前回の記事 では、PowerApps へのサインアップとポータル画面の確認を行った。今回は、テンプレートを使用して、実際にアプリを作成してみようと思う。
その前に、アプリ作成の準備を整えるため、まずは PowerApps Studio のインストールから行う。
PowerApps Studio をインストールする
PowerApps にサインイン後、ポータルのメニュー左下から [新しいアプリ] をクリックする。以下の画面が表示されるので、[Windows 用の PowerApps Studio] をクリックする。
※Web 用の PowerApps Studio もあるが、2016/12/20 現在ではまだプレビュー版であり、使用できる機能も制限されている(テンプレートからアプリの作成も含む)ようなので、今回は Windows アプリを使用する。
ストアが開き、PowerApps アプリの情報が表示される。("PowerApps Studio" とは明記されていないが、以後もこれを PowerApps Studio と呼ぶことにする)
なお、PowerApps Studio をインストールするには、Windows 8.1 以降が必要である。
ストアからアプリをダウンロードするには、Microsoft アカウントを追加する必要がある。こちら から Microsoft アカウントを取得(すでに持っている場合、この作業は不要)して、 をクリックしてサインインする。
※ビジネス向け Windows ストアもあるが、筆者の組織アカウントでは以下のように権限がなく、なにもできなかった。アプリをダウンロードできる権限があるのならば、未確認ではあるがこちらから行ってもよいかもしれない。
その後、PowerApps Studio の [購入] ボタンをクリックする。ダウンロードが開始され、インストールが行われる。インストール完了後、[起動] をクリックする。
PowerApps Studio が起動するので、PowerApps のサインアップで使用した組織アカウントを入力する。
これで、アプリ作成の準備が整った。
テンプレートからアプリを作成してみる
それでは早速、アプリを作ってみよう。[新規] メニューをクリックし、アプリテンプレートの [携帯電話レイアウト] をクリックする。
テンプレートから作成するアプリのデータをどこに保存するかを選択する。画面下の [選択] をクリックする。
データを保存する場所を選択する画面が表示される。ここでは、手軽に使用できる [OneDrive] を使用する。
Microsoft アカウントでサインインする。アプリにアクセス許可を与える画面が表示されるので、[はい] をクリックする。
※組織アカウントで OneDrive for Business を使用できるなら、そちらでも可。
続いて "Asset Checkout" テンプレートを選択し、[使用] をクリックする。
程なくして Asset Checkout アプリが作成され、以下のような開発画面が表示される。
画面右上の をクリックするか、F5 キーを押すと、アプリのプレビュー(動作確認)ができるので、さっそく動かしてみよう。すると、スマホの画面レイアウトで、Asset Checkout アプリが起動した。
ボタンでの画面遷移やリストの表示、星評価(ランキング)などの動作が確認できる。
こちらはレビュー画面。なお、アプリに表示されているキーボード(Assets)やレビューなどのデータは、テンプレートからアプリ作成をする時に組み込まれるサンプルデータであり、OneDrive に保存されている。
ESC キーを押して、プレビューを終了する。アプリはまだ保存されていないので、[ファイル] メニューの [名前を付けて保存] から、適当な名前を指定し、[保存] をクリックする。保存場所はクラウドのままで OK。
まとめ
今回は PowerApps Studio のインストールと、テンプレートから Asset Checkout というアプリを作成してみたが、とても簡単に行うことができた。ただし、アプリのデータはサンプルであり、実用するにはアプリの改修なども必要になってくるだろう。
次回はこの Asset Checkout アプリをもとに、アプリがどのように作られているかを確認してみたいと思う。
参考文献
Create an app from PowerApps templates
https://powerapps.microsoft.com/ja-jp/blog/using-app-template/