【初心者向け】アプリ開発の種類と必要技術の基本ガイド
IT初心者向けに、アプリケーション開発の種類ごとに必要な技術や特徴、検討ポイントをわかりやすくまとめました。
そもそもアプリケーションとは?
「アプリケーション」とは、特定の目的のために使うソフトウェアのことです。スマホのLINEも、PCのExcelも、ブラウザで動くGoogleドキュメントも、すべてアプリケーションです。
アプリケーションには、動作する環境や用途によって種類があります。
アプリケーションの主な種類と特徴
1️⃣ Webアプリケーション
概要
ブラウザ上で動くアプリ。インストール不要で、URLにアクセスするだけで使えます。
例
- ネットショッピングサイト(Amazon、楽天など)
- 社内の勤怠管理システム
- Gmailなどのメールサービス
推奨される技術
- フロントエンド:HTML、CSS、JavaScript、React、Vue.js
- バックエンド:Python(Django/Flask)、Node.js、Java(Spring)、PHP
- データベース:MySQL、PostgreSQL、MongoDB
- クラウド/サーバー:AWS、Azure、Google Cloud
チェックポイント
✅ 社内ネットワークや外部公開の範囲
✅ サーバーの設置やクラウド契約、SSLなどのセキュリティ対策
✅ モバイル対応(レスポンシブデザイン)が必要かどうか
2️⃣ モバイルアプリ(ネイティブアプリ)
概要
スマートフォンやタブレットにインストールして使うアプリ。
例
- LINE、Instagram、PayPay
推奨される技術
- iOS:Swift、Objective-C
- Android:Kotlin、Java
- 共通開発:Flutter、React Native(iOSとAndroidで共通のコードを使える)
チェックポイント
✅ App Store/Google Playでの公開申請が必要
✅ 審査期間や手数料、定期的なOSアップデート対応の計画
✅ プッシュ通知や端末特有の機能を使いたいかどうか
3️⃣ デスクトップアプリ
概要
PCにインストールして使うアプリ。特に社内専用ツールなどで利用されることが多いです。
例
- Microsoft Office、Slack(デスクトップ版)
推奨される技術
- Windows:C#(.NET)、C++
- Mac:Swift、Objective-C
- クロスプラットフォーム:Electron(Web技術で開発)
チェックポイント
✅ 社内配布ルールやアップデート手段(手動・自動)
✅ OSごとのサポート範囲
4️⃣ ハイブリッドアプリ
概要
Web技術を利用してスマホアプリを開発する方式。コストを抑えて複数のOSで動作しますが、動作速度や見た目はネイティブアプリに劣ることがあります。
例
- 企業の社内用アプリなど
推奨される技術
- Ionic、Capacitor、React Native
チェックポイント
✅ 短期間・低コストでの開発が目的か
✅ ユーザー体験を重視するかどうか
考える必要があること
✅ どの端末(PC/スマホ/タブレット)で誰が使うか?
✅ インストールが必要か?ブラウザで使えればよいか?
✅ 社外のユーザーにも公開するのか?
✅ 予算・納期の制約はどのくらいか?
用語集(よく出てくる言葉)
- フロントエンド:ユーザーが目にする画面部分の技術
- バックエンド:データ処理やサーバー側の技術
- データベース:データを保存・管理するシステム
- クラウド:インターネット上のサーバーで動く仕組み
- ネイティブ:端末ごとのOS専用に作られたアプリ
- ハイブリッド:Web技術で作り複数OSに対応するアプリ