dm-multipathで使用するiscsiデバイスのwwid

　初めに

dm-multipathをiscsiで使用しようとしてwwidの見つけ方で躓きました。めったにやりませんので備忘録として記載します。

FCにはWWNNやWWPNが有りますので分かりやすいですが、iSCSIでは？？となってしまいました。

どうも/dev/disk/by-idで分かるとここには書いてあるのですが、InquiryのVID/PIDとSerial Numberの組み合わせで作成されるようですが説明が良く分かりません。

　例

以下CentOS7.6にRDX QuikStation8というデバイスを接続したバ場合の例です。

/dev/disk/by-idでは以下の様に表示されます。

# ls -l /dev/disk/by-id
lrwxrwxrwx. 1 root root  9 Jul  5 01:25 scsi-1TANDBERGRDX_SERIAL123 -> ../../sdb

こちらの大変分かりやす記事を参考に/etc/multipath.confを編集していたのですが上で表示されている頭の"scsi-"等もwwidに含まれるものと勘違いしておりうまくいかないなーとなっておりました。

dm-multipathからLUNが認識されるwwidは認識されると/etc/multipath/wwidsに記録されるようです。

# cat /etc/multipath/wwids
# Multipath wwids, Version : 1.0
# NOTE: This file is automatically maintained by multipath and multipathd.
# You should not need to edit this file in normal circumstances.
#
# Valid WWIDs:
/1TANDBERGRDX_SERIAL123/

ここで認識されている頭の"1"がなんだか良く分かりませんが、後はVID+PID＋"_"+SerialNumberのようです。
[こちらのかた]はscsi_idというコマンドで調べられるとおっしゃっておられます、調べてみるとscsi_idは/lib/udev/scsi_idの事のようです。
実行すると今度は間にブランクが入ります。

# /lib/udev/scsi_id --whitelisted --device=/dev/sdb
1TANDBERGRDX             SERIAL123

/etc/multipath.confのbalcklistにwwwid ".*"等を記載した場合はVID/PIDのみ記載の場合は先頭の"1"の意味がはっきりしませんので

blacklist {
        wwid ".*"
}
blacklist_exceptions {
        wwid ".*TANDBERGRDX"
}

シリアルも指定したい場合は

blacklist {
        wwid ".*"
}
blacklist_exceptions {
        wwid ".*TANDBERGRDX.*SERIAL123"
}

等にすれば無難なようです。