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炎上プロジェクトの問題を記事に書いたら「HiPro Tech 評判」で1位付近になった話  現代SEOの最前線

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Last updated at Posted at 2026-02-14

はじめに

パーソルキャリアの内部告発記事を書いたら、「サービス名+評判」で検索1位付近になりました。
この実績・実体験を踏まえて、現代のSEOについて解説します。

たんなる一般論だけでよければ、SEOに関するノウハウ記事は無数にあります。

  • キーワード選定
  • 被リンク施策
  • ドメインパワー

しかし個別のテクニックをまとめて、ひとつの戦略にどう統合するかは意外と語られていません。

そこで本記事では、弊社が運営しているWordPressサイトの記事が「サービス名+評判」ワードで、検索順位1位付近まで上昇した事例をもとに、

  • Search Console実測値
  • GoogleのEEAT評価との関係

を整理します。

結論から言うと、

SEOはテクニックより「当事者性」と一次情報が強い

という話になります。

IMG_1151.PNG

前提:HiPro問題とは何か

本記事はSEO検証記事なので社会問題の解説は主目的ではありません。しかし前提情報として、軽く解説します。

HiPro TechはパーソルキャリアのIT人材関連サービスの一つで、2025年に発足した某企業の開発プロジェクトにおいて、

  • 契約運用
  • 情報管理
  • プロジェクト体制

などの面で問題が発生しました。(通称「HiPro問題」)
HiPro問題についての一般的な説明は、下記記事などを参考にしてください。

Youtubeによる動画解説も行っています。

自分はこうしたパーソルのガバナンス不全の問題に関与した立場であり、当事者として情報整理記事を書いたのです。

つまり今回のSEO対象記事は、

  • 実体験ベース
  • 一次情報を含む
  • 業界経験者が、専門知識をもとに執筆している

という特徴があります。

これが後述するEEATの説明にも関係してきます。


検証対象の記事:トップページ級となった「評判」記事

検証対象とする記事は下記です。

冒頭には、掲載当初(2025年6月14日)から、次のように書いています。

この記事がどの程度のアクセスや反響をもたらすかについて、本記事を用いて公開実験を行います。しかし内容は本当にHiPro Techのサービスを利用した際に得られた経験談であり、どこよりも具体的で、読むに値する”評判”だと自負しております。

また、末尾には次のように書きました。

弊社は、Googleの検索順位アルゴリズムの適切さも問うていく構えだ。本記事の順位がどのようなものになるか、HiPro問題の行く末とともに、みなで注視しよう。

このように当事者として"評判"をかいたら、Google検索エンジンはどう評価するのか? というメタなテーマを含んでおり、きわめて挑戦的な試みでもありました。

評判記事の構成は「王道」、しかし中身は一次情報

今回上位表示された記事は、構成だけ見るとかなりオーソドックスです。

いわゆる「評判記事」の型に沿って、

  • サービスの概要
  • メリット
  • デメリット
  • 注意点
  • 総評

という流れで書いています。

つまり構成面だけで言えば、特別なSEOテクニックを使ったわけではありません。


では何が違うのか

違うのは 内容の情報源 です。

多くの「評判記事」が、

  • SNSの断片的な声
  • まとめサイトの引用
  • 推測ベースの解説
  • 二次情報の再編集

で構成されるなか、弊社の発信は、

  • プロジェクト関与者としての視点
  • 技術的背景の理解を前提にした説明
  • 契約構造や体制の内実
  • 実際に起きた出来事の時系列

など、すべて当事者として把握している情報をベースに書いています。

さらに、

  • 実名での執筆
  • 法人サイトでの公開
  • 立場の明示

といった特徴もあります。

つまりコンテンツの性質としては、「評判まとめ記事」ではなく「当事者による一次資料」に近いものになっています。


検索順位はどう推移したか(時系列でみる「評価の積み上がり」)

ここが本記事の肝です。
今回の「サービス名 + 評判」クエリでの順位推移は、短期でドカンと跳ねたというより、じわじわと“信用”が積み上がって順位が上がっていったタイプに見えます。

まずは月次の平均掲載順位のデータを置きます。(Google Search Consoleに基づく)
image.png

期間 平均掲載順位
2025-04-03 - 2025-04-30 (記事掲載前)
2025-05-01 - 2025-05-31 (記事掲載前)
2025-06-01 - 2025-06-30 60.1
2025-07-01 - 2025-07-31 62.3
2025-08-01 - 2025-08-31 66.2
2025-09-01 - 2025-09-30 33.9
2025-10-01 - 2025-10-31 6.8
2025-11-01 - 2025-11-30 6.7
2025-12-01 - 2025-12-31 6.0
2026-01-01 - 2026-01-31 3.5
2026-02-01 - 2026-02-11 2.0

フェーズ1:インデックス直後は「圏外に近い」まま停滞(2025/06〜2025/08)

2025年6月〜8月の平均順位は 60位台。
この時期は、記事を書いて公開しただけでは「評判クエリ」の上位には入れない、という現実が出ています。

  • すでに検索結果の上位は、評判まとめ・比較サイトで埋まっている
  • 既存の評判まとめ記事は、SEOの専門家が作ったコンテンツばかりとみられ、強い
  • Google側から見れば、新規ドメイン(または新規記事)をいきなり上位にする理由がない
  • “当事者の一次情報”という価値があっても、最初はクローラーに評価されにくい

