GitHub Copilot Chat チートシート完全ガイド
GitHub Copilot Chatを最大限に活用するためのコマンドとオプションを体系的にまとめました。開発環境ごとに最適化された使い方を理解し、日々のコーディング作業を効率化していきましょう。
1. 対応環境
GitHub Copilot Chatは以下の環境で利用できます。
それぞれの環境で利用できる機能が異なりますので、環境に応じた使い分けが重要です。
2. Webブラウザ版の機能
GitHub.com上でCopilot Chatを直接利用する際の機能です。
2.1. メンション機能
@を使って、会話に関連するコンテキストを直接添付できます。チャットプロンプトボックスで@を入力すると、以下のようなアイテムのリストが表示されます。
| アイテム種別 | 説明 |
|---|---|
| Discussions | ディスカッション |
| Extensions | 拡張機能 |
| Files | ファイル |
| Issues | イシュー |
| Pull requests | プルリクエスト |
| Repositories | リポジトリ |
この機能により、Copilotは質問の文脈をより正確に理解し、適切な回答を提供できます。
2.2. スラッシュコマンド
スラッシュコマンドを使うことで、複雑なプロンプトを書く手間を省けます。
| コマンド | 機能 |
|---|---|
/clear |
会話をクリア |
/delete |
会話を削除 |
/new |
新しい会話を開始 |
/rename |
会話の名前を変更 |
2.3. MCPスキル
Model Context Protocol(MCP)スキルを使うことで、GitHubの操作を自然言語で実行できます。スキル名を明示的に指定する必要はなく、やりたいことを伝えるだけで実行できます。
| スキル | プロンプト例 |
|---|---|
create_branch |
リポジトリtanaka_taro/my-projectに新しいブランチfeature-loginを作成してください |
create_or_update_file |
suzuki_hanako/web-appのdevelopブランチに、「こんにちは、世界!このファイルはCopilot Chatから作成されました」という内容でhello-world.mdという名前の新しいファイルを追加してください |
push_files |
yamada_jiro/test-repoのmainブランチに、「これはテストファイルです」という内容のtest.mdと「これは別のテストファイルです」という内容のtest-again.mdをプッシュしてください |
update_pull_request_branch |
sato_yuki/api-serverのプルリクエスト42番のブランチを、ベースブランチの最新の変更で更新してください |
merge_pull_request |
takahashi_ai/frontend-appのプルリクエスト15番をマージしてください |
get_me |
私について教えてください |
search_users |
「佐藤太郎」という名前のユーザーを検索してください |
3. Visual Studio Code版の機能
VS Codeは最も機能が豊富な環境の一つです。
3.1. スラッシュコマンド
| コマンド | 機能 |
|---|---|
/clear |
新しいチャットセッションを開始 |
/explain |
アクティブなエディタのコードの動作を説明 |
/fix |
選択したコードの問題に対する修正を提案 |
/fixTestFailure |
失敗したテストを見つけて修正 |
/help |
GitHub Copilotの使用に関するクイックリファレンスと基本事項 |
/new |
新しいプロジェクトを作成 |
/tests |
選択したコードのユニットテストを生成 |
3.2. チャット変数
#を使って、プロンプトに特定のコンテキストを含めることができます。
| 変数 | 説明 |
|---|---|
#block |
現在のコードブロックをプロンプトに含める |
#class |
現在のクラスをプロンプトに含める |
#comment |
現在のコメントをプロンプトに含める |
#file |
現在のファイルの内容をプロンプトに含める |
#function |
現在の関数またはメソッドをプロンプトに含める |
#line |
現在のコード行をプロンプトに含める |
#path |
ファイルパスをプロンプトに含める |
#project |
プロジェクトのコンテキストをプロンプトに含める |
#selection |
現在選択されているテキストをプロンプトに含める |
#sym |
現在のシンボルをプロンプトに含める |
使用例:
#file の中で認証処理はどこにありますか?
