経緯
前回、Chrome Remote DesktopをLinuxにインストールした記事を書いた。
しかしこのままでは事あるごとに
- カラープロフィアルを作成するには認証が必要です
- カラーマネージメントされたデバイスを作成するには認証が必要です
- Authentication is required to refresh the system repositories
…といったメッセージが頻繁に出る。
一番困ったのはスクリーンセーバ復帰後、これらのダイアログが出てきたので、パスワードを入れたのに消えなかったことがあったこと。
ログインし直すしか方法はなく、解決方法を探すのが必要だった。
対策
Polkitの設定を変更する。Polkitそのものが何かについては参考のリンクを参照してほしい。
以下では 45-allow-colord.pkla というファイルにしているが、拡張子が.pklaならファイル名に規則はない模様。
ただPolkitで別のルールを作る時のことを考え、内容を簡潔に表す名前になっていると良さそう。
$ sudo vi /etc/polkit-1/localauthority/50-local.d/45-allow-colord.pkla
これを新規に作成して、以下のように入力。
カラーマネジメントとパッケージマネジメント(リポジトリ系)の更新を全ユーザに対し許可する内容。
[Allow Colord all Users]
Identity=unix-user:*
Action=org.freedesktop.color-manager.create-device;org.freedesktop.color-manager.create-profile;org.freedesktop.color-manager.delete-device;org.freedesktop.color-manager.delete-profile;org.freedesktop.color-manager.modify-device;org.freedesktop.color-manager.modify-profile
ResultAny=no
ResultInactive=no
ResultActive=yes
[Allow Package Management all Users]
Identity=unix-user:*
Action=org.debian.apt.*;io.snapcraft.*;org.freedesktop.packagekit.*;com.ubuntu.update-notifier.*
ResultAny=no
ResultInactive=no
ResultActive=yes
注意点
以上の設定は、Polkit version 0.105までの設定で有効である模様。
Polkit version 0.106以降は.confファイルを作成、書式も異なるようだ。
Polkitのバージョンは以下のコマンドで確認できる。Ubuntu 20.04は0.105だった。
$ pkaction --version
参考
以下のサイトを参考にさせていただいた。Ubuntuのバージョンは違えど20.04でも同じ方法で消せた。
Ubuntu 19.04にAndroidのMicrosoft Remote Desktopで接続する
そもそもPolkitって何ぞや。
Polkit - ArchWiki