「価値があるのに上がらない」期間が普通に存在したということです。


フェーズ2:順位が半分になる(60位台 → 30位台)(2025/09)

2025年9月に 33.9位まで一気に上がります。
この動きは、「たまたまバズった」より、検索エンジン側が評価を更新したパターンに見えます。

この時期に起きたことは、ログやSearch Consoleを見る限り、

  • ある程度クロールされ、ページの内容が安定して理解された
  • ユーザー行動(CTR、滞在、戻り率など)が一定水準を満たし始めた
  • 同テーマの関連ページ群(内部リンクや周辺記事)が増え、トピックとして認識され始めた

といった変化だと考えられます。

当事者性のある記事として、「評判まとめより上に置く意味」をクローラーが理解されだした感じもします。


フェーズ3:トップページ級の順位へ(30位台 → 1桁)(2025/10)

10月の平均は 6.8 位。
ここが最大の転換点です。

1ページ目に乗ると何が起きるかというと、シンプルに

  • 露出が増える
  • クリックが増える
  • 行動データが増える
  • 評価がさらに安定する

という「雪だるま」が回り始めます。

そして、評判クエリの特徴は、検索ユーザーは、「不安」や「意思決定」のために読みに来るという点です。

この種の検索意図に対し、当事者による一次情報は滞在時間・精読率が出やすく、結果として、単なるまとめより強い信号が出た可能性が高いです。

GoogleのEEAT評価との関係

Googleの検索品質評価ガイドラインでは、EEAT(経験・専門性・権威性・信頼性)が重視されるとされています。

今回の記事は、この4要素を自然に満たしていました。

Experience(経験)

  • プロジェクト当事者としての実体験
  • 業務関与を前提にした記述
  • 現場のプロセス理解

これは典型的な「経験ベースコンテンツ」です。


Expertise(専門性)

  • 業界人としての、IT契約構造の理解
  • データや記録の整合性を検証する、監査的視点
  • 技術背景を踏まえたプロジェクトの実情の説明

単なる他人の口コミのまとめではなく、IT業界人としての所感を示したことが有利に作用したと考えられます。


Authoritativeness(権威性)

  • 実在する法人の、公式サイトからの発信
  • 継続的で体系的な情報発信

単発記事ではなく、 同テーマの記事群の存在が評価されている可能性があります。


Trustworthiness(信頼性)

  • 実名公開
  • 立場の明示
  • 当事者としての責任を伴う記述

ここが、まとめサイトとの最大の差だと思います。

匿名のまとめサイトは文責も曖昧になりやすく、また内容も他人の意見が中心ですが、実名・当事者からの発信には、社会的責任が伴います。

このことがGoogleからの評価に影響したのかもしれません。


SEOで本当に効いているのは何か

今回の事例から言えるのは、

  • 被リンクを大量に取ったわけではない
  • 技術SEOを徹底したわけでもない
  • ドメインが強いわけでもない
  • 見出し構造も普通

それでも上位表示された理由は、コンテンツの性質そのものが検索意図と一致していたからだと思います。


まとめ

検索順位判定のアルゴリズムは絶えず変わりますが、GoogleのEEAT重視の方針は大きく変わらないでしょう。

生成AIの普及によって、記事作成のハードル自体は劇的に下がりました。 構成作成、見出し設計、文章生成、校正まで、AIが補助できるようになっています。

しかし一方で、

  • AIは体験を持たない
  • 文責もリスクも背負えない

という限界もあります。

AIが得意なのは、既存情報の整理・再構成であり、「まとめ記事」を量産することです。

しかし今回の事例のように、

  • 当事者としての経験
  • 実際の出来事の記録
  • 立場を明示した発信
  • 自分の責任で書かれた文章

といった要素は、人間側にしか提供できません。

つまり視点を変えると、

「誰でも書ける文章」のコモディティ化が進むなか、一次情報つきの当事者発信の価値が高まっている

と言えるのではないでしょうか。

その中で評価されるのは、

  • その人しか経験していない事実
  • その人しか持っていない視点
  • その人が責任を持って語る内容

になると考えられます。

AIでも記事が書ける時代ですが、「誰でも書ける記事」は誰にも読まれなくなる時代でもあるのかもしれません。

今回の結果を受け、私もSEOにおけるEEATの重要性を再認識しました。

さいごに:弊社について

本記事を書いている 合同会社インクルーシブソリューションズ は、データ基盤構築・分析基盤設計・システム改善支援を中心に活動している小規模IT法人です。

主な領域は、

  • データマート設計・データパイプライン構築
  • SQL / Python を用いたデータ処理設計
  • BI導入支援・分析基盤の整備
  • 既存システムの運用改善・可視化支援

といった、「データを使える状態にする」ための活動です。

今回のSEO検証も、

真に役立つデータ・情報を社会に普及させる

という、弊社の社会的ミッションを踏まえた活動の一部です。

弊社の企業活動に興味がある方は、ぜひ公式サイトも覗いてみてください。

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