たぬ吉の資格塾) | 試験前日に一気に見て総復習 |
| いぬぼき(ネット試験用模擬試験) | ネット試験形式の模擬試験。無料・登録不要で使えます |
最初は「すっきりわかる」の紙の本で勉強していましたが、途中からKindle版で「パブロフ流でみんな合格」も買って勉強しました。
個人的には、パブロフ流の方が試験を意識した問題が多く、実践的に力がつく印象でした。これから3級を受ける方には、こちらがおすすめです。

(写真:すっきりわかる日商簿記3級)

(画像:パブロフ流でみんな合格 日商簿記3級)
1回目 — 不合格
結果は不合格でした。
正直に言うと、実力だけの問題ではありませんでした。原因は大きく2つです。
① ネット試験形式の模擬試験をやっていなかった
紙のテキストだけで勉強していて、ネット試験形式で一度も練習しないまま本番に臨んでしまいました。
その影響が一番出たのが、損益計算書の問題です。

(画像:模擬試験の損益計算書。空欄の部分を自分で埋める形式)
「雑損」か「雑益」か、「当期純利益」か「当期純損失」かのように、科目名の一部を自分で埋める欄があるのですが、画面での解答に慣れていなかったこともあって、ここを間違えてしまいました。
計算自体は合っていたのに、それだけで落とした問題がいくつもありました。
② 使い慣れていない電卓で受験した
電卓は「日本に着いてから買えばいいか」と軽く考えていたのですが、いくつかお店を回っても見つからず、結局ドン・キホーテで売っていたものを買うしかありませんでした。

(写真:ドン・キホーテで買った電卓)
ボタンの押し心地があまり良くなかったので、計算ミスで落としてしまった問題もおそらくあったと思います。
こうしたミスも、不合格につながった原因の一つでした。
電卓は試験直前に買うのではなく、早めに用意して手に慣らしておくことをおすすめします。
言い訳に聞こえるかもしれませんが、本番と同じ形式で練習することの大切さと、電卓の大切さを痛感した試験でした。
2回目 — FEの翌日に再挑戦
2回目は、FEの再受験で日本に行くタイミングに合わせて申し込みました。
1日目にFE、2日目に簿記3級というスケジュールです。
前回の反省から、今回はちゃんとした電卓を前もって用意しました。
ただ、前回の不合格以降、簿記の勉強はほとんどしていない状態でした。
日本に着いた日は、ホテルの部屋でひたすらFEの勉強。
ご飯を食べに外に出る以外は、観光も一切しませんでした。
FE合格で一気にスイッチが入る
翌日、FEを受験して合格。
テンションが上がった勢いのまま、「このまま簿記も取ってやろう」と決めました。
ホテルに戻ってからは、
- YouTubeで、たぬ吉さんの「日商簿記3級講座」を速習で一気に視聴
- 動画の内容を確認しながら問題を解く
- 最後に、いぬぼきの模擬試験を何回も繰り返し解く
という流れで、前回の反省点だったネット試験形式の練習を徹底しました。
その日はなかなか寝つけず、結局朝の5時まで勉強を続けました。
1時間半ほど眠ったあと、起きてからも試験の直前まで勉強していました。

(写真:ホテルの机で簿記の勉強をしていた様子)
結果 — 88点で合格
そんなコンディションで受験した結果、88点で合格できました。(合格ラインは70点)

(写真:合格画面)
今回は、いぬぼきの模擬試験を何回も繰り返し解いたことと、ある程度しっかりした電卓を用意して、実際に使いながら問題を解いて手に慣らしておいたことが大きかったと思います。
それに加えて、1回目の時に勉強した内容がまだ頭に残っていたおかげで、試験前日の1日だけの詰め込みでも合格することができました。
これから受ける方が同じ失敗をしないように、ポイントをまとめておきます。
これから簿記3級を受ける方へ
| ポイント | 内容 |
|---|---|
| 問題演習の多いテキストを選ぶ | 個人的にはパブロフ流がおすすめです |
| 電卓は早めに用意する | 本番直前に買うのはNG。早めに買って手に慣らしておく |
| ネット試験形式で練習する | 紙の勉強だけでは不十分。いぬぼきなどの模擬試験で画面に慣れておく |
| 「損」「益」の書き分けに注意 | 雑損/雑益、当期純利益/当期純損失は、最後に必ず見直す |
おわりに
時間があれば、いつか簿記2級にも挑戦してみたいと思っています。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました!