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【Claude Code】上限、しれっと緩んでた。Opus 4.8 を MAX($100) で全力稼働した2026年5月末の実測レポート

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Last updated at Posted at 2026-05-30

はじめに

最近、Claude Code を使っていて「あれ、5時間制限に全然当たらなくない?」と感じませんか。気のせいではありません。2026年5月、Anthropic は Claude / Claude Code の利用上限を立て続けに引き上げました。本記事では、その緩和の中身を公式ソースで裏取りしつつ、私が Opus 4.8 を $100 プラン(Max 5x) でガッツリ回した実データで「実際どれくらい余裕があるのか」を確かめます。

hero.png

検証環境: NVIDIA DGX Spark(GB10 / aarch64・Ubuntu 24.04)上の Claude Code v2.1.157。本記事のコマンドは基本的に OS 非依存ですが、aarch64 固有の差異が出る箇所だけ注記します。

要点

  • 2026年5月、Claude Code の上限は 3段階 で緩和された(4月: スロットリング撤廃 → 5/6: 5時間枠2倍 → 5/13: 週次+50%)。
  • 加えて 5/28 の Opus 4.8 ローンチでも、ClaudeDevs が「Claude Code のレート制限を引き上げた」と明言(effort 増によるトークン消費への対応)。
  • 「5時間枠がなかなか減らない」体感の主因は 5/6 の「5時間枠2倍」(恒久措置)
  • ただし 5/13 の「週次+50%」は 7/13 までの暫定措置。ここは混同注意。
  • 私の実ログ(このマシン)では5月だけで 約6.14億トークン消費。うち 約98% はキャッシュ読み出し
  • それでも今このアカウント(Max 5x/$100)は 5時間枠 6%・週次 16% しか使っていない(後述 /usage の実測)。
  • 自分の消費は /usage(公式)ccusage(サードパーティ) で測れる。やり方も載せます。

何が起きたのか:2026年5月の「3連続」上限緩和

体感の「減らなさ」の裏には、実際に複数のアナウンスがありました。時系列で並べます。

① 4月上旬:ピーク時間帯のスロットリング撤廃

混雑する時間帯に速度や上限が絞られる挙動(Pro/Max・Claude Code)が撤廃されました。まず「遅くなりにくく」なったのがこの段階です。

② 5/6:5時間枠の上限が「2倍」に(★恒久)

Pro / Max / Team / シート型 Enterprise を対象に、5時間ローリング枠の上限が2倍になりました。Anthropic は背景として SpaceX / Colossus 1 由来の計算資源増強を挙げています。これは恒久措置としてアナウンスされており、「5時間枠がなかなか減らない」という体感の主因はここです。

出典(公式): https://www.anthropic.com/news/higher-limits-spacex

③ 5/13:週次上限が「+50%」(※7/13までの暫定)

さらに週次上限が +50% されました。ただしこちらは公式(@ClaudeDevs)アナウンスで 7/13 までの暫定措置 とされています。延長されなければ失効する点に注意してください。

出典: https://apidog.com/blog/claude-code-weekly-limits-50-percent-increase-july-2026/

⚠️ 混同注意: ②(恒久・5時間枠・2倍)と ③(暫定・週次・+50%)は別物です。本記事で何度か触れますが、③の週次+50%は期間限定です。

「しれっと」上がったの?

体感的には「いつの間にか緩くなってた」のですが、事実としては各段階ともに公式アナウンスがあります(こっそりではありません)。ニュースを追っていないと気づきにくかっただけ、というのが正確なところです。

そもそも Max 5x($100)の上限構造

  • Max 5x は公式表現で「Pro の約5倍/セッション」。
  • 構造は 5時間ローリング枠週次上限が2本(「全モデル横断」+「Sonnet系」)。週次はセッション開始から7日でリセット。
  • Claude(チャット)と Claude Code は同じ上限を共有します。
  • 参考までに2025年8月の発表時点(Max 5x)の週次目安は Sonnet 140–280h/週・Opus 15–35h/週でした。ただしその後の +50% 反映後の具体的な数値は公式が出していないので、ここでは断定しません。

出典: Maxプランとは(公式) / 週次上限の発端 2025/8(TechCrunch)

体験:Opus 4.8 を MAX($100)・複数エージェントで回した実感

私の生の感想はこうでした。

Opus 4.8(1M context・max effort)を $100(Max 5x)で、複数エージェントを並行させてガッツリ触ってみたが、5時間制限すらなかなか減らない。今回のアップデートでトークン制限もしれっと引き上がったらしく、これはありがたい。ただ、推論時間は少し長くなった気がする。

