veeweeとは
忘れないようにメモしておきたいと思います。
veeweeとはオリジナルboxファイルを作るツールになります。
vagrantを使用していると、真っ白なテンプレート状態のboxを使用することになります。
しかし、テスト環境にインストールしておきたいツールなどがあると思います。
例えば、nmap、htop、またepelなどのリポジトリなどです。
いちいちテスト環境を作るたびに、インストールするのは面倒
このような時にveeweeを使うとOriginalBoxが作られて、テスト環境を作るのが楽になります。
あくまで作るboxは、基礎の基となります。
どのようなテスト環境でも必要になるツールなどをインストールするのが良いと思います。
あとはChefなどのツールを使って、煮るなり焼くなりしてテスト環境を作れば良いと思います。
veeweeのインストール方法
環境はCentOS6.4です。
gemを使ってインストールします。
gemはrubyを使うのでインストールお願いします。
gem install veewee --no-ri --no-rdoc
<<追記>>
--no-ri --no-rdoc オプションを追加しました。
ドキュメントのインストールを省き、インストールを速めてくれます。
veeweeの使い方
1.veeweeコマンド
今回はVirtualboxのboxを作ります。
vbox=virtualboxです、ほかにkvmなどがあります。
| veeweeコマンド | 説明 |
|---|---|
| veewee vbox define [boxname] [template] | テンプレートを使って真っ白なboxを作ります |
| veewee vbox templates | 使えるテンプレートを一覧で表示します |
| veewee vbox build [boxname] | オリジナルboxをビルドします |
| veewee vbox ssh [boxname] [command] | boxにログインします |
| veewee vbox halt [boxname] | boxをシャットダウンします |
| veewee vobx up [boxname] | boxを起動します |
2.veeweeのセットアップ
2-1 テンプレートBoxを用意
veewee vbox templatesコマンドで使えるテンプレートを表示します
‥
veewee vbox define '<box_name>' 'CentOS-6.2-x86_64-netboot'
veewee vbox define '<box_name>' 'CentOS-6.3-i386-minimal'
veewee vbox define '<box_name>' 'CentOS-6.3-x86_64-minimal'
veewee vbox define '<box_name>' 'CentOS-6.3-x86_64-netboot'
‥
テンプレートを指定して、boxを作ります
veewee vbox define veewee-test 'CentOS-6.3-x86_64-minimal'
テンプレートboxを作成すると
definitionsフォルダができ、その下にveewee-testフォルダが作成されます。
veewee-testフォルダ以下は下記のファイル構成になります。
base.sh chef.sh cleanup.sh definition.rb ks.cfg puppet.sh ruby.sh vagrant.sh virtualbox.sh zerodisk.sh
色々なスクリプトファイルが作られるので、開いて確認してみてください。
2-2 設定変更
今回はbash.shファイルを編集します。
インストールするものはnmapです。yumのupdateもします。
# Base install
sed -i "s/^.*requiretty/#Defaults requiretty/" /etc/sudoers
cat > /etc/yum.repos.d/epel.repo << EOM
[epel]
name=epel
baseurl=http://download.fedoraproject.org/pub/epel/6/\$basearch
enabled=1
gpgcheck=0
EOM
yum update ← 追加
yum -y install gcc make gcc-c++ kernel-devel-`uname -r` zlib-devel openssl-devel readline-devel sqlite-devel perl wget dkms nmap ← 追加
変更できたら保存してください。
2-3 Originalboxのビルド
veewee vbox build veewee-test
上記のコマンドで、isoファイルなどがダウンロードされ、ビルド開始です。
最初はかなり時間がかかると思います。
The box veewee-test was build successfully!
上記のような表示が出ると成功です。
実際にログインしてみます。
veewee vbox ssh veewee-test
デフォルトだとパスワードはveeweeになっています。
nmapはインストールされたでしょうか？
2-4 Originalboxのエクスポート
作ったOriginalboxをboxファイルとしてエクスポートしたいと思います。
エクスポートするにはvagrantが必要になるのでインストールお願いします。
vagrant package --base veewee-test --output veewee.vbox
#veewee.vboxはファイル名になります
コマンドを実行したカレントディレクトリにboxファイルが作られます。
あとはこのboxファイルを指定して
vagrant box add veewee veewee.box
vagrantのテスト環境構築に使います。
veeweeというboxを使うと、最初からnmapがインストールされている状態です
長くなりましたが、以上になります。