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Open DMX USB コントローラによる DMX512制御

Last updated at Posted at 2017-11-04

Open DMX USB コントローラ

概要

DMX512(https://ja.wikipedia.org/wiki/DMX512-A )の電気的な規格はEIA-485(RS485)(https://ja.wikipedia.org/wiki/EIA-485 )の規格と同じなので、USB⇒RS485のコンバータを使って安価にOpen DMX-USBコントローラを作ることができます。
元の記事は「DIY USB DMX Interface for under $10」(https://stevenbreuls.com/2013/05/diy-usb-dmx-dongle-interface-for-under-10/ )でこれを参考に作成しました。同様な記事を参考文献にも示しておきます。
なお、このOpen DMX USBインターフェイスはオーストラリアの照明機器メーカのENTTECで作られましたが、オープン・ソース・ハードウェア(GPLv2)となっているので、誰でも作成することができます。
fig01.jpg

製作

【基板の購入】
2017.07.27 Amazonで中国製のHiLetgo USB to RS485 FT232RL インターフェイスを 299円で購入
※(基板の特徴)基板上にはFTDI社のFT232チップとMAX485が搭載されており、USB信号をFT232でシリアル変換してTTL出力し、それをMAX485でEIA-485(RS485)の信号に変換している。
【実装写真】
100均で買ったプラスチックの箱に、USBの穴とキャノンの穴をあけました。 基板上のRS485圧着端子が邪魔なので、はんだを外して直接キャノンコネクタと接続しています。 また、基板にネジ穴がなく固定できないため、木片にスリットを入れてはさんでいます。
fig03.JPG

【基板とキャノンコネクタの配線方法】
fig02.JPG

動作中
DMX.jpg

【 デバイスドライバーのインストール】
 ※Win10では、ドライバーが自動的に当たったので、下記のドライバーソフトのWin10ではインストール操作は不要である。(2019.7.6確認)

(まだ基板をPCに接続しないでください!)

  1. 管理者権限でPCにログオンして、D2XXのデバイスドライバーをFTDI社のここ(http://www.ftdichip.com/Drivers/D2XX.htm )からdownloadします。

  2. 少し下に次のような表が見えるので、各自の環境にあったドライバーをクリックしてdownloadします。  (画面は2017年10月)
    fig04.jpg

  3. downloadしたファイルは圧縮したzipなので、「すべて解凍」します。

  4. パソコンのUSBにこの基板を接続します。

  5. パソコンが、「新しいハードが見つかりました」とメッセージを出し、ソフトウェアのインストールを要求する画面が現れます。

  6. 「一覧または特定の場所からインストールする」を選び、「次へ」を押します。

  7. 「次の場所を含める」を選び、「参照」で先ほど解凍したCDM2.12.20のフォルダを指定します。

  8. ソフトウェアのインストールが始まります。

  9. ソフトウェアのインストールが終了すると、もう一度「新しいハードが見つかりました」と表示されるので2つ目のデバイスドライバを先ほどと同じようにインストールします。

  10. スタート⇒設定⇒デバイス⇒デバイスドライバでcomポートにUSB Serial portが新しくできていることを確認します(ポート番号はパソコンによって異なります)。

fig13.JPG

内臓EEPROMデータの書き換え

そのままではOpen USB-DMXとしてはうまく動かないので、FTDI社の書き込みソフトを使って内部データの一部を書き換えます。

  1. ここ(http://www.ftdichip.com/Support/Utilities.htmv ) から書き込みソフトの FT_PROGを探し、downloadする。
    2018.3.17現在、FT_Prog_v3.6.88.402Installer.exe(1.5MB)を downloadします。
    fig05.png

  2. クリックしてインストールします。

  3. インストールが終わると、画面上に次のアイコンが表示されます。
    fig06.png

  4. クリックして起動すると、次の画面が表示されます 。
    fig07.png

  5. インターフェイス基板をUSBで接続します。

  6. DEVICES→Scan&Parse または F5 を選択します 。
    fig08.jpg

  7. デバイスが表示されるので Hardware Specific →IO Controlsで でI/O Pinを表示させます。
    fig09.png

  8. その中のC2のみを  TXDEN→SLEEP# に変更します。
    fig10.jpg

  9. 変更したデータをDEVICES→Program または Ctrl+P で書き込みます。

  10. 基板とPCのUSB接続ケーブルを外します。

動作確認できたソフト(Windows10)

・DMX512Light Control (http://dmx512.svetla.org/download/LightControl.zip )

特徴:無料で512チャンネルを使えるDMXコントローラソフトで、サイトからdownloadして解凍したDMX512LightControl.exeをクリックして起動すると、図のように上下2つのパネルでA,B2つのシーンを手動または自動で切り替えできるコンソールが表示される。
dmx512-1.JPG
操作:上部のシーンAのスライダーを上下に動かすと、そのチャンネルの灯体が点灯する。
下部のシーンBのスライダーも設定して、右側の「Auto」をクリックするとシーンがA⇒B、B⇒Aと変わる。その時、右上のFade Time(秒)を増やしていくとゆっくりとシーンがA⇒B、B⇒Aと変わる。
右下のMasterは全体の光量を調整できる。
チャンネルは一番下のDMX Blockのスライダを右に動かすと16個ずつずれて次のブロックのチャンネルを制御できる。

・QLC+  (http://www.qlcplus.org/ )

特徴:日本語環境で動く、インストールが必要(19MB)。
1)+を押して灯体の種類を選択
2)入力/出力設定で、DMX USBとして自動で認識されるのを確認。 
 fig11.JPG
3)シンプル卓を選択し、スライダを動かす。
qlc.PNG

参考文献

・Open DMX USB 作ってみる? - 電装工芸工作日記 (http://www.densokogei.jp/diarypro/diary.cgi?no=1469
・Open DMX USB 互換品を700円以内で手に入れる方法 (http://lightingkizai.blog.fc2.com/blog-entry-186.html
・QLC+ : macOS SierraでUSB-DMXインターフェイスを使えるようにしてみた
(https://qiita.com/ttatsf/items/85f31cd5bb636ab8b224 )
・Open DMX USB をMac OSX (10.11.6) Resolume Arena 5 で有効にする方法(http://www.flightgraf.com/news/398/ )

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