はじめまして!
Qiita初投稿です!
韓国在住・IT完全未経験の状態から、日本語でITを勉強して、日本の国家試験「基本情報技術者試験(FE)」に挑戦した記録です。
1回目は不合格で悔しい思いをしましたが、2回目でなんとか合格できました。
海外からFEに挑戦する方や、非専攻からIT分野を目指している方の参考になれば嬉しいです。
結論
- 韓国在住・IT知識ゼロ・非専攻からのスタート
- 勉強期間は約6ヶ月、過去問道場は2,954問
- 1回目(7月)は不合格 → 2回目(9月)で合格
- 科目A:585点 → 700点(+115)、科目B:530点 → 655点(+125)
- 同時期に日商簿記3級も取得
自己紹介
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 居住地 | 韓国 |
| IT経験 | なし(完全に非専攻) |
| 日本語 | 日常会話レベル |
| 受験回数 | 2回(1回目不合格→2回目合格) |
| 勉強期間 | 約5~6ヶ月 |
IT分野を目指したきっかけ
もともとITとは無縁の人生でした。ただ、自分のキャリアを考えた時に、努力した分だけ成果として返ってくる分野、そして年齢に関係なく、学び続ける限り成長できる分野で勝負したいという思いがありました。
ITは常に新しい技術が生まれ、終わりのない学習が求められる世界ですが、逆に言えば、自分の努力次第でスキルアップし、その成果が目に見える形で残る分野でもあります。決してスタートが早い方ではありませんが、だからこそ腰を据えて一つずつ積み上げていこうと決意し、IT分野への挑戦を始めました。
なぜ韓国からわざわざFEを?
もともとは韓国の「情報処理産業技師」という資格を取ろうとしていました。でも、日本での就職を本格的に考えるようになって、「日本の採用担当者が見てすぐ分かる資格の方がいいな」と思い、FEに切り替えました。
そんな時にYouTubeでこの動画を見たんです。

2日間で30時間勉強して基本情報技術者試験合格する様子
「2日で30時間勉強して合格…!?」と衝撃を受けると同時に、すごく刺激をもらって、「自分もやってみよう!」と思い、日本に行った時に同じ本を買って勉強を始めるきっかけになりました。
(写真:日本で購入したかやのき先生の本)
ただ、受験を決めた時点でのIT知識はほぼゼロ。
「アルゴリズム」「ネットワーク」「データベース」…聞いたことはあるけど、正確に説明してと言われたら何も言えない状態からのスタートでした。
FEの試験構成について
これからFEを受ける方のために、試験の構成を簡単にまとめておきます。
科目A(全60問)
| 分野 | 出題数 |
|---|---|
| テクノロジ系 | 約41問 |
| マネジメント系 | 約7問 |
| ストラテジ系 | 約12問 |
知識問題が中心で、過去問からの出題もありますが、本番では初見の応用問題もかなり出ます。
科目B(全20問)
| 分野 | 出題数 |
|---|---|
| アルゴリズム(擬似言語) | 16問 |
| 情報セキュリティ | 4問 |
科目Bはほぼアルゴリズムの読解力勝負です。擬似言語でコードの処理を追う力が問われます。
使った教材まとめ
科目A対策
| 教材 | 周回数 | 感想 |
|---|---|---|
| かやのき先生の基本情報技術者教室 | 3周 | メインの教科書。1周目は全体像、2周目で理解、3周目で苦手潰し |
| 出るとこだけ!基本情報技術者 科目Bアルゴリズム編 | 4周 | 科目Bのアルゴリズム対策用。コンパクトで回しやすく、直前期に重宝した |
| 過去問道場(fe-siken.com) | 2,954問 | 毎日時間を確保して本腰を入れて取り組んだ |
(写真:過去問道場の成績レポート 2954問中2003問正解 67.8%)
科目B対策
| 教材 | 周回数 | 感想 |
|---|---|---|
| パーフェクトラーニング 令和7年版 | 2周 | 2回目の受験前に購入。実践的な問題が多い |
| アルゴリズム 擬似言語トレーニングブック | 4周 | これが一番効いた。最初はほぼ解けなかったけど、3周目で全部解けるようになった |
YouTube動画
科目Bの勉強では、YouTube動画にもかなり助けられました。
すーさんの動画は1回目の受験前から活用しており、擬似言語の基礎固めにとても役立ちました。
文系でもわかる!IT勉強会は、2回目の準備で大変お世話になったチャンネルです。科目Bのサンプル問題を一問一問丁寧に解説してくれていて、「なぜこの処理がこう動くのか」を根本から理解するのにとても助かりました。アップロードされている科目Bの動画は全部見ました。擬似言語トレーニングブックと合わせて、2回目の合格に大きくつながったと思います。

