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WindowsとMacの違いも判らなかった素人が一年でHoloLensアプリをリリースした

Last updated at Posted at 2019-04-25

この記事はHoloLensと出会って人生が変わった話です。
技術的なことは後々…

一年前WindowsとMacの違いも判らなかった

 おそらくほかにいるのだろうか?
 私は開発未経験、ITスキルゼロ、VRもほぼ未体験の状態でHoloLensに手を伸ばした。
 理由は単純

 そこに未来を感じたから
 ちょうど二十歳のお正月で祖母から「生活費に使うなら没収 何か記念になるものを買いなさい」ともらったお金をHoloLensにつぎ込んだ。

 それまでVRですら触ったことがない中HoloLensを愛するHoloRanger…HoloLensコミュニティの最大のイベント『HoloLensMeetUp vol.7』から毎回参加するようになった。

IT素人からHoloRangerへ

 私がこの場を借りて感謝を伝えたいのがコミュニティの方々だ。
初歩的なことを訪ねても嫌な顔一つせず教えてくれた。
 そしてMRTKを組み合わせただけの簡単(当時はすごく時間をかけた)に作ったアプリを見てもらった際も必ず良い点を教えてくれた
これがあったからモチベーションが上がったし、私はHoloLensをこよなく愛するHoloRangerになれた。

 コミュニティ全体で初心者を応援する空気が私の背中を押してくれた
そういった空気の中私は技術を身に着けた

登場とともに盛り上がりを見せたVRMを使ったHoloLens app

HoloLens開発を独学で学んでいた私の最大のモチベーションアップとなったものが昨年登場したVRMとVRoid Studio

VRMは2018年に日本で登場して2019年現在世界へと盛り上がりを見せはじめているxRで使える3Dモデルの規格である。

VRoid StudioはオリジナルVRMモデルを作成できるツールだ。

 これらの登場でHoloLensにとって重要な要素である3Dモデルを簡単に作れるようになった。

 VRMをHoloLensで扱ったアプリが私が人生で初めて作成した完全にオリジナルのアプリとなった
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 (画像をクリックして動画を再生)
 このアプリはUniVRM(VRMを扱うためのSDK)とMixedRealityToolKitを工夫し活用した結果ほぼノーコーディングで作成した。
 
 具体的には
      ・XBoxコントローラーでキャラクターを操作
      ・floating(浮かべ)の声で浮上(Stopで降下)
      ・AirTapでコインをばらまく
といった三つの機能を盛り込みました。

初のストアリリースアプリ『DreamShineVRM』

 2018年12月31日から開発を開始したVRMを用いたアプリ
このアプリが私の人生を大きく変えることになった。
 最初に想定した機能は
   
      ・VRMモデルをHoloLensのストレージからランタイムロードできる。
      ・表示したモデルを操作して好みのポーズを付けることができる。
  上記は
HoloLensでFilepickerから選択したVRMファイルを読み込む
の記事を参考に実装した。

12月31日(開発開始日)の段階で
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(画像をクリックして動画を再生)
 動画のように想定した機能の実装を終えた際に実用性があると感じてすぐに本格的にアプリの開発に入った。

HoloLens2周年イベントでの展示

 2019年1月18日(金曜日)に開催された『HoloLens2周年meetup』を目標にアプリを形にし、リリースを決めたのが1月3日だった。

 18日に展示を行った際の実装した主な機能は
      ・表情の変更機能
      ・lighting設定
 で、体験していただいた方にはアンケートをとった


 全体的に高評価であった
 特に高く評価していただいたのはlighting機能で、UnityのDefault lightの角度を変えるだけの簡単実装だが、ビュアーとして「とても良い」と意見をもらった。
 半面HoloLens初体験の方々からは「操作が難しい」という意見が多かった。
 HoloLensのジェスチャーの機能を最大限利用したのでこれはある程度予想はしていたが、改善の必要性も感じた。

 その数日後2019年1月23日HoloLens用アプリ『DreamShineVRM』がリリースされた。
 この日は全くの知識がなかった私がHoloLensと出会ってから丸一年といった特別な日であった。
DreamShineVRM

DreamShineVRM

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 これらの写真はすべてHoloLensで撮影したもので外部PCによる加工をしていない。
 私はこれを開発して大きく二つの知見を得た。
 ・スマートフォンのようにあらゆる場所でHolo
Lensを使用する際の可能性
 ・芸術分野でのHoloLensの可能性
 HoloLensは空間スキャン能力と同時にハンズフリーというメリットを持っている。
 DreamShineVRMを用いることで実際(Real)のモデルをスケッチ(デッサン)するようにイラストレーターや漫画家が自分のキャラクターを使った新たなアート表現ができるだろう。

HoloLensで変わった人生(あとがき)

 長く書いてしまったが終わりに
 私はITスキル全くのゼロから一年、DreamShineVRMのリリースにより縁があってお仕事につながることができた。

 これはHoloLensやxRという技術に愛を注げる環境であったことが大きい。

 これからもHoloLensやその先のxRで私のように人生が(良く)変わる人が生まれ出るようにxRに愛を注ぎたい

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