3.3. チャット参加者
チャット参加者は、特定の専門分野を持つドメインエキスパートのような存在です。@を入力することで、利用可能なチャット参加者を確認できます。
| 参加者 | 説明 |
|---|---|
@azure |
Azureサービスとその使用、デプロイ、管理方法に関するコンテキストを持つ(パブリックプレビュー) |
@github |
GitHub固有のCopilotスキルを使用可能にする |
@terminal |
VS Codeターミナルシェルとその内容に関するコンテキストを持つ |
@vscode |
VS Codeのコマンドと機能に関するコンテキストを持つ |
@workspace |
ワークスペース内のコードに関するコンテキストを持つ |
使用例:
@workspace このプロジェクトで使われているデザインパターンを教えてください
@terminal Dockerコンテナをすべて停止するコマンドを教えてください
4. Visual Studio版の機能
4.1. スラッシュコマンド
| コマンド | 機能 |
|---|---|
/doc |
このシンボルのドキュメントコメントを追加 |
/explain |
アクティブなエディタのコードの動作を説明 |
/fix |
選択したコードの問題に対する修正を提案 |
/help |
GitHub Copilotの使用に関するクイックリファレンスと基本事項 |
/optimize |
選択したコードの実行時間を分析して改善 |
/tests |
選択したコードのユニットテストを生成 |
4.2. 参照機能
デフォルトでは、Copilot Chatは開いているファイルまたは選択したコードを参照します。#の後にファイル名、ファイル名と行番号、またはソリューションを指定することで、特定のファイル、行、またはソリューションを参照できます。
| 例 | 説明 |
|---|---|
UserService.csのテストはどこにありますか? |
特定のファイルを参照 |
これらのファイルはどう関連していますか? #OrderController.cs #PaymentService.cs |
複数のファイルを参照 |
この関数を説明してください #DatabaseHelper.cs: 66-72 |
ファイル内の特定の行を参照 |
この #solution に削除メソッドはありますか? |
現在のソリューションを参照 |
5. JetBrains IDEs版の機能
IntelliJ IDEA、PyCharm、WebStormなどのJetBrains製品で利用できます。
5.1. スラッシュコマンド
| コマンド | 機能 |
|---|---|
/explain |
アクティブなエディタのコードの動作を説明 |
/fix |
選択したコードの問題に対する修正を提案 |
/help |
GitHub Copilotの使用に関するクイックリファレンスと基本事項 |
/tests |
選択したコードのユニットテストを生成 |
6. Xcode版の機能
macOS/iOSアプリケーション開発に特化した機能を提供します。
6.1. スラッシュコマンド
| コマンド | 機能 |
|---|---|
/doc |
このシンボルのドキュメントを生成 |
/explain |
選択したコードの説明を提供 |
/fix |
コードエラーとタイプミスの修正を提案 |
/simplify |
現在のコード選択を簡素化 |
/tests |
現在のコード選択のユニットテストを作成 |
7. 実践的な使用パターン
7.1. コード理解の加速
/explain
このアルゴリズムの時間計算量はどれくらいですか?
7.2. テスト駆動開発のサポート
/tests
エッジケースも含めて網羅的なテストを生成してください
7.3. コード品質の向上
/fix
このコードのパフォーマンスボトルネックを特定して修正案を提示してください
7.4. ドキュメント作成の効率化
/doc
この関数の使用例も含めたドキュメントを作成してください
8. 環境別機能比較
9. 効果的な使い方のTips
9.1. コンテキストを明示する
チャット変数やメンション機能を活用して、Copilotに正確なコンテキストを提供します。
良い例:
#file の認証ロジックを #AuthService.cs のベストプラクティスに従ってリファクタリングしてください
改善の余地がある例:
このコードをリファクタリングしてください
9.2. 段階的に質問する
複雑な問題は、小さな質問に分解して段階的にアプローチします。
9.3. スラッシュコマンドを組み合わせる
複数のコマンドを順番に使用することで、より包括的な結果を得られます。
1. /explain - コードの理解
2. /fix - 問題の修正
3. /tests - テストの生成
4. /doc - ドキュメントの作成
10. コマンド一覧クイックリファレンス
10.1. 全環境共通コマンド
| カテゴリ | コマンド | 主な機能 |
|---|---|---|
| 基本操作 | /clear |
会話クリア |
| 基本操作 | /help |
ヘルプ表示 |
| コード分析 | /explain |
コード説明 |
| コード修正 | /fix |
問題修正提案 |
| テスト | /tests |
テスト生成 |
10.2. VS Code専用機能
| カテゴリ | 機能 | 説明 |
|---|---|---|
| 変数 |
#file, #selection など |
コンテキスト指定 |
| 参加者 |
@workspace, @terminal など |
専門的支援 |
| コマンド |
/new, /fixTestFailure
|
拡張機能 |
10.3. Visual Studio専用機能
| カテゴリ | 機能 | 説明 |
|---|---|---|
| 参照 | #FileName.cs: 行番号 |
詳細な参照 |
| 最適化 | /optimize |
パフォーマンス改善 |
| ドキュメント | /doc |
コメント生成 |
11. まとめ
GitHub Copilot Chatは、開発環境ごとに最適化された機能を提供しています。各環境の特徴を理解し、適切なコマンドや機能を使い分けることで、開発効率を大幅に向上させることができます。
最も重要なのは、以下の3点です。
- コンテキストを明確に伝える - メンション、変数、参照機能を活用
- 適切なコマンドを選択する - 目的に応じたスラッシュコマンドの使用
- 段階的にアプローチする - 複雑な問題は小さく分解
これらを意識することで、Copilot Chatを真のコーディングパートナーとして活用できるようになります。日々の開発作業の中で、ぜひ試してみてください。