文系でもわかる!IT勉強会 基本情報サンプル問題(科目B)プレイリスト
1回目の受験(7月)— 不合格
当時の勉強状況
1回目の時点では、かやのき先生・出るとこだけ!・すーさんの動画・過去問道場で勉強していました。
すーさんの動画で科目Bの擬似言語を勉強して、動画に出てくる問題は全部解けるようになったし、過去問道場の科目B問題も3〜4回繰り返して全部解けるようにしました。
過去問道場で科目Aの正答率も7〜8割くらいになっていたので、「これなら合格できるだろう」と思って7月に日本へ試験を受けに行きました。この時点で過去問道場は約1,800問解いていました。
結果

(写真:1回目の試験結果 科目A 585点 科目B 530点 不合格)
不合格。
何がダメだったのか
科目A: 過去問を約1,800問も解いたのに、本番では初見問題が想像以上に多かったです。知っている知識を使って消去法で解くしかなくて、思ったより苦戦しました。過去問をたくさん解くだけでは足りなくて、知識の「応用力」が求められるんだなと実感しました。
科目B: これが致命的でした。過去問道場に載っている問題は解けるようになっていたんですが、本番の問題は過去問サイトよりも明らかに難しかったです。手も足も出ない問題がいくつもあって、何問かは完全に勘で答えました。科目Bを解いている最中に「あ、これ落ちたな」と思った記憶があります。
正直、かなり凹みました
この試験を受けるために韓国から飛行機に乗って、ホテルに泊まって、受験料も払って…それが全部無駄になったと思うと、本当に虚しかったです。
しかも実はこの時、日商簿記3級の勉強も並行していたんです。でも二つの試験を同時に準備していたせいで、どちらも中途半端な状態で臨んでしまい、FEも簿記も両方不合格という結果…
立て直し — 本屋で教材を買って帰国
不合格が分かった後、帰国前に本屋に寄って2冊の本を買いました。
- パーフェクトラーニング 令和7年版
- アルゴリズム 擬似言語トレーニングブック
「次は絶対に受かる」と決めて、韓国に帰ってからもう一度ゼロから科目Bをやり直しました。
2回目に向けて変えたこと
1回目の反省を踏まえて、勉強の仕方を大きく変えました。
① 擬似言語トレーニングブックを4周
最初は何が書いてあるか分からないレベルでしたが、2周目で「なんとなく流れが見える」、3周目で「パターンが分かる」、4周目で「コードを見た瞬間に処理が頭に浮かぶ」ようになりました。これが一番効果がありました。
② パーフェクトラーニングで実践演習
過去問道場だけでは本番レベルに対応できないと分かったので、より実践的な問題集で鍛えました。
③ 中途半端をやめた
簿記と並行せず、まずFEに集中。一つずつ確実に倒す方針に切り替えました。
④ YouTube動画で理解を補強
前述の「文系でもわかる!IT勉強会」の動画を全て視聴し、擬似言語の理解を深めました。
2回目の受験(9月)— 合格
9月、再び日本へ。
過去問道場は最終的に2,954問まで積み上げました。試験当日も、試験開始の1時間前までカフェで模擬試験を繰り返し解いていました。「もうやれることは全部やった」という状態で試験会場に入りました。
本番での解き方
科目A・B共通で、分かる問題を先に解いて、分からない問題にはチェックを付けて後回しにする方式で進めました。
科目Bについては、**まず後半の情報セキュリティ4問を先に解いてから、前半のアルゴリズム問題に取りかかりました。**アルゴリズム問題の中でも、解けそうなものから手を付けて、難しいものは飛ばして最後にまとめて戻る、という流れです。
2回目の手応え
科目A: 正直なことを言うと、初見問題は1回目よりさらに多い印象でした。ただ、過去問道場で2,954問を解いてきた知識の蓄積があったおかげで、消去法でなんとか絞り込めた問題が多かったです。「確実に正解した」という手応えは薄かったですが、結果的に700点が取れていました。
科目B: 2回目でも分からない問題は普通にありました。合格する自信は正直ありませんでした。ただ、1回目と決定的に違ったのは、全く手が出なくて諦める問題がなくなったことです。1回目では「読んでも意味が分からない」と完全にお手上げだった問題が、2回目では一度飛ばしても、戻って読み直したら「あ、こういう処理か」と糸口が見えるようになっていました。初めて見る形式の問題でも、何とか答えを導き出すところまではできた。その積み重ねが、結果的に合格ラインを超えることにつながったのだと思います。
結果
(写真:2回目の試験結果 科目A 700点 科目B 655点)
| 1回目(7月) | 2回目(9月) | |
|---|---|---|
| 科目A | 585点 | 700点(+115) |
| 科目B | 530点 | 655点(+125) |
両方とも大幅にスコアアップして、合格!
