Chrome Remote Desktopに限らない話ではあるが、操作する側はクライアントアプリ、操作される側はホストアプリが必要となる。
今回はクライアント側はWindows、ホスト側はLinux(Ubuntu 20.04)を使うことにする。
ホスト側は実機・VMどちらでも可能。GCPのVM上でもこれと同じ方法でリモートデスクトップ接続が出来る。
GCPのVMで行う際は先にUbuntuデスクトップ版をインストールしておく。
Chrome Remote Desktop Hostをインストール
ホスト側(Ubuntu)に、Chrome Remote Desktop Hostをダウンロードしてインストール。
$ wget https://dl.google.com/linux/direct/chrome-remote-desktop_current_amd64.deb
$ sudo dpkg --install chrome-remote-desktop_current_amd64.deb
$ sudo apt install --assume-yes --fix-broken
これでインストールできた。さらに以下のようにしてユーザアカウントの情報を変更。
(最初に設定する時はこれを忘れ、再起動後、ログインできない現象に見舞われた)
$ sudo usermod -a -G chrome-remote-desktop $USER
ここまでやったら、クライアント側の作業に戻る。
Chrome Remote Desktop クライアントの操作
このページから、接続に使いたいGoogleアカウントを選択。ログイン操作などを進めていくと、以下のようにコマンドが表示される。
DISPLAY= /opt/google/chrome-remote-desktop/start-host --code="XXXXXXX_XXXXXXX_-XXXXXXX" --redirect-url="https://remotedesktop.google.com/_/oauthredirect" --name=$(hostname)
こんな感じで入れろと出る。
今回はホスト側がUbuntuなので「Debian Linux」の部分のコマンドを、そのままホストとなるUbuntuのコンソールに入力。画面出力をリダイレクトしている。
このコマンドを入力すると、「Enter a PIN of at least six digits」と最低6桁のPIN入力を求められる。
設定して忘れないようにしておく。
接続
改めてChrome Remote Desktopのページにクライアント側から入ると、以下のように表示される。
初回接続時は先程求められたPINの入力が求められる。
設定したPINコードを入力し、リモート接続成功。
トラブルシューティング
経験したトラブル。
Chrome Remote Desktopから入るとsudoを受け付けない
これはGCP上のLinux VMにリモートデスクトップで入った時の経験。
GUI上のTerminalからsudoコマンドを実行しようとした際、
(ユーザ名) is not in the sudoers file. This incident will be reported.
と出て拒否されるが、GCPのコンソールからやると通る。
$ sudo usermod -G sudo $(whoami)
GCPのコンソールからユーザを追加。
$ sudo cat /etc/group
このあと一度ログアウトし、再ログインし直せば、GCPのVM上でsudoが出来る。
再起動後にChrome Remote Desktopが接続できない
GCP上の出来事。
sshからreboot後、VMインスタンスは立ち上がったようだが、Chrome Remote Desktopが動かない現象が発生。
こんな感じ。
$ sudo systemctl status chrome-remote-desktop
確認するが問題なし。Activeになっている。
$ sudo usermod -a -G chrome-remote-desktop $USER
このコマンドを忘れていた。
パスワードを求めるダイアログが頻繁に出る
VMでも実機でも発生。
以下のようなダイアログが頻繁に出て、うざい。
- カラープロフィアルを作成するには認証が必要です
- カラーマネージメントされたデバイスを作成するには認証が必要です
- Authentication is required to refresh the system repositories
これについては独立した記事を書いたのでそちらを参照してほしい。
Linuxにリモートデスクトップで入った時に出るダイアログを消す