はじめに
過去に Automation360を動かしたことのあるPCで、別のControl Room にデバイス接続しようとすると、エラーになることがあります。
エラーとなるのは、過去にインストールした古いBot AgentがPCに残っている場合が多いです。
その場合、古いBot Agentを削除(アンインストール)する必要があります。
このページでは、インストール済みのBot Agentをアンインストールする方法を説明します。
Bot Agentのアンインストール
Step1 「アプリと機能」を起動する
Step2 Bot Agentをアンインストールする
以上で Bot Agent のアンインストールは完了です。
どうして古いBot Agent をアンインストールしなければいけないの?
作業の手順は上記のとおりですが、どうして古い Bot Agent の削除が必要なのか、理由が知りたい方のために書いておきます。
Bot Agentは、複数の Control Room との接続を想定していないから
Automation Anywhere を使う場合、1台のControl Roomにすべての実行・開発端末を接続して管理することが一般的です。
実行端末や開発端末を複数の Control Room に接続して使うことは、実際の業務では考えにくいため、ひとつのBot Agentが複数のControl Room に接続することを想定しない作りになっています。
ですが、例えば過去にフリートライアルを使っていて、その際にPCとフリートライアルのControl Roomを接続し、その同じPCでCommunity Editionや製品版のControl Roomと接続をしようとすると、あたかも上記の「考えにくい」状況が起きているふうになってしまいます。
新しいControl Roomは、PC上にBot Agentがいることを検知しているのに、そのBot Agentの接続先は別のControl Roomになっている。
だから接続がうまくいかない、というわけです。
なのでこの場合は、古いBot Agentを削除し、改めて新しい Control Room から Bot Agent を入れ直す必要があります。
古いBot Agentは、新しいバージョンへの上書きができない仕様になっているから
PCに残っている Bot Agent が古い場合、接続先の Control Room はひとつしかなくても、接続がエラーになる可能性があります。
特に Control Room がクラウドの場合(Community Editionはクラウドです)、Control Room 側のバージョンは日々アップグレードしています。それに伴い、Control Roomと互換性のあるBot Agentのバージョンも変わっていきます。
Control Room と Bot Agent のバージョンの対応は、下記の公式ドキュメントに記載があります。
最近のバージョンでは、Control Room 側で Bot Agent が自分と互換性のないバージョンだと検知すると、実行時等に自動で Bot Agent を更新する仕組みができているのですが、古い Bot Agent は自動更新に対応しておらず、手でアンインストール → 再インストールの流れが必要になる場合があります。
最後に
この記事は、「はじめてのAA」シリーズからリンクされています。
Automation Anywhere を使い始めたばかりの方はもちろん、これから使ってみようと思っている方や、ずっと使っているけど改めて基本を学びたい方も、ぜひ上記のリンクをチェックしてみてください。