科目Bまで解き終わって合格点が出た時、嬉しくて試験会場でちょっと泣きそうになりましたw
ちなみに、この9月の受験では日商簿記3級も同時に合格できました。7月に両方落ちた借りを、9月でしっかり返せた形です。(簿記の取得に至った経緯や勉強法についても、いずれ別の記事で書いてみたいと思います。)
合格証書
(写真:基本情報技術者試験合格証書)
ちなみにFEの受験には日本国内の住所が必要で、合格証書も日本の住所に届きます。私の場合は、従兄弟が日本系企業に勤めていて日本に知人がいたので、その方の住所をお借りして受験申込・合格証書の受け取りをお願いしました。海外から受験する方は、この点も事前に準備が必要です。
海外から受験する際の注意点
FEはCBT方式なので、日本国内のテストセンターでしか受験できません。
海外在住の場合:
- 試験のたびに渡日が必要(飛行機代+ホテル代+受験料)
- 受験申込に日本国内の住所が必要
- 合格証書も日本の住所に届く
- 1回で受からないと出費が倍になる(身をもって経験しました…)
数字で振り返る
| 項目 | 数値 |
|---|---|
| 勉強期間 | 約6ヶ月 |
| 受験回数 | 2回(7月不合格→9月合格) |
| 過去問道場 解答数 | 2,954問(正答率67.8%) |
| かやのき先生 | 3周 |
| 出るとこだけ!科目Bアルゴリズム編 | 4周 |
| 擬似言語トレーニングブック | 4周 |
| パーフェクトラーニング | 2周 |
| 渡日回数 | 2回(痛い出費…) |
これからFEを目指す方へ
非専攻・IT知識ゼロからでも、正しい教材を繰り返せば合格できます。実際にやってみて感じたことを3つだけ。
1. 科目Bを甘く見ない
科目Aは暗記と過去問で何とかなりますが、科目Bの擬似言語は「慣れ」が必要です。過去問道場だけでは本番レベルに対応できない可能性があるので、トレーニングブックなどで実力を底上げしておくことをおすすめします。
2. 科目Bは色々な問題を解くべし
同じ問題ばかり繰り返すと、答えを覚えてしまって「解けた気」になりがちです。でも本番では応用問題が出るので、それだと対応できません。私は1回目の不合格後に新しい問題集を2冊追加で購入して、できるだけ多くの種類のアルゴリズム問題に触れることを意識しました。色々なパターンに慣れておくことが、本番での対応力につながると感じました。
3. 科目Aは過去問+解説+AIで理解を深める
2,954問解いても本番では初見の問題が結構出ます。ただ問題を解いて終わりではなく、解説を丁寧に読んで、理解できない部分はAIに質問しながら学習しました。「なぜその答えになるのか」を理解していれば、初見の問題でも消去法で対応できるようになります。
おわりに
日本語でITをゼロから勉強して、日本の国家試験に合格するのは正直かなり大変でした。でも、合格した時の達成感は今でも忘れられません。
現在はIT職業訓練を受けながら、フルスタック開発を学んでいます。
直近の活動としては、チームメンバーと一緒に日本語学習者向けの常用漢字学習Webアプリを作りました。
初めて作ったものなので拙い部分もありますが、こちらについてもいずれ記事にまとめてみたいと思います。
また、次の資格としてはJava Silver SE 17に挑戦する予定です。
これからQiitaで自分が学んだことをどんどんアウトプットしていきますので、よろしくお願いします!