この「推論が長くなった気がする」は気のせいではなく、仕様どおりです。順に説明します。

Opus 4.8 と上限緩和:別タイミング、でも 4.8 自身もレート制限を上げた

整理すると、5/6(5時間枠2倍)と 5/13(週次+50%)は、Opus 4.8 のリリース(5/28)とは別タイミングの緩和です(どちらも計算資源増強の上に乗っていますが、混ぜると誤解します)。

ただし Opus 4.8 のローンチ自体にも、Claude Code のレート制限引き上げが含まれていました@ClaudeDevs が X(5/28)でこう明言しています。

Opus 4.8 defaults to high effort. For coding tasks, it spends similar tokens to the 4.7 default while delivering better performance. For difficult tasks and long-running async work, use xhigh. We've increased rate limits in Claude Code to accommodate the increased token usage.

(訳:4.8 は既定で high effort。コーディングでは 4.7 既定と同程度のトークンでより高性能。難しい/長時間の非同期作業には xhigh を。増えたトークン消費に合わせて、Claude Code のレート制限を引き上げた

同じ趣旨は公式アナウンス(Opus 4.8 の「A note on effort」)にも明記されています。

We have increased rate limits in Claude Code to accommodate the higher token usage of higher effort levels.

つまり「推論を深くした分、上限も上げておいた」という設計で、effort 増とレート制限引き上げはセットで提供されたわけです。冒頭の「しれっとトークン制限も引き上がった」の正体の一つは、まさにこれでした。

effort = 「考える深さ」。max は最深 = 最も遅い

Opus 4.8 には low / medium / high / xhigh / maxeffort(推論の深さ) 設定があります。

  • 4.8 のデフォルトは high(4.7 は xhigh でした)。
  • max は最も深く考える設定=レイテンシ最大

つまり私が max effort で回していたから「遅い」と感じたのは当然で、深く考えさせている対価です。

出典(公式docs): モデル設定 / Claude Opus 4.8

速くしたいときの実用Tips

  • effort を下げるmaxhigh / medium)。日常のコーディングなら high で十分速くて賢い。
  • Fast mode を使う:出力が約2.5倍速になります(effort とは別軸の設定)。
  • 1M context は Max 系だと Opus が自動で 1M(追加設定不要、200K超でも価格据え置き)。長い文脈を投げても上限的に困りにくいのも「減らない」体感に効いています。
  • 「複数エージェントでガッツリ」派には、リサーチプレビューの Dynamic workflows(数百サブエージェントを並列に走らせる)も。並列度が上がるほど、後述するキャッシュ読み出しが効いてきます。

実データで検証:私はどれだけ Claude Code を回しているか

「上限が緩い」と言っても体感だけでは弱いので、このマシンの実ログを見ます。使ったのは後述の ccusage。数字はすべて Claude Code の利用分(このマシンのローカルログ) です。

5月の消費(Claude Code・このマシン)

項目
総トークン 約6.14億(614,030,054)
└ キャッシュ読み出し 601,610,025(全体の約98%
└ 出力 2,897,295(約290万)
└ キャッシュ生成 9,493,868(約950万)
└ 純粋な入力 28,866(約2.9万)
API換算コスト $429(※後述:実支払いではない)

ここで一番おもしろいのは キャッシュ読み出しが約98% という点です。つまり、自分がキーボードで打ち込む入力(約2.9万トークン)はほぼ誤差で、消費の大半は「過去の文脈を読み直す」プロンプトキャッシュの再読込です。エージェントを並行で回すほど、ここが効いてきます。

5時間枠の使われ方

  • ピークの5時間枠 ≈ 9,830万トークン(API換算 ≈ $58相当)。1つの枠だけで、軽い日の「丸一日分」を軽く超えています。
  • 最も重かった日は 5/20 ≈ 1.19億、次いで 5/10 ≈ 1.15億。
  • 月内の active な5時間ブロックは24個ほど。多くは小さく、合間に長いアイドルがあるバースト型でした(数回の重いセッションに消費が集中)。
  • モデルは opus-4-7 が主体で、5/29 以降 opus-4-8 へ移行、haiku-4-5 も少々。

で、$100 の上限に対してどうなの?

