はじめに
みなさんお久しぶりです!!
Flutter大好き、レアゾンホールディングスで新規開発を行っている、るいです!
私と同じく、Flutterが大好きな皆さんは普段Flutterのイベントやカンファレンスに参加していますでしょうか。
先月の13日、私はFlutterKaigiというFlutterカンファレンスに参加しました。そして、FlutterKaigiで面白い発表やLTをたくさん拝見しました!!
そのたくさんの面白い発表とLTの中で、いくつか私が特に気になった発表があります。
今回はこちらのアドベントカレンダーの機会を借りて、FlutterKaigiの参加体験をみなさんに共有します〜
Flutterビルドキャッシュの内部構造とテスト高速化への応用
まず、私が興味を持った発表はトヨタ自動車株式会社のKazuki Yokoiさんの「Flutterビルドキャッシュの内部構造とテスト高速化への応用」という発表になります。
私は普段Flutterを利用してアプリのビルドを行う際、最低限の設定や一部のカスタム設定については理解して行っていますが、みなさんはいかがでしょうか。
こちらの発表を通して、Flutter SDKやDart SDKの中で実際にビルドを行う際に実行されるプロセスと、ビルドのたびに生成されるキャッシュファイル(.dill)の本体についても、もっと深く理解できました。
flutter buildを実行する際、--dart-defineのkey/valueの順番や値の更新により、キャッシュが無効化される場合あります。
そこで、ビルドのキャッシュを最大限活用できるように、--dart-defineを使用せず、ランタイム環境変数を活用するとビルド時間がだいぶ短縮でき、そしてテストも高速化できることが紹介されました。
今後、業務で担当しているプロジェクトのCI(Continuous Integration)の実行時間を短縮するために、こちらで発表された内容を試してみたいと思います。
Flutter Webの真価:SEOフレンドリーなPWAとデスクトップアプリケーションへの展開
Flutterは今まで、一つのコードベースを作成するだけで、簡単にiOSやAndroid両プラットフォームのモバイルアプリを開発できる便利さで有名です。ただし、みなさんはFlutterを利用し、Webサイトを作成したことはありますでしょうか。
私はまだ試したことがないですが、最近Flutter WebやWasmの記事をよく見かけますので、近いうちにチャレンジしてみたいと思っています。
そして、Kento YamazakiさんのLTから、私はFlutter Webの各レンダリング方法やSEOの対応方法について一部学び、Flutter Webを使用してPWAを作成できることも新たに知りました。
また、SEOについて、こちらは検索している人に見つけてもらいやすくするためには必須の施策になります。
当日、Yamazakiさんが挙げてくださったFlutter WebのSEO対策の代表的な例が二つあります。
まず、一つ目はクリーンなURLを使用することです。Flutterにはデフォルトにhttps://xxxx.web.app/#/pageのような形式にページの管理を行います。ただし、こちらの関係でSEOの評価が低下することになります。そして、そちらを対応するために、ハッシュ(#)なし、従来のウェブサイト(https://xxxx.web.app/page)のように、URLのパスがそのまま表示するの対応必要となります。
そして、もう二つ目はmetaタグの対応になります。Yamazakiさんによると、こちらについてはCI/CDの段階でFlutter SDKから生成したのhtmlファイルを調整したら対応できるようになります。
こちらのLTをきっかけに、私はFlutter Webの基本的なSEO対策を理解し、これからのFlutter Web開発に活用できると思いました。
Dart and Flutter MCP serverで実現するAI駆動E2Eテスト整備と自動操作
アプリを作成しリリースした後、長く安定運用するために、アプリに各種テストを実装するのは欠かせないものになります。
そして、E2Eテストは、ユーザーが実際にアプリケーションを使用する状況を模倣し、システムの開始から終了まで全体が正しく連携して動作するかを検証する手法であり、本番環境での予期せぬ不具合を防ぎ、ユーザー体験(UX)の品質を保証するために非常に重要です。
普段業務上ではDart MCP Serverを利用し、さまざまな開発を行っていますが、こちらの発表でテストにも対応していることを新たに知りました。
ただし、発表者のさかいさんは、今回の発表内容にはまだいくつか対応が必要な課題があるとおっしゃっていました。例えば、現状的には類似したUIやコンポーネントが多い場合はテストの精度や安定性に影響しますし、また複雑なドメインを持つプロダクトだと、各テスト項目間は依存関係が存在するため、こちらもテストの安定性に影響を与えます。
こちらの発表は、FlutterアプリのE2Eテスト作成において大変参考になりましたので、今後機会があればこちらの内容を参考にし、色々と試してみたいと思います。
最後に
今回はFlutterKaigi初参加でしたが、イベント中にたくさんのFlutter開発者と会え、有益な発表もたくさん拝見できまして、ほんとによかったです!!来年また都合が合えば、FlutterKaigiや他のFlutter関連のカンファレンスに参加したいと思います!

また、弊社にはTechBuddyというエンジニア向け福利厚生制度がありまして、事業部の許可をもらった上で外部の有料カンファレンスに参加できます。TechBuddyの詳細について是非下記のサイトをご覧いただけると幸いです。
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