はじめに
MOD Dwafとは
MOD Dwarfとはドイツの会社、MOD Audioがクラウドファンディングで開発したギター・マルチエフェクター&アンプ・シュミレーターです。
日本での取り扱いはイシバシ楽器と株式会社エレクトリです。
Arch Linux上のDockerコンテナ?で動作しており、オープンソースのlv2プラグイン(Linux版のVSTプラグインのようなもの)や、製品版では有料のlv2プラグインも利用できます。
開発はドイツで行っているようですが、Linuxの音楽環境開発では欠かせないfalkTXさんやGuitarixのbrammer10さんなども携わっているようです。
最新のソースでは今流行りのニューラルネットワークモデルを利用したNeural Amp Modeler lv2(https://github.com/mikeoliphant/neural-amp-modeler-lv2)やAida-X(https://aida-x.cc/)も利用できます。
必要なもの
- USBメモリ
- パソコン
- オーディオ・インターフェース
- モニタースピーカーかヘッドフォン
- エレキギター
USBメモリはすべて上書きされてしまいますので、中身が消えても良いものを利用してください。
パソコンはisoイメージをUSBメモリに書き込むのに使用しますし、作成したUSBをブートするのにも使います。パソコンのスペックは高機能な必要はありませんので、2台あると調べものをしながら実際に動かしていけます。わたしはThinkpad x230という古いパソコンでmod-live-usb動かしていますが、特に支障は感じません。
問題はオーディオ・インターフェースです。Linuxで認識される必要がありますので、USBクラスコンプライアントのものを準備してください。専用ドライバーが必要なものは動かない可能性が高いです。わたしが試したのものは、Behringer UM2、Behringer UCG102とMOTU M4ですが、UCG102はモニター出力できないため音を確認することができませんでした。UM2とM4は正常に認識動作しています。
モニタースピーカーかヘッドフォンはオーディオ・インターフェースからの音をモニターするのに利用します。現状はパソコンのスピーカーから出力することはできないような気がします。
最後にエレキギターですが、オーディオ・インターフェースにつないで利用します。
mod-live-usbの入手方法とUSBの作成
はじめに mod-live-usb-v8-x86_64.iso を下記からダウンロードします。 2022年4月6日版が現在(2023年7月16日)最新版です。 もっと新しい版を自分で作成したいという方には別のエントリーでその方法を紹介します。
isoイメージの書き込みにはbalena Etcher(https://etcher.balena.io/)を利用します。
balena Etcherの使い方はここでは割愛します。
mod-live-usbの起動
isoイメージを書き込んだUSBメモリが準備できたら、mod-live-usbの起動です。
1台のパソコンで利用する場合は、一旦パソコンを終了します。
オーディオ・インターフェースとUSBメモリをパソコンにつないで電源ボタンを押します。
パソコンのメーカーが表示されている間にF12やF2を押して、USBから起動できるようにします。
mod-live-usbが起動画面が表示されるので、MOD Live-USBを選択します。
利用するオーディオ・インターフェースを選んで、Advancedオプションでサンプルレートやバッファサイズを選択し、OKを押します。
これでmod-live-usbが使えるようになります。
2本のケーブルが伸びていますが、たいてい左側の上からオーディオ・インターフェースのマイク入力、下がギター入力。右側にケーブルが刺さっているのが左右それぞれのスピーカーです。
ギターを鳴らしてみて、どちらかのスピーカー、イヤホンから音が鳴れば正常に動いています。さまざまなプラグインがありますので、実際に繋いでみて試してみてください。