正直に書くと、上の重い消費には別アカウントで回していた時期のログも含まれるため、「$100 の上限に対して厳密に何%」とは言い切りません(ローカルログはアカウントをまたいで蓄積されるため)。

そこで、いま動いている $100(Max 5x)アカウントの「本当の余裕」は公式の /usage で確認します。

/usage の実測(このアカウント・Max 5x/$100・2026-05-30 取得)

  • 現在の5時間枠: 6%(リセット 14:50 JST)
  • 週次(全モデル横断): 16%(リセット 6/2 14:00 JST)
  • 週次(Sonnet系): 9%(リセット 6/2 14:00 JST)

実際、この記事を書いたセッションを丸ごと含めても、現在の5時間枠の使用率はわずか 6%。週次でも全モデル横断で 16% です。「複数エージェントでガッツリ」回しても、$100 プランで1セッション本気で開発した程度では上限の足元にも届かない、というのが公式の実数で見えました。

自分でも測ってみよう:/usageccusage

「自分はどれくらい使ってるんだろう」は2つの方法で測れます。

方法1:公式 /usage(CLI内)

Claude Code のプロンプトで /usage と打つだけです。主に次の3メーターが出ます。

  • 現在の5時間枠の使用%(+リセット時刻)
  • **週次(全モデル横断)**の使用%(+リセット時刻)
  • **週次(Sonnet系)**の使用%(+リセット時刻)

5時間枠は初回プロンプトから5時間のローリングで、固定の「毎時0分リセット」ではありません(リセット時刻 = 初回プロンプト時刻 + 5h)。さらに最近は 「何が上限消費に効いているか」の内訳(直近24h:サブエージェントを多用したセッションや重いスキルなど)や、追加枠(Usage credits)の状況も表示され、d / w で日次・週次の表示を切り替えられます。

公式の数字なので、「自分のアカウントが実際どれだけ余っているか」を知るならまずこれです。

方法2:ccusage(サードパーティ・ローカル集計)

ccusage@ryoppippi 製・MIT)は、ローカルの ~/.claude/projects/*.jsonl を読むだけのツールです。外部送信なし・ログイン不要で、トークンの内訳やコスト換算を出してくれます。

# 最新版をその場で実行(インストール不要)
bunx ccusage@latest

# Claude Code 分だけに絞る
bunx ccusage@latest claude daily     # 日別
bunx ccusage@latest claude monthly   # 月別
bunx ccusage@latest claude blocks    # ★5時間枠ごと(今回の肝)
bunx ccusage@latest claude blocks --json   # JSON で取得

blocks が今回いちばん役立ちます。5時間枠ごとにトークンと(推定)コストが並ぶので、「どの枠でどれだけ使ったか」「いまの枠はあと何%か」が一目で分かります。

aarch64 メモ: DGX Spark(aarch64・Bun 1.3.9 / Node v22)でも bunx ccusage@latest は初回から問題なく動きました。x86 と差はありません。

⚠️ ccusage の「$」を誤解しない

ccusage が出す金額は、「もし従量課金(API)だったらこの料金」という換算値です。Max / Pro は定額なので、この $ は実際の支払いではありません。私の「約$429」も、定額プランの中で動いている限り追加請求はゼロです。あくまで「API換算でこれだけ働かせた」という指標として読んでください。

注意点(これは2026年5月末時点のスナップショット)

楽観的な記事ですが、フェアにいくつか釘を刺しておきます。

  1. 週次 +50% は「7/13 までの暫定」。恒久なのは 5/6 の「5時間枠2倍」のほうです。延長アナウンスがなければ週次は元に戻ります。
  2. max effort が遅いのは仕様。速くしたいなら effort を下げるか fast mode。賢さと速さはトレードオフです。
  3. ccusage の $ は API換算であって、定額プランの実支払いではありません。
  4. 公式が具体的な上限数値を出していない部分があるため、本記事でも「何トークンで頭打ち」とは断定していません。正確な現在値は各自 /usage で確認を。
  5. これは2026年5月末時点のスナップショットです。上限ポリシーは今後も変わり得ます。

まとめ

  • 2026年5月、Claude Code の上限は 4月スロットリング撤廃 → 5/6 5時間枠2倍(恒久)→ 5/13 週次+50%(7/13まで暫定) と3段階で緩和された。
  • 「5時間枠が減らない」体感の主因は 5/6 の恒久2倍。週次+50%は期間限定なので混同しない。
  • いずれも公式アナウンス済み(「しれっと」だが、こっそりではない)。
  • 「推論が長い」は Opus 4.8 の effort 設定(max=最深=最遅) によるもので仕様どおり。速くしたいなら effort↓ or fast mode。
  • 自分の消費は /usage(公式・アカウント実数)ccusage(ローカル集計・$はAPI換算) で測れる。
  • 私の実ログでは5月だけで約6.14億トークン・キャッシュ約98%。それでも今の5時間枠は 6%、週次は 16% しか使っていません。今は確かに「幸せ」かもしれません。

参考リンク

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