はじめに
Visual Studio Code(以下VSCode)は優れたエディタであると同時にコントリビュートの行いやすいプロジェクトでもあり,オープンソースに参加したことのない方にもおすすめです.
また,VSCodeに少しでもコントリビュートすれば毎月のリリースノートに名前が載ります.
本記事はVisual Studio Codeへの以下のコントリビュート方法についてまとめました.
順番はおすすめ順です.
内容は個人の経験によるものでVS Codeプロジェクトの意向とは無関係です.
想定読者
- オープンソースに参加してみたい人
- 開発環境の開発に興味がある人
- 英語でのやり取りを体験してみたい人
VSCodeのローカライゼーション
一番おすすめのコントリビュートです.
理由は
- 一単語でも修正すればコントリビュートとなる
- そこそこの精度の機械翻訳がある程度サポートしてくれる
- 他よりは英語が少ない
- ソースコードを読む必要がない
詳しくはこちらに記事があるためそちらを参照してください.(最もVSCodeの日本語ローカライズをされている方の記事です)
リリースノートには貢献順に名前が掲載されます.
VSCodeExtensionへのコントリビュート
Extension自体は多くありますが,Microsoftが管理しているExtensionへ貢献することでリリースノートに掲載されます.
多くの種類があり,それぞれは小さめのプロジェクトなので参加の敷居はかなり低いです.
また,参加者も少ないため比較的レスポンスが早いです.
お気に入りの言語のExtensionなどがあればぜひ参加しましょう.
Extensionリストはこちらから見ることができます.
この他にも
などやlanguage server関係でも掲載されます.
全てのGitHubのプロジェクトが見たい方はこちら
VSCode本体へのコントリビュート
issue(バグ報告)を投稿する方法とプルリクエストを投稿する方法がありますが,issueはリリースノートに掲載されないためプルリクエストについて紹介します.
3番目である理由は単純にソースコードが巨大で大変だからです.慣れている方の場合はあまり問題でないかもしれません.
メリットとしては
- エディタを使う人は色々いるためissueを眺めるだけで話題が多くて楽しい
- GitHubプロジェクトの管理が徹底しているため自分のプロジェクトの参考になる
- 参加人数が多いためいろんな人の意見が聞ける
ところです.
Botによる担当者の割り振りやHow to Contributeのおかげで一番賑わっているところです.
How to Contributeに環境設定などが詳しく掲載されています.
レスポンスはExtensionほど早くはありませんが,マイルストーンが近いものやhelp wantedタグがついているものを直すと早く返事が来て喜ばれます.
編集自体はこんな風な(拡張子を足しただけ)小さな変更でもしっかりレビューしてくれます.
ビルドに失敗した時は
Java Script関係でビルドに失敗することがあります.
個人的にはnpmやnodeのバージョンをプロジェクトに合わせたりnpm_module
ディレクトリを削除することで解決することが多かったです.
まとめ
VS Code参加しやすいオープンソースプロジェクトです.
最後に宣伝として,私が開発中のR言語や青いカラーテーマのExtensionもissue,コントリビュートを募集中ですので興味があればぜひご参